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詩(うた)と小説で描く「愛の世界」 2014年11月
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詩(うた)と小説で描く「愛の世界」

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再編集。古希を迎えた男の最後の女。其の一

~男を煽る仕草~
古希1-1
横浜市内ではめっきり少なくなった割烹旅館、
その中の一つ真金町にある割烹旅館の奥まった離れ屋敷。
障子戸を開けた窓の外には、庭園灯に照らし出された庭が広がっていて、
池の水面が銀色にキラキラと光輝いていた。

飲食を始めてからかれこれ一時間。女の白い顔にうっすらと
紅みが射してきて、淡いピンク色に成ってきた。
特に目許は桜の花びらをくっ付けた様に深まり、
五十路の色香が滲み出ている。

女は高橋恵美子(仮名)、57歳、十年余り前に夫と協議離婚が成立し、
財産分与で得た資金を元手に開いた小さなブティックを経営していたが、
三年前に店舗の改装と資金繰りの相談を受けて、それ以来、付き合うようになった。
早い話が、現在、私の愛人的な存在であると言っても過言ではないだろう。

彼女には改装工事費と運転資金一千万の銀行融資の保証人を引き受けてやった。
ブティックの経営も一頃の落ち込みを抜け出し、改装後は順調に回復しているらしいから、
他人事とは言うものの私もほっと安心している所である。

「久し振りに飲んだせいか、少し酔ったみたいだわ」
恵美子が両頬にそっと手をあてて、俯きながら私を上目遣いに見つめてきた。
彼女の目には潤みが漂い、媚の色がはっきりと浮かび上がっていた。

「少し横に成って、酔いを醒ましてから帰ろうか・・・」
私は彼女の肩を抱き、柔らかな唇に口付けをしながら、
ワンピースに包まれた胸の膨らみを撫で付けた。

「ううっ~ん。社長さん、あたしをまたダメな女にする気なの?」
恵美子は体をくねらせ、甘い響きのある声で言った。

彼女を抱き締めたまま隣の部屋の襖を開けると、
そこにはフカフカしたダブルの羽毛布団が敷かれてあった。
「恵美子さんの乱れる姿を、じっくりと拝見させて貰うよ」

私はワンピースの背中のファスナーを引き下ろし、
肩から布地を剥ぐように脱がした。恵美子は純白のスリップを着けている。
私はスリップ姿の女に凄くそそられると言う性癖があるが、
そんな私の好みを彼女は確りと感じても居た。

女は全裸も悪くないが薄布一枚纏った方が色っぽいと、六十代の頃から思うようになった。

スリップ姿の恵美子をそっと抱き寄せ、前から肩に口付けと舌舐めを行っていくと、
「社長さん、お布団に横にならせてっ」
鼻から抜ける喘ぎ声を漏らし、私の腕の中で身をくねらせた。


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  1. 私の性遍歴
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再編集。古希を迎えた男の最後の女。其のニ

~千擦り盛んなりし頃~
古希2-1
私は北関東の農家の三男坊として生まれた。父は私が生まれると直ぐに
赤紙召集され、終戦直前に中国戦線で戦死してしまった。
母親は女手一つで、三人の息子と父親の両親の面倒を見ていた。
生活は貧しいどころではなく、どん底に等しかった。着る物も継ぎはぎだらけであり、
履物は藁草履が主で、時たま履く靴も底に穴が開いたような物ばかりであった。

そんな或る日、小学五、六年生か、中学一年生の頃からは、
はっきり記憶していないが、母親は私に風呂敷包みを持たせ、
「これをお婆ちゃんの処へ持っていって」と使いを言いつけてきた。
お婆ちゃんと言うのは母親の実母のことである。

風呂敷の中には着物が入っていたので、
「母ちゃんの綺麗な着物だ!お婆ちゃんにあげるの?」
私が聞き返すと、
「これはだれにも内緒だよ、絶対に他の人に喋ってはいけないよ」
母親は強い口調で言って、私を追い出すようにして押し出した。

母親の実家は4、5キロ離れた町場の近くにあり、子供の足で一時間半ぐらい掛かった。
母親の兄が農家を継ぎ、祖父母の面倒を見ていた。

着物の入った風呂敷包みを祖母に手渡すと、
「持って帰ってもらうものが有るから、用意するまで、少し遊んでいけ・・・」
祖母はそう言って、家から急いで出て行った。そして三十分ぐらいたってから戻ってきて、
茶封筒に入ったものを差し出し、
「母ちゃんに渡すんだよ。他の人に絶対に見つからないようにね。
 はい、これはお手伝いの、駄賃だよ」
と言って駄菓子の入った小さな紙袋を握らせてくれた。

それから私は母親から頼まれて、何度と無く祖母の許へ品物を届けては、
其の帰りに茶封筒に入った物と駄菓子を受け取って帰った。
数年後に成ってから、私はそんな母親と祖母の行為にようやく気づいた。

母親が祖母に品物をこっそりと届け、祖母がその品物を持って質屋に行っていたのだった。
母親は舅と姑に内緒で自分の着物や持ち物を質屋に入れて金に替え、
家族の生活の足しにしていたのだった。


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  1. 私の性遍歴
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再編集。古希を迎えた男の最後の女。其の三

~看護婦と女車掌と(Ⅰ)~
女の半生2-1
私は大田区の工場に就職して三年後、三歳年上の看護婦の頼子と知り合い、
彼女のアパートに転がり込み半同棲見たいな事をする様になった。
如何して結婚せずに、半同棲生活の侭で居たかと言えば、それは経済的な理由からだった。
当時給料の殆どを飲み食いとトルコ通いに使い果たし預貯金の類は私には全く無く、
頼子の給料の方が高く、家賃や光熱費等、総て頼子が支払っていた。

私が転がり込んで来た訳だから、応分の負担をすべきだったが、頼子はそれらを
要求することは無かった。只性欲を満たして遣れば満足していたのである。
飯が食えて、性欲の処理もさせて貰って、願ったり適ったりの生活だった。

頼子の勤める病院は頼子のアパートから歩いて三十分程の処にあり、立派な総合病院であった。
私は間男のように、半分遠慮しつつも出入りしていた。その部屋での、オマンコは
公然と何発でも出来たが、主人気取りでは居られなかったのである。

彼女の勤務が不規則で、三日乃至四日に一度の当直があり、
明けの日は帰宅して昼中は殆ど眠っていた。
だが、一発抜いてからでないと就眠出来ないと言って、私のチンポを欲しがった。
そんな日は、私は電気部品の下加工をして居る、内職の部品配りと回収に廻る振りをして
アパートへ直行し、慌ただしく頼子のオマンコにチンポを突きまくるのであった。
頼子は阿鼻叫喚、数回ほどアクメを感じて、ぐっすり眠りに着く。
その間二十分程、頼子の寝顔を見届けて、何食わぬ顔をして内職屋巡りをするのだった。

頼子の住むアパートは元ラジオ製作工場の寄宿舎を改築したアパートで、
二棟が並んでいて、真ん中に細長い中庭があった。
その窓越しの向かいの部屋に、都営バスの女車掌が住んで居た。

住人の多くは朝出勤して夕方帰宅するする普通の勤め人だが、看護婦の頼子と向かいの
車掌の松下さんのみが不規則出勤で、昼間よく鉢合わせしていた。
顔を合わすと目礼を交わし、時には軽く挨拶する程度の近所付き合いだったが、
何時しか言葉を交わし、互いの職業も知る事になり、昼日中顔を合わすのも
当然だと納得するようにもなっていた。

そのうち、私達のセックスの場面を見られて居た事に気がついた。
それは、ある日の事。松下さんのとこの窓が少し乱暴気味に閉まったのだ。
その「ビッシャッ!」という音に、ハッとしたが、初めは何かの弾みで荒々しく
開くか閉じるかしたのだろうと思った。それが二度、三度と重なったので、
これは妙だと気付いたのだ。


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  1. 私の性遍歴
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再編集。古希を迎えた男の最後の女。其の四

~看護婦と女車掌と(Ⅱ)~
5bdb977a-s.jpg
用心の為に灯りを消したままにして、踏み台を使って私達の部屋の方をソッと覗いて見た。
驚いた。バッチリ見えるではないか。

灯りを消したままだが、我々の部屋の方が日当たりが良いので、丸見えだった。
カーテンを閉め忘れているから、猶更ハッキリ見えたのだ。
頼子が寝ている姿がさえ是ほどハッキリ見えるのだから、立ちマンで抱き合って
いる時など、手に取るように隅から隅まで見られていたのだろう。

それにしても私達の部屋からは、この松下さんの部屋が、如何してハッキリ
覗けなかったのだろう?その理由は、直ぐに判った。太陽光線の加減が原因
だったのだ。逆光に成るから、まるっきり見えなかったのだ。

その時、松下さんが帰って来た気配がして、扉の鍵を開けている音がした。
(早く踏み台から下りないと)と思いながらもモタついている間に、
サッと扉が開いた。そして素早く中に入ってくると静かに後手で扉を閉めた。

踏み出すから降り損ねていた私を咎める風も無く、
「良く見えるでしょ、貴方達のお部屋。何時もイイものを見せて頂いているわ」
彼女は悪戯ッポク微笑んで居るが、機先を制された私の完全な負けだった。

「でも声は用心しましょうね、案外よく聞こえるんだから。それから灯りも
 消したままにして置いて・・・。奥さん、今日は?」
「夕方、病院へ出勤して薄暮勤務も少しあると言ってました」
「じやぁ今日はゆっくり出来るのね」
勝手に、私が此処に滞在すると決め込んで居る風であった。

「私も半休だから、明日の早朝まで休めるのよ。これから、楽しみましょうね」
「楽しむって?どう言う事ですか?」
「よく言うわねぇ。今日まで散々私を苦しめといて」
「苦しめるって?」
「あんな好い事を見せ付けられて、オナニーで観音様が赤く腫れてヒリヒリものよ」
私を睨む目は、淫らに濡れています。おそらくオマンコも濡れて居るのだろう。

「今日は仇討ちを纏めてしますからね。覚悟してらっしゃい」
しかし、いきなりそんな言葉を浴びせられても、私はなんだか意外な感じはしなかった。
また彼女も、たいして羞恥も見せずにズバズバと語り掛けてくる。
それは、彼女が何回も私達のオマンコしているのを見物しているし、
私達もまた当然の様に見せ付けて居たのだから、二人の性関係はずっと以前から
出来上がっている感じに成っていたのだ。
だから、何回もセックスし合っている男女間の様な会話に成っていたのだろう。


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再編集。古希を迎えた男の最後の女。其の五

~顎を出して~
050.jpg
三日過ぎての日曜日、早朝から頼子を訪問すると、彼女は宿直明けで
帰宅した所だった。今から寝ようとしていたので、私の来訪を喜んでくれた。
すぐさま素っ裸になり、蒲団の中に滑り込み、股を拡げて割目を見せ、
「早く、早く、乗って来て」と喘ぎを見せる。

左手を彼女の首に廻し、腕枕にして添い寝してやると、私の胸元に倒れこんだ彼女は、
チンポを握って摺り立ててきた。負けてなるものかと、左手でモリマンの土手を
撫でてやると、もう濡れそぼりのベトベトであった。

ただもう気を落ち着かす為のニギニギにシコシコである。
やがて少し気の静まったところで、頼子が口を切った。
「あんた、あたし聞いちゃったのよ」
「何を聞いたんだい?」
「あの女車掌のアノ時の声よ」
「ヨガリ声の事か?何時の事だ?」
「ついこの間よ、三日前だったわ」
「三日前?」
日を巡って見ると、私が松下さんと初めてオマンコした日の事であった。
ドキッとして、この難所を如何にして切り抜けるかなどと思い悩んでいると、
チンポが自然と柔らかく成って来た。

「あんた、如何したの?チンポが柔らかく成って来たじゃないの」
「いや、驚いたからだよ」
「何が驚いたの?」
「あんなブスを抱く男が居るのかと思ったからさ。物好きな男も居るもんだ・・・」
「本当よね、あんなブスとオマンコするなんて、余程女に不自由してるのね」

萎えたチンポを勃たせようと、頼子は烈しく摺り立ててくれた。
両手を使って玉袋も撫でてくれる。忽ち勢いを取り戻し挿入可能と成った。
「ねぇ、ねあたしのオマンコもねぶって。もっと触ってぇ。アッソコソコ、ソコよ」
「こうするのかい?」
「あの日は、少し早めに目が覚めちゃってね、もう一度寝ようかと思ったけど、
 寝過ごしたら大変だから、そのまま起きていたのよ」


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再編集。古希を迎えた男の最後の女。其の六

~裏稼業の始め~
扇山(大月市の扇山)
私が二十歳に成った時(昭和三十八年)東京オリンピックや東海道新幹線開業を翌年に控え、
電気業界は好景気に沸いていた。私の勤める電機部品メーカーも親会社からの要請で
工場を横浜市内に新設し、そしてその工場長に若干二十歳の私が指名されたのだ。

そして六年後、その実績を買われ、会社は山梨県大月市に別法人の子会社を作り、
其処の取締役工場長に選任された。
私は新婚間もない妻と生まれたばかりの長男を伴って大月市の工場に赴任した。

最初の一年は地元に解け込む為に色々と苦労した。
地元で募集した従業員の部落意識が強く、幾つかの派閥見たいのが出来て、
其のボスの様な人物に何事も通さなければ仕事になら無いと言う状況で
職制よりも派閥のボスの言う事の方がまかり通るのであった。

若い私にはその事が一番厄介な問題で幾度と無くそう言うボス連中の反発を買い、
部落毎のサボタージュを受け、其の度に一升ビンを携えて説得に歩いたものである。

又、国政選挙や県議会・市議会の選挙とも成ると是又大変であった。
其れまで名前も知らず、会った事も無いような名士達の来訪を受け、
選挙事務所に顔を出す様に勧められて、酒や食事を振る舞われ、
時に現金を掴まされたりして、票の取り纏めを依頼されるのである。

都会(横浜)に居た時は仕事の事だけを考えて居れば良かった物を、
田舎(山梨)に来てからは、仕事以外の雑用に随分と悩まされた。
二年目に入る頃には“郷に入れば郷に従え”で大分慣れてきた。、
妻も地元の“おかあちゃん達”の中に溶け込んで呉れた。

山梨時代の私は順調に業績を積み重ねて行ったが、昭和五十三年に義父(母の再婚相手)
が病に倒れたのを機に、9年間勤めた山梨工場を退き、横浜に戻る事にした。
引越し当日は工場の人達が総出で見送って呉れた。
日頃反目していた、ボス達も涙目になって、「こうばちょう、元気でなぁ」と言い、
握った手を中々離そうとはしなかった。皆、根は善良な好い人達ばかりだった。

横浜に帰り、
電気制御と工事を専門にする会社を興し自宅の近くに、事務所を構えた。


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再編集。古希を迎えた男の最後の女。其の七

~町工場妻の悲哀~
田中美里04
「私の知り合いの銀行系のファイナンスに、融資可能か聴いて見てやるから、
 夕方にまた出直して来なさい」と一旦帰らせた。
私は知り合いのファイナンスの営業所に電話して美里や亭主の事を告げ、
予審調査をしてもらったところ、美里の亭主は過去に事業仲間の連帯保証人
になっていて、銀行系やファイナンス系にはブラックリスト扱いに成って居る事が
判明した。

私が保証人に成っても一週間は掛るから月末には無理だと断られた。
夕方の4時に約束通り美里はやって来た。私の顔を覗き込むように、
「無理を言って済みません」と頭を下げる。
私は事の仔細を正直に話した。すると美里は急に泣き顔になってしまった。
私は女の涙に特別弱い方で、
相手が多少芝居がかっていても鼻の下がのびてしまう。

「奥さん泣くな、30万円位の事で泣くなんて、未だ時間は有るのだから
 私の方で何とかしてあげるから」と彼女の肩を抱いた。

私には保険会社からの配当金が丁度手元に有ったので
それを貸してあげる事にした。
美里は真顔になって、
「何も担保に差し出す物も無いので、私の身体を担保にしてその30万円を
 お貸し下さい」と言うのである。
私は、
「判った、奥さんの体を担保に貸す事にしょう」と、新札三〇枚を渡す。

それを美里は、一枚一枚丁寧に数える。30万有るでしょう、と私。
美里は、確かに30万円有りました。とカバンの中にしまい込んだ。
それを見届けると私は、飲み物を勧めながら、亭主の事などを聞いて見た。

色々話を聞きだすと、亭主は金策で頭を悩ませ、インポに成ってしまったらしい。
此処一年夫婦生活は絶えて無く、夫婦関係もギグシャクしているという。
困難を乗り切るには夫婦関係が大事な事を諭し、夫を立ち直らせる為にも、
当座の女房の欲求不満を解消してやらなくては成らないと思った。

私は、「体を担保の意味は判っているね」と、念を押して見る。
美里は心を決めた様な顔で、
「子供ではないから、それくらいの事は判って居ますから、
 何処にでも連れてってください」と体を寄せて来る。
私は「大人の約束だからと」美里の体を抱いてみると、
心なしか少し震えて居る様に見て取れた。


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再編集。古希を迎えた男の最後の女。其の八

~再会の夜~
Tバックの母01
そして三ヶ月が過ぎた頃。美里はその月の返済金を持参して、
再び私に抱かれる為に私の事務所に遣って来た。
其の日予約の取れた私鉄駅前のホテルの部屋は最上階の部屋で
横浜が一望に出来る素晴らしい部屋で有った。

美里は感激し
「素晴らしい眺めね、あれがマリンタワーね、こっちがランドマークタワーね」
と、子供の様にはしゃいで外の景色を眺めていた。
そんな美里を私は後ろから抱きしめて。
「美里以上に綺麗な景色は無いよ」と言ってうなじに唇を寄せた。
うなじから首筋に私の唇は這って行く。美里は振り向き、潤んだ瞳で、
「社長さんキッスをして」と言って腕を私の首に絡ませてくる。
唇を重ねながら、私の片手は美里の乳房を服の上から揉み始めた。
「うぅぅぅ・・・」早くも美里の口からは吐息が漏れ、舌を入れると美里の舌がねっとりと絡んでくる。
激しいキッスを繰り返しながら、私の手は、美里のブラジャーを押し上げて、乳房を直接触っていた。

スカートの中に手を遣るとTバックとガーターベルトが確認された。
私はTバックからはみ出した美里の尻肉を 両手で優しく鷲掴みにしその感触を味わった。
ひんやりと冷たく、すべすべとした肌触りだった。
美里は私の首に腕を巻き付けた侭、 舌を絡めた激しいキッスに夢中に成っている。

私は美里の唇をユックリ離すと、彼女を後ろ向きにして、 窓辺に手を付かせた。
「素晴らしい景色を見ながら遣るのもおつなものでしょう」
私は優しく話し掛けながら、スカートを捲くし上げた。
スカートの下からは、黒のガーターベルトと黒のTバックと言う、
三月振りの逢瀬に掛ける美里の気持ちを如実に表している卑猥な下半身が露に成った。
「あぁぁぁ・・・・恥ずかしい・・・・」言葉とは裏腹に 美里は尻をくねらせて、足を序々に開いていった。

私はその場にひざまづき、Tバックから、 はみ出した白い尻肉を口と手を使って愛撫する。
「あぁぁ・・・きもちいい・・・・いいわ・・・・いい・・・」
美里は、嫌らしい動きで尻をくねらせ、 もっと、もっと、と言わんばかりに、尻を突き出して来る。
双丘の間を、申し訳程度に覆っているTバックの布を片方に寄せて秘部に舌を這わすと、
「あぁぁ・・・・・うぅぅぅぅ・・・・」と呻いて「がくん」膝を折った。

私はズボンを脱ぎ、トランクスを脱ぎ捨ててから、
美里のTバックを尻から剥ぎ取るように、膝までずり下ろした。
既に濡れ濡れの秘部を露にすると、指を二本まとめて差し込んだ。
「あぁぁぁぁ・・・・」美里は又もやうめき声を上げて、 腰をくねらせる。
膣の中に入った二本の指はGスポットを探り当てる様に徘徊する。

「あぁぁあん・・・そこよ・・そこ」
どうやらGスポットに当たったらしく、美里は激しく悶え始める。
「美里、ここが良いんだね、ここが感じるんだね」
私は其処を二本の指先で摘むように、時につっく様に刺激してやった。
「あぁぁぁ・・・欲しい・・・社長さんのペニスが欲しい・・・」
美里は泣き叫ぶように哀願する。
私は頃合良しと、ギンギンに勃起した一物を美里の秘部に宛がった。

私は一気には入れようとせず。
「美里、外から誰かに見られてるかも知れないよ」
と彼女に語りかけると、
「見られても良いわ、焦らさないで一気に入れて」
美里はすっかり大胆に成っている。


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再編集。古希を迎えた男の最後の女。其の九

~失いたくない女・恵美子~
古希4-1
美里との肉体関係は返済の終了するまでの三年間程続いた。

それ以来、経営の立ち行かなくなった会社経営者の妻や、
スナックなどの水商売のママさんたちの相談に乗って遣りながら、
胸の中の苦しみを吐き出させる為に抱いて発散させてやった。

違法かも知れないが、肉体関係が出来たからと言って金で
女を縛るような事はしなかったし、高い金利を取る訳でもなく、
会社再建をはたした夫婦や、店を立ち直らせたママさんも大勢いた。

高橋恵美子もそんな女の一人だったのだ。
私は恵美子との爛れたような愛欲の後、割烹旅館に泊まり、のんびりと寛ぐことにした。
風呂に入り、浴衣に着替えてウトウトしていると、
「ああ・・・サッパリしたわ」
襖が開き恵美子が部屋に入って来た。こざっぱりとした恵美子の顔を見た途端、
私の眼はうつろに吹き飛んでしまった。

「さあ、二回戦に入ろう」
私は彼女の腕を引っ張り、敷き布団の上に仰向けに成った。
これから彼女にタップリとおしゃぶりに興じてもらうのだ。
わたしにとってはまさに至福の時間といえようか。

これまでの女遊びは女体に戯れる事が多かった。
女達がイク瞬間を見るのが特に楽しかったからだが、勿論其れは今でも変わらない。しかし、
七十一歳になった年齢では、女体の愉しみだけではなく一晩に二回の勃起も辛くなりつつあった。
勃起するだけならまだ可能だが、翌日には疲労が残る事もあるようになった。

私は最近、勃起する快感を自認している。女に奉仕させて、勃起している時が楽しく
感じられるように成ったのだ。

愛人的存在の恵美子であるが、私は彼女以外にも女遊びはしている。
以前ほどでは無くなったが、つまみ食い程度といった所だが、
そんな女達をイカせて、私自身はイカない時もあるようになっていた。
或る時は勃起だけでも十分に満足することさえあった。

ところが恵美子は他の女達とは違っていた。彼女は体力の限度を超えても射精するだけの
値打ちがある女であり、私にとっては貴重な女である。この齢に成って変かも知れないが、
心底惚れてしまったようだ。

彼女を失ったら、もう愛人的な女は見付からないかも知れない。
金の切れ目が縁の切れ目。に成らないように、彼女には常に借金をさせて置こうと
考えていた。
金で縛って置いてでも、わたしの余生には必要な女であった。


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  1. 私の性遍歴
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再編集・芸者君香。其の一

◇空いた部屋で
wakamura_mayumi-3.jpg
前作「大岡川ラブロマンス」を書き終えて、フッと昨年ご紹介致しました、
「芸者君香」を読み返しておりました。同じ社交界の接客業の芸者君香と、
ホステスアズサが同じ女性の様に思えて成りません。
芸者君香が四十年の時を経てホステスアズサと成って、
私の頭の中に蘇って来た気がしたのです。

最近では『芸者遊び』という言葉を余り聞かなくなりましたが、
私たちが若い頃は、芸者と接触する機会も多く、
『芸者遊び』と言っても、今のキャバクラの様な感覚で、
格別に珍しい遊びではありませんでした。

商売仲間のちょつとした集まりには芸者はつきものでしたし、
高校・大学時代のからの気の合った連中との忘年会や、
同窓会の集まりなどでもまた然りでした。

当時、私の住んでいた界隈は『横浜の日本橋』と呼ばれ、
大小の料亭が十数軒あり芸者置屋もありました。
名妓というような名の通った妓にはお目にかかれませんでしたが、
それでも近在に名が知れ渡った芸者は何人かいたようです。

私の父も相当の遊び人で、私がまだ少年の頃、月のうち何度かは
綺麗どころに送られて帰宅することがあり、彼女たちは賑やかに
喋りながらドヤドヤと座敷に上がり込んで来て、今度は家で宴会の
続きを始める事も珍しくはありませんでした。

そんな事を見て育った私も大学生の頃から既に何人かの芸者とは
顔馴染みになっており、社会に出てからは、彼女たちの中の二、三人と
は寝床を共にする程の懇ろな仲になっていました。

其の中でも君香という妓とは惚れ合ったと言うか、馬が合うと言うのか
一番長い付き合いをしました。

私が君香と初めて出会ったのは、或る年の暮れ、
同業者の有志で開いた忘年会の席上でした。


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  1. 合縁奇縁
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再編集・芸者君香。其の二

◇行き先は一つ
水野美紀06
君香の話によると、彼女が高校への通学に使っていた道筋に私の父の店があって、
其処で時々大学生だった私の姿を見掛けて淡い恋心を抱いて居たと言うのでした。
「あの頃とちっとも変わって居ないから、すぐに判ったわ」

絶えず笑顔でそんな事を話す気の良さそうな彼女を見ていると、
私の体の奥に眠っていた浮気の虫が頭を擡げて来て、一寸手を出して見ようかなと
思い始めます。

「それは悪いことしたねぇ。男は勃って来るからすぐ判るけど、
 女は濡れてるかどうか触って見ないと判らないからね」
「まあ、イヤらしい。急に何のことなの、それ?」
「イヤ、あんたがオレに好意を持ってくれてたのを気が付かなくて悪かった、と言ったのさ」
「・・・・」
「それはそうと、今夜はあんたには世話を掛けたので、何かお礼をするよ。
 あんた、ご飯は未だだろう?」
「まあ、世話だなんて、とんでもない。でも、ご馳走してくれるなら、遠慮はしないわ・・・」
金冠を被せた糸切り歯をキラッと光らせながら笑う口元が、如何にも人が良さそうで、
私も思わず顔を崩しました。

「この近くに私の知り合いの店があるのよ。そこへご案内しましょうか?」
私が頷くと君香は再び口許を綻ばせて、
「今は、お父さんと同じ仕事をしているんですか?」
「住んでる処は別だけど、仕事は同じだよ」

「さっきのお連れさんの中には、ちょいちょい呼んで貰う人もいたけど、
 貴方とお座敷で会うのは初めてですよね」
「オレとはちょっとグループが違う連中なんだよ」
暫くそんな雑談を交わした後、
「何なら、私が車の運転をするから、そろそろ出ましょうか」
と、彼女は立ち上がりました。


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再編集・芸者君香。其の三

◇辛抱出来ないわ
田舎のバス2-1
ついと体を離して手を引っ張るようにしてベッドへ誘うと、
「ねぇ、その前に、お風呂へ入れさせて。体が汚れてるから・・・」
と言います。
「どれ、どれ、どんな具合に汚れてるのか一寸オマンコを触らせてくれる」
「まぁ、嫌だわ。この人たったら。汚れてると言うのに・・・」

口ではそう言いながらも、私が下腹に手を当てて、ゴワゴワした陰毛を撫でてから、
サッと、股間へ指を差し込むと、別に嫌がる素振りは見せずに、一寸ずつ股を開き、
次第にその間隔を広げて、最後にはサッと大きく股を開いてきました。

オマンコの中は粘り気のある淫液でベトベトに濡れていて、
勃起して包皮から食み出したサネ頭もツル、ツルと滑る感じに濡れており、
充血した膣口の辺りは特にひどい濡れようでした。

その粘り加減から、ひょっとしたらオリモノがあるのかも知れないと思いながら、
指を抜き出して、内緒でそっと嗅いでみると、思ったほど強い匂いはせず、
甘酸っぱいような普通のオマンコの匂いがするだけでした。

そうしている間に私の気分も変わって、先に風呂へ入った方が良かろうと、
君香に湯に入れる様に言ってから、備え付けのガウンを羽織りました。

君香は両の乳房を揺らしながら、裸のままで、湯を張に浴室へ入って行きましたが、
そのまま何をしているのか出てこず、暫くして、中から、
「お風呂に入れるわよ」と私を呼びました。

湯船の中で抱き合って、勃起している逸物を弄らせながら、
見事な巨乳を揉んだり、オマンコをくじったりしている裡、
君香は鼻息を荒くして私に体を預けていましたが、
急に腰をモジモジさせて、落ち着きが無くなってきました。

「どうしたの?熱いのかい?」
「あんたが先刻からお乳揉んだり、オマンコを弄りづめだから、
 堪えていたオシッコが、急にしたくなって来たのよ。
 あァ、もう辛抱出来ないわ」
「それなら、早くトイレに行って、さっぱりしておいでよ」
「ねぇ、それより、此処でしたらダメぇ」
男心をそそるような眼差しで私を見上げて、甘え声を出します。


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再編集・芸者君香。其の四

◇汗をかいて
壇蜜010
萎えきった逸物を指で撫でながら、ベッドで寝転んで待っていると、
程なく真っ裸のままで、前も隠さずに君香がやってきて、いきなりベッドへ上がると、
仰向けになっている私の胸へ跨ってきました。

腰を落とすと、温かいオマンコがベッタリと胸へ吸い付くように触れてきます。

下から眺めていると、静かに裸体を倒して、垂れ下がった左の巨乳を両手で抱くようにして、
私の口許へ近づけ、乳首を口の中へ押し付けて来ました。
「ねぇ、オッパイ吸って頂戴」
そう言って乳首を口に含ませながら頻りに腰を振っています。

是までに何人もの女を相手にしてきた私でも、最初からこんなに積極的な
女を相手にしたのは初めての事でした。少々戸惑い気味でしたが、
直ぐに体勢を立て直して、両手で温かい乳房を抱きしめながら、
口に銜えた乳首を舌先で転がす様に舐め始めました。

「あァ、イイわ、あァ、イイ気持ちィ!」
君香がそう叫んで身を乗り出す様にすると、腰が持ち上がり、そのタイミングを捕えて、
オマンコをくじる積りで片手を尻の割れ目に持って行くと、偶然指先がブヨッとした
柔らかいものに触りました。思わず撫でてみると、どうやら肛門らしいのです。
それは異常に柔らかくて、しかも大きく感じられました。

暫く周りをさぐっていると、君香は腰を揺さぶって来たので、嫌がっているのかと思って、
指を前へ廻すと、ガバッと開いている膣口を探し当て、その肉穴へ、
人差し指と中指の二本の指を、ブスブスッと差し入れました。

初めは温かい感じでした。暫く弄っていると、膣内の秘肉が蠢くような動作で
指の根元を締め付けてきて、それと同時に彼女の鼻息が次第に激しさを増してきました。

膣の外で遊んでいる親指でサネを探り、下から掻き上げる様に揉んでやると、
ピクッ、ピクッと踊って、君香の喘ぐ声が益々騒がしさを増します。

そうこうするうちに、突然、ガバッと体を起こしたと思うと、尻を下の方へずらして、
ベトベトに濡れたオマンコを、指も使わずに、屹立している逸物の先へおっ被せて来ました。


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再編集・芸者君香。其の五

◇小さな紙包み
higozuiki.jpg
その事があってから暫くして、何かの機会に君香には年老いた造り酒屋の旦那が有って、
『娘の頃から閨のテクニックを仕込まれて居る』と言う事や、アルコールが入ると、
宴席の客の前でも裸になる『露出症』気味だと言う事を聞き、一寸厭な気がして、
その時は、彼女とは余り深入りしないでおこうと思ったものでしたが、
男女の縁と言うものは思い通りにはならないもので、
それから後も何度も体を交える機会に出くわしたのです。

翌年のゴールデンウイークが終わって暫く経ったある日のことです。
高校の頃の友人と偶然に街で出会い、夕食を一緒にとる事になったのですが、
何時かの忘年会の料亭が近くに有る事を思い出し其処へ誘いました。

帳場で、君香を部屋へ呼んで貰えないかと頼むと、暫くして、
紺地の浴衣を着た君香が姿を現し、私の顔を見ると、
「あラ、あラ、珍しい御方が現われたわね。如何言う風の吹き廻しなんだろぅ」
と、眼を細めます。

友人も私も、車で来ているので殆ど酒を飲む積りはなかったのですが、
それでは余りに愛想が無いと思い、ビールを取って、飲みながら、
君香にも勧めました。そうなるとビールの本数が増えて、
殆どは彼女の口に入りました。

「この間、仕事で九州に行って熊本でこんな物買って来たんだ。君に進呈するよ」
食事の途中で急に思い出したように、友人は持っていたカバンの中から、
小さな紙包みを取り出して、私に呉れました。

何を呉れたのかと、目の前で早速包装紙を破って中を見てみると、
肥後ズイキで出来た性具のセットでした。

「まあ、何なの、これ?厭らしい恰好してるモンが入ってるけど?」
君香は知ってか知らずか、ズイキを竹の芯か何かに巻き付けて加工した
「張形」を手に取って、伺うようにそっと私の顔を覗き込みます。


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再編集・芸者君香。其の六

◇早腰を使って
嘉門洋子50
ホテルの部屋に入ると、
君香は待ち兼ねたようにいきなり浴衣を脱いで真っ裸になりました。
巨乳を曝け出して来たのは、最初に彼女を抱いた晩と同じでしたが、
今回は君香の方が気分が昂ぶっているのか先に風呂に入ってからとは言わず、
そのまま私を急かせるようにしてベッドに直行しました。

裸で抱き合って、ディーブキッスをしながら、乳首を撫で廻し、
やがて利き手を彼女の下腹へ下げて、オマンコを弄り始めると、
君香は耳元へ口を寄せて甘えるように、
「ねぇ、先刻お友達に貰ったアレを使って」
と、ズイキを使う事をおねだりしてきました。

そんな事にはマメな私の事ですから、裸のまま起き出して、
ブレザーのポケットから友人に貰った小箱を取り出すと、
急いでベッドへ駆け上がりました。

「よしよし、それじゃあ、これと、この玉を使おうか?」
玉と言うのは、ズイキをウズラの卵程に丸めて造った小型の鞠の様なもので、
これは膣の中へ挿入して、逸物で掻き回して使う為の物だろう、
「挿入小物マニア」の私は睨みました。

そのままでは使えないので、再び洗面所へ行き、ズイキにタップリと
湯を染み込ませて、その柔らかさを確かめながら部屋へ戻ると、
君香はベッドの上に仰向けになったまま、
蒲団も掛けずに大の字に大股を開いて待ち受けていました。

白い下腹の辺りの肌に漆黒の陰毛が密生した眺めは、
男心を掻き毟る様な強烈な印象です。

私は狂ったようにベッドへ駆け上がると、
早速、オマンコを両手の指で掻き分けて、張形の先を割れ目に当てました。

サネ頭を包皮から剥き出すようにして、親指の腹で撫でておいてから、
今度は親指を除いた四本の指を揃えて、ゆっくりと膣前庭から膣口に掛けて、
何度も何度も往復させ、十分に潤ってきた処で、片手に用意していた
ズイキの玉を膣口へ差し入れて、指で奥へ押し込み、膣内をくねくねと
掻き回しながら、一方、張形の胴をサネ頭へ擦り付けて、
撫でたり押し付けたりしてやると、君香は悶えるように身を揉み、


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再編集・芸者君香。其の七

◇これ見よがし
老人と孫娘3-5
君香は生理が近づいて来ると、異常な程、気分が昂ぶって来るタイプです。
その日、商用の帰り彼女の置き屋の近所を通り掛ると、銭湯から帰る君香に偶然出会い、
徐行しながら車のクラクションを鳴らして合図をすると、彼女は小走りになって、
手を上げて止まる様に合図するので、道の縁へ寄って停車しました。

「ねぇ、急ぎの用事が無かったら、是からあたしに付き合って呉れない?」
「もう俺の仕事は終わったよ、いいけど、君香はこれからお座敷があるんだろう?」
「あたしの事なら後で電話で何とでも言えるから・・・ねぇ、早く、車に乗せてよゥ」
ドアを開けてやると、君香は急いで、助手席へ乗り込んで来ました。

「メンスが近いもんで、もうしたくて、したくて・・・」
あっけらかんとした口調でそんな事を言い、片手をツィと私の股間へ差し出して、
ズボンの上から萎えたチンポを撫でてきます。

「そういわれてもなァ、俺、君香のオマンコはもう仕飽きたかんじだしなァ」
私のそんな憎まれ口に君香も負けずに、
「オマンコ仕飽きたなら、オカマ掘らせて上げても良いわよ」
と、言い返します。

「本当かよ?」
「嘘じゃないわよ。その代わり、あたしの言う事も聞いて頂戴ネ?」
「よし、よし、何でもきいてやるぜェ」

冗談半部にそんな事を喋りながら、車がドラッグストアの近くを通り掛かると、
君香は慌てた様に、其処へ車を停めさせて急いでその店へ入り、
何やら小さな紙袋を下げて戻って来ました。

「慌てて、何を買って来たんだよ?」
君香は私の問いには、フフフと笑って答えず、やがてホテルへ着いたのです。
一緒に風呂へ入って、長い時間を掛けて、夫々相手の股間のモノを洗い合いましが、
君香のオマンコは何時もよりも充血し、プリプリと膨れた感じでした。

湯気の立つような裸のまま、縺れ合いながらベッドへ倒れ込むと、
「さあ、先にオマンコして、あたしだけでも、先に気ィ遣らせてェ」
と、私の上に覆い被さる様に跨り、既にコチンコチンに勃起した逸物を掴むが早いか、
巧みに膣口へ導いて、一気に腰を落として、毛際まで呑み込みました。


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再編集・芸者君香。其の八

◇入らないわ
結城あや06
さて、是からどうなる事かと、私は興味津々で、君香の一挙手一投足から
目を離さずに眺めておりました。

君香は何時の間に用意したのか、綿棒の束を取り出し、それを五、六本、
輪ゴムで束ねて、それにもローションを塗り付けると、クルッ四つん這いの格好になり、
綿の方を肛門に宛がい、グイグイと奥へ差し込んで行きました。

「ねぇ、貴方にもさせて上げましょうか?」
君香は一寸はにかんだ様な笑いを口許に浮かべて、私を見上げてそう言い、
促すように目で合図をします。
「俺、如何すれば、好いんだ」
「その綿棒でお尻の仲を掻き回す様にして穴を広げるのよ」

事も無げに言うので、私も興味半分で彼女の背後へ廻ると、
半分以上肛門の中へ入り込んだ綿棒の束を持って、
回転させる様に動かしてやりました。

「大事無いから、もっと外へ拡げるようにして頂戴」
言われる侭に彼女の暗示に従うと、穴の入り口は思ったよりも大きく開く感じでした。
遣っているうちに興味を覚えて、時間を忘れて綿棒を使っていると、
「さァ、その位で良いわ。ねぇ、今度は貴方のチンポを入れて!」
と、君香はゆっくりと仰向きになって、尻を持ち上げた格好になりました。

私は「犬取り」の様に背後から挿入するものだとばかりに思っていましたから、
フト戸惑いを覚えて、躊躇っていると、
「さあ、早く、入れて・・・オマンコの中へ入れるのと同じ要領で良いんだから」
君香は尻の穴の淵へ両手の指を掛けて、左右に大きく押し広げる様にして、
待っていました。

私は思い切って彼女の股間へ近づき、亀頭の先端を肛門へ当て、グイと腰を押しましたが、
跳ね返る様な感じで、容易に挿入出来そうにありません。
「はいらないぞぅ、オマンコへ入れるのとは勝手がちがうなぁ」
「柔らかいチンポの方が簡単に入るんだけど、貴方のは固い上に、
 カリが普通の人より大きいので、もっとローションをタップリ付けて、
 思いっきり腰に力を入れて、さしこんでぇ」

言われた通り、私は一旦体を離して、エラを張った亀頭から胴中へかけて、
ローションをベットリと付け直して、肛門の口へ押し当てて、体重を掛けてグイッと押すと、
今度はスポッと亀頭の首まで入り込み、あッ入ったと思った途端、
カリ首を食い締める様な強い力で締め付けられました。
  1. 合縁奇縁
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小説・大岡川ラブロマンス。其の一

◇なさぬなか
ラブ1-1
窓のところに置いてある盆栽のバラに新芽が吹き始めた。
オーナーの田原が訪ねて来るたびに下げてくる盆栽が数十、
ズラッと窓際からテラスの雛壇になっている棚に、行儀良く並べられている。
総てバラの盆栽ばかりであった。

「今年は大岡川の桜、何時頃から咲き始めるのかしら!」
アズサ(本名は恵美子)は、同僚の方にドレッサーの奥から声をかけた。
左肩から胸の乳房まで丸出しにしたサツキ(本名百合子)が、
「月末頃じゃない、去年は早く咲きすぎて、桜祭りの時には葉桜だったもんね。
 パトロンに春物を早くせびらなくっちや」クスッと裸の肩をすくめた。

思いは同じである。アズサは今夜パトロンの湯島が訪ねて来る日なので少なくとも
十万円はせびらなくてはと思っている。
その為には余程腕に撚りをかけなくてはいけなかった。
何しろ何し負うケチンボで、湯島のケチぶりはこの福富町界隈では鼻つまみになっていた。

だか、そんなケチな湯島も一旦財布の紐を解くとなると大きい。
アズサはその財布の紐を解かすコッをちゃんと心得ていたが、
それでもこの頃は中々その手には乗って来なくなった。

階下ではチーママの和子(本名も同じ)が不意に訪ねて来たオーナーを玄関で
咎めている声が聞こえて来る。ドレッサーの前に座っていたアズサを初め、
サツキ、ミドリ、リサの三人までがクスッと肩をすくめながら舌をだした。
ラブ1-2
オーナーと言われた田原大造は、横浜でも一、二の資産家で、此の店の出資者である。
店の名は“シルバーシャドー”ホステス、タレント総数40名程の中規模なキャバレーである。、
和子の姉治子がママで田原の後妻に納まっている。
*横浜・福富町には同名のソープランドがありますが、同店とは一切関係ありません*

「オーナーはちゃんと感付いたのねぇ」
姉さん株のミドリが言うと、
「チーママもチーママよ、あんな若造に夢中になって、
 昼日中に映画館なんか平気で行くんですもの」
歳下のサツキが伊勢崎町の映画館で偶然にも自分の斜め前の席に座っていた、
チーママと、情夫と言うより若いつばめの大学生を以前に見たと言う。


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小説・大岡川ラブロマンス。其の二

◇指の戯れ
芸者秘話2-1
春とは言え、桜が咲くには間がある初春の宵は冷んやりとした肌寒さであった。
マンションの窓越しに“みなとみらい地区”の高層ビルの灯りが直ぐ近くに見えた。
「よく晴れた晩だわねぇ」
念入りに身支度を終えたアズサは、約束の日なのに同伴予定の客から連絡が
来ないので最前からヂリヂリしていると、
「しゃアズサさん、お先に・・・」
サツキが丸い肉付きのお尻をプリプリ振る歩き方でエレベーターホールに向かった。

エレベータの到着を知らせるチンが鳴るや否やミドリが、
「ふん、いい気なもんだね、どう言う気でいるんだろうね、
 今に罰があたるよ・・・そうなったら見ものだね」
何かにつけて、ミドリとサツキはイガミあっている。
それと言うのもミドリは馴染み客の一人をサツキに寝取られた事が有ったからである。

サツキは男なら誰でも好いと言う質であった。
札ビラさえ切ればサツキは日本人であれ、第三国人であれ、
若者であれ老人であろうが喜んで衣服を脱いで見せた。

店での接客マナーや芸事はミドリの方が一段も二段も上であるが、
サツキのこれと言って美人でもなんでもないが、見た目がポッテリとした
色の白い、言わば男好きのする質の女であった。
それも、男の目から見ると性的魅力と映るのであろう。

「好い体をしているな、サツキちゃんは」
などとボックス席では必ずサツキの身体つきが話題に成る程、
性的魅力があるらしいが、同僚のホステスからはサツキは除け者になっていた。
一種の羨望の嫉妬であった。

「その50万円を私が出そうじゃないか、
 その代わり箱根の私の別荘まで来て呉れなくっちゃ出さんぞ」
サツキは競馬か競輪かで勤め先の金を使い込んだと言って、
泣きを見せて来た父親に如何にかしても50万円を工面して遣りたかった。
「あら、それじゃミドリさんに申し訳ないわ」


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小説・大岡川ラブロマンス。其の三

◇思いがけない出来事
芸者秘話3-1
富士金属株式会社の社長である男の名はは小堀と言う。
社名からはどんな会社か想像し難いが、一種の屑鉄回収の会社で、
横浜市内に二箇所、綾瀬市に一箇所の工場を経営して、
相当ボロ儲けをしている屑鉄屋のボスであった。

話題のレアメタルを屑鉄の中から分離抽出する技術で、それこそ面白いほど、
儲け尽くした小堀は、この箱根に豪壮な別荘を構えたのが三年前。
バブル期に大手不動産会社が開発した別荘地に、これまた当時
絶頂に有ったメーカの保養所として建築された物件で有った。

「あら!!ずい分立派な別荘じゃないの、あたしこんな別荘で三日で好いから
 主人になって見たいわ」サツキはそれこそ度肝を抜かれた。
社交界でホステスを遣っていると色々な資産家や政治家や名士と知り合う。
時にはお屋敷に招かれたりもして、立派なお屋敷も度々見せて貰っていたが、
然し、小堀の箱根の別荘はずば抜けていた。

築山あり、川もあり、天然植物園ありで、こんな豪壮なお屋敷の主人公が
屑鉄屋のボスとは勿体無かった。物語にも出て来る公子様か何かが
主人公で、大勢の子女にかしずかれていてこそ相応しいようなお屋敷であった。

「気に入ったかね。君さえその気なら何日居ても好いんだよ」
小堀はそう言ったが、事態は急変した。小堀の経営する横浜の工場近くで
爆発火災があり、小堀の工場もその影響を受けたと緊急連絡が入った。
「サツキ君、わしは是から横浜に帰って状況を見て来るから、君は此処に
 泊まって待ってて呉れ、遅くとも明日の昼までには帰って来るから、
 待っていて呉れないか」
「私も帰ります」
「それじゃ何の為に来たか判らないじゃないか。約束の金は用意してあるから、
 渡して置くよ。好いね待ってて呉れよ」
「判りました、それじゃ気をつけて行ってらっしゃいませ」


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小説・大岡川ラブロマンス。其の四

◇野獣の微笑
和久井映見10
血に飢えた男にそんな啖呵は糠に釘であった。小男は目をキラキラと光らせて、
「殺されてもかまわねぇ。こんな罪な体をしているお前さんに罪が有ると言うもんだ。
 どれ一つ、舐めさせて貰うとしょうか」
ぐっと指で秘肉を押しわけるや、風呂番の男はやにわに唇を押し付けた。

「あッ!な、何てことを・・・恥知らずなことを・・・は、離してよ」
サツキは声を立てた。シーンとした夜の邸内には誰一人住んでいないらしく、
松の葉が風で鳴っているばかりであった。サツキは諦めざるを得なくなったと悟ると、
「今度言いつけて遣るからそう思うがいい汚らわしい。お前みたいな男に・・・・」

悔しがる女の声を耳にもせず、風呂番の男は犬が水を啜る様な音をさせながら、
長い舌端を奥に入れたり出したりした。時々歯で急所をきゆっと噛む。
「あぁッ!」
生身の悲しさ、例え醜悪な男から手籠めにされては居ても、痒い所は痛む。
サツキは男から色々と口には言えない様な玩弄を受けて来た。
鼻の下の長い男達はサツキに、砂糖に群がる蟻の如く群れ集まる。
札束を投げ出してはサツキの肉体の前で随喜の涙を流す。果てには色々な
嫌らしい所作を求める。時には、「どれ、舐めて上げ様か」と股間に顔を埋める。
がそれはそれまでゝある、余りいゝと思ったことはなかった。

が、然し、今夜の風呂番の男の場合は違うようだ。貧しい破れ半纏の小男は、
サツキの肉体に全生命を賭けている。主人に見つかったり、言いつけられたら、
其の場で首になる。それを覚悟で彼はサツキの肉体に挑んで来ていた。
倦怠期1-2
旦那連中は金さえ払えば、サツキの肉体を自由に出来るが、
この風呂番の場合は違う。無理に手籠め同然に、両腕を後手に縛ってから、
こうして唇で舐めている。熱の入れ方が金を払って肉体を自由する男達とは
違っていた。生命さえを覚悟した男の愛撫・・・。

思わずサツキは目を閉じると、両脚を拡げてフーとタメ息をついた。
膿んだ箇所を鋭利な刃物でほじくるような快感が、
風呂場の男の舌が動くたびにジーンと背筋を走った。


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小説・大岡川ラブロマンス。其の五

◇ホステスとパトロン
芸者秘話3-2
ミドリが散々サツキの悪口を言って居る所へ、
「アズサさあん!永楽さんからお迎えの車が来ましたよ!」
とチーママの声でインターホーンが呼んでいた。
「じゃ、お先に・・・」
と座を立ったが、遂に今日の同伴の相手からの連絡は無く、
急遽オーナー田原の経営する割烹料亭“永楽”へ臨時コンパニオンとして
派遣されたのである。

マンションの玄関を出るアズサの耳にチーママの和子とオーナー田原の
痴話喧嘩の声が聞こえて来た。
「そんなシラを切ったって、ちゃんとしたネタが入っているだぞ、
 相手は大学生の若造と言うじゃねぇか、えゝ、そうだろう・・・」

県議会の総務であろうが、そこいらのあんちゃんであろうがヤキモチの
妬き方は一様に同じだと思いながら、アズサは迎えのタクシーに乗った。
同伴を約束したパトロンから今度約束を破る様だったら、
そろそろ他にパトロンを探そうかと思っていると、
「はい、永楽さんですよ」と運転手の声がした。

永楽の座敷にはこの頃チョイチョイ新聞に派手に広告している金融会社の
専務下田氏と、県庁の役人達が五、六人。座卓を中にして酒杯が乱れ飛んでいた。
「いよう別嬪!待ってました」
座の中から声が掛かった。コンパニオンの中に妹の千恵子が居た。

「お姉さん、こんばんわ」
妹が座を立ってアズサの側に来ると、
「何だ、お前達姉妹だったのか?そう言えばよく似ているね」
と、下田が言った。
「ご存知無かったの?姉妹コンパニオンで有名なのよ」
先輩格のコンパニオンが言った。


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小説・大岡川ラブロマンス。其の六

◇嬉しい夜
芸者秘話3-3
「ねぇ、先程、噂を聞いたって、それ、どんな噂なんですの気に成るわ」
「何だ知らないのか?湯島と言う男は君も知っているだろう、ライバル店の○○の
 幸恵と言うホステスを囲ったって言う話じゃないか、
 本牧辺りのマンションに住まわせて居ると言う話だったよ」
「そうなの、そのことなら知っているわ、ねぇ呑みましょう」

わざとアズサは知って居る風を装ったが、下田のその一言は流石のアズサも
アッと驚くと共に泣くにも泣けない悔しさで胸の中が煮え繰り返る思いであった。
その胸の中を抑える為に、下田と杯を交わしている中でハッキリと心は決まった。

下田は景気がよさそうである、うんと下田に取り入って、湯島を見返して遣らない事には
腹の虫が治まらなかった。自分と言う女がありながら、しかも同じ福富町の隣接店の
ホステスを内緒で囲ったと言われちゃあ、この界隈の笑われ者になるに決まっていた。

出た時には星が降るような空であったが、“春の空と女の心は”当てに成らないと言う。
ポッポッと降って来た。近所のスナックから洩れ聞こえる下手な演歌が流れてきた。
アズサはやっと煮え湯を呑まされたような胸が幾らか落ち着くと、
「ねぇ、しいさん、キッス、キッスして頂戴!」
乱れ裾さえ燃えるような湯文字を雫してアズサは下田の顎に白い腕をまわした。
*湯文字とは和服の下に着ける腰巻のこと*

鼻の下にキザなチョビ髭を生やしていても、下田は四十二歳の男盛りであった。
ピチピチとした健康な肉体から溢れる若さがアズサを驚かせた。
チョビ髭さえ取ればそこいらの俳優にも劣らない美男である。
嫌味の無いきりっとした金融界の大物の貫禄もあり、教養も有ってアズサには
今までの男には無いものを強く感じた。

「どうしたんだ?変だぜ」
紅い粘っこい唇から離れた下田は、これまで色々な女と遊んで来たが、
こんな激情的な女は始めてであった。
「どうもしないわ、あたし、今夜は無性に嬉しいのよ、ねぇ、抱いてぇ、
  強く、強く抱いてぇ、ねぇ、胸が潰れる位強く抱いて頂戴!」
「何だ、まるで子供みたいに・・・こう、こう抱くのか?」
「そう、そうよ、もっと、もっと強く・・・」

雫れた湯文字の下に白いふくらはぎが覗いていた。
是までに大勢のパトロンを変えて来たアズサは、生まれて初めて若い男性に
骨が折れるほどの強い腕力で抱き締められると、唯それだけでも全身が
痺れる思いで、あ~っ、と気が遠くなるのであった。


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小説・大岡川ラブロマンス。其の七

◇情痴の果て
芸者秘話4-2
それは大勢な男たちから、口では言えない様なことを、色々と悪戯されたが、
云わばそれはその男へのお勤めの一つでしかなかった。
老齢な男は執拗にアズサの肉体を、一時間も二時間も掛けて玩具にする。
が、体は燃えて来ても、感動は一度もなかった。時には気を遣ることもある。
鼻も鳴ったし、甘えもして来た。が、それは自然に欲求して来た肉体が発散したもの、
つまり、小用や大便をするのと同じさようでしかなかった。

下田との今夜の場合は全然違っていた。
肉体が燃えるという、その肉体の燃え上がるそれであった。
男の唇が乳首を吸うたびに、男の指が肉体の奥をまさぐるたびに、
アズサはジーンと骨身が痺れて来た。

「ねえ、もう止してェ、あたし、泣くわよ、泣くわよ、本当に・・・あぁ・・・しいさん!」
思わず男の唇を何度も求める。パッパッと花火が出るような一瞬が遣って来る。
アズサは恥も外聞も忘れ、太腿を大きく広げると、いつしか男の股間に手を差し込んだ。

「ねぇ、見せて・・・貴方は平気なの?アラ!まあ!あたし・・・知らないわァ」
思わず手を引っ込めた。客達の猥談の中で木マラと言う言葉を耳にしたが、
下田の逸物は丁度それであった。カチカチに堅くなったものがピンピンと脈打っていた。
再び、そっと握って見た。

「ねぇ、凄いのねえ、そんな優しいお顔をして、随分憎らしいものを持っているのね」
そっと夜具を高く持ち上げると、奥を覗いて見た。見事な物がピクピクと脈打っている。
「それは今から君の息子だよ、大事に可愛がって呉れよ。
 それに、これは今夜から私のものだ。ねぇ、アズサ」
「えぇ、そうよ、これはあたしの大事な坊やよ、あたしのそれは貴方の娘よ、ふゝゝ・・・」

一糸纏わぬ逞しい肉体が、ふくよかなアズサの身体をねじるように横抱きに
「落松葉」の体位で、男に寄り添ったアズサの太股を高く突き上げ、
逸物はアズサの陰唇に僅かに潜らせ、指先がその上にピヨコンと突き出した
淫核を巧みにモゾモゾ と弄り、時々陰茎を抜き差してピクンと脈打ちだす度にアズサは、
そのもどかしさに、陰門を擦り付けて逸物を一気に飲み込もうと焦り狂う。

男の巧みな前戯はアズサの官能を掻き立て欲情をそそる。 「フッゥーン・・・」
亀頭を含んだ陰唇が少しづつ締め付けて来る。 赤黒く充血した亀頭が
ヌルヌルと少しづつ深く食い入って行く。 其の度に彼の一物は膣から滲み出る液体で滑らかな
動きとなって大きく動く。そして其の逸物は根元までビッショリ濡れて光っている。

再びアズサの性感が昂ぶり、息遣いも荒く、呻きと共に腰が激しく動いて、
男の腕をつかんだ。指先が痙攣して、爪先を深くその腕に突き刺してもがいた。
その時彼は淫核を弄んでいた手で高く上げたアズサの片足のを膝の後をグッと押した。

尻の半分がグッと持ち上がり女体が後ろ向きの体勢に変わると、
男は力を込めて腰を押し付け、逸物を根元まで食い込ませて、腰を一捻りした。
亀頭の先が子宮口をこね回すと、その亀頭を子宮口が咥え込んだのでは
なかろうかと思われる程に贓物が逸物にまつわりつく。

捩れ、捲れた陰唇に挑んで急激に逞しいボリウームで五回六回と突きまくると、
アズサは身を捩り、 歯を食いしばって、ヨガリ泣いた。
「アァァ・・・ウゥゥ・・・モ・・・ウ・・・ダ・・・メ・・・キタ・・・キタ・・・ワ・・・」

アズサの肉体がオルガスムスに達したようだ。
その昂ぶりがもたらしたヌルヌルの液体の噴出に下田の逸物が激しく感応し
ドックンドックンと精液をほとばしり出た。 残快の喜びにさ迷うアズサの膣肉がピクピクと
震えて男の逸物を締め付けて離さない、 暫く其の侭の体勢で余韻に浸る二人で有った。


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小説・大岡川ラブロマンス。其の八

◇三下り半
芸者秘話5-2
柳家の離れ座敷から近くに見える、旭橋の所に大岡川桜祭りに備えて屋形船が停泊していた。
若い船頭と数人の大工が屋根の補修や提灯を取り付けている。
桜が咲くにはまだ一週間程先で有ろうが、夕暮れの太陽が傾く川面はすっかり
春らしくなって来た。アベック組が夕闇を利用してそっと抱き合う下心から、
あっちこっちにボートを浮かべていた。

「いいわねぇ、あたしはあんな楽しい恋愛をしたことが一度もなかったけれど・・・
 一度しいさんを誘って見ようかしら」
心の中で呟いているその時、廊下を伝わってくる重い足音がした。
アズサのパトロン湯島であった。

「昨夜は何処で誰と浮気してたんだ!」
部屋に入って来るなり、電柱の様に突っ立って頭の上から怒鳴る湯島に、
「大きなお世話よ、あたしが誰と浮気をしようが、ふン、貴方に関係の無い話だわ」

売り言葉に買い言葉であった。あれだけ頼んで置いた同伴出勤に、
なんの連絡も遣さないでドタキャンするなんて、アズサの面目丸つぶれにしたばかりか、
事もあろうか、自分と言う女がありながら、隣接のライバル店に勤める幸恵を妾に内緒で
囲ったと言われちゃパトロンも何もなかった。

「何ッ!この野郎が・・・それが、それがこのスポンサーに対する態度か!」
目を剝いて床を蹴るのを、
「ふン、スポンサーも無いもんだわ、あたしはねぇ、はばかりさまですが、
 貴方の様な道の外れた事をしているスポンサーを貰った覚えはありませんよ、
 今日限り貴方との関係は終わりにさせて頂きます、出て行って下さい。」

アズサが座を立とうとすると、急に湯島の方が折れて出た。
「いやに強気じゃないか、幸恵の事を怒っているのか、
 あれは確かに俺が悪かった。だからこそ今朝早くから何回も電話してたんだ」

大勢の人間を使っている造船会社の専務である彼は、相手の心を見抜く術を
知っていた。アズサに比べ細かい処に心遣いの出来ない我が侭な幸恵に
毎月のお手当て30万円を渡すのが惜しく成って来たのだった。
しばらく辛抱していたが、アズサの様な心根の優しい女を手放すのが
急に惜しくなり、今朝早くアズサの携帯に電話を掛けた所に着信拒否に合い、
和子の処に電話したところアズサは昨は夜寮に帰っていないと言うのであった。

そうなると男と言うものは不思議なもので、如何してもアズサを離したくないのであった。
会いたくないと言うのを無理やりに今夜柳家に誘ったのである。


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小説・大岡川ラブロマンス。其の九

◇ユニクロファッションの大学生
芸者秘話5-3
今時の大学生の定番に成っていると言うユニクロファッションで身を包んだ、
背の高い、がっちりとしたスポーツマンらしい学生の姿を見ながら、
「えぇ、そうですが・・・貴方は?」
「やっぱりそうでしたか。僕は早川豊と言います。神大の学生です。
 実は妹さんの千恵子さんとお会いしてきたんですが・・・、
 先程から此処でお姉さんをお待ちしいたんです。」
「そうですか、妹をご存知なんですね」
「えぇ、ちょっとしたことから半年ほど前から知り合いました」
「全然聞いていなかったわ。あの子はあたしに何も言わないんですもの、
 こんなところでは何ですから、あたしの知って居るお寿司屋さんが、
 近くに有りますから、そこへでも行きませんか」

アズサは並んで歩きながら、大学生の肩の処しか背が届かないので、
「こうして歩くとまるでお兄さん見たいですね」
と、笑って見せた。大学生は照れて頭を掻いた。寿司屋の二階座敷に向い合って
相手の学生を見ると、キリッとした鼻筋の通った美青年であった。
惚れ惚れするほど、顔形に品があったが、生活はそれ程豊かでもないらしくて、
靴下には穴が空いていた。

「何ですの、お話って」
「大変お気を悪くするかも知れませんが、
 僕の兄貴が会社のお金を使い込んで遊びを止めないんです。
 どうも兄貴は千恵子さんに夢中になっている様子なんで、
 僕は、如何にかして兄貴の遊びを止めさせたいので、
 千恵子さんに会って、それとなく兄貴に愛想尽かしして貰おうと思ったんですが、
 どうも、千恵子さんが・・・」
「あら!妹が言うことを聞かないんですか」
兄思いの大学生の表情つくづくと眺めた。

「いいえ、余りお若いんで、話が難しかったんです。
 それで、大変失礼とは思ったんですが、お姉さんである貴女とお会いして、
 お願いしょうと思ったんです」
「そう、そうだったの、ねぇ、豊さんと仰いましたわねぇ、
 豊さん。貴方は好い人なのねえ、良いわ、あたしが妹によく言って聞かせて、
 お兄さんにはもう二度とお店に来ないように、愛想尽かしをさせますわ。
 それで良いでしょう」
その時、注文した物が運ばれて来た。


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小説・大岡川ラブロマンス。其の十

◇夢色の朝
ゆびさきの詩9-3
朝、ふッと眼を覚ましたアズサは、
「あら!嫌だわ、あたし・・・」
真赤に顔を火照らせた。気がついて見るとパンティが夢色の為にびっしょり汚れていた。
そっと辺りを見回すと、サツキとリサが軽い寝息を洩らしているきりで、
カーテンの向こうには港の方から朝陽が赤々と昇って来るところであった。

中学を出ただけのアズサは、例え夢の中とは言え女子高生のセーラー服を着た
自分の姿が懐かしく思えた。大学生の豊とサッカー場で会った光景、
それからいきなり料亭の離れ座敷での体の関係・・・。
夢とはいえ、それこそ本当の抱擁と同じ肉の疼きが感じられた。

カーテンを開けるとバラの盆栽の花壇がズラッと眼の中に飛び込んで来た。
青々として新芽が吹いているのが、アズサは自分の胸の中のようにさえ見えた。

「あたしこの頃、どうかしたのかしら」
下田と云い、大学生の豊と云い、アズサの胸中には若い男性に憧れる血で一杯であった。
老境に達した金満好色家達の玩具に甘えていた自分の境遇が急に、
バカバカしいものにさえ感じられた。

若い下田にしても、金銭で自分を玩具にしている。が、大学生の早川豊は違う。
たった一度の顔合わせでは有ったが、彼には下田のように財力も地位も無いが、
彼には誰にも見られない汚れの無い青春と、夢と、若さが溢れている。

その若さと青春に理知が備わっている。それは金では買えない尊いものである。
アズサは盆栽のバラに水を遣りながら、昨夜逢った大学生の早川豊を、
どんなことをしても手離すまいと思い定めた。

「そうだ、好い事が有るわ」アズサは昨夜の豊の言葉がふっと思いだされた。
「このお金は来年イギリスに留学する時に使う積りだったお金です」と、
ならば、このお金は此の侭貯金して置いて上げて、下田から貰った同額の百万円を
妹に渡せば同じ事である。そして彼が留学の時にこのお金を用立てて遣れば良い。
アズサは改めてハンドバックを引き寄せると、昨夜彼から預かったお金を改めて見た。

今日は店の“ショータイム”の折に披露する、新舞踊の稽古の日であった。
何時もよりは、早めに起きたアズサは妹の千恵子の処に電話を掛けようかと、
階下の談話室に降りて行った。


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小説・大岡川ラブロマンス。其の十一

◇愛の書簡
和服美女15
妹の千恵子はパトロンと関西に行って留守だと言う。
大学生から頼まれた一件が気に成って仕方が無いのであるのに、
千恵子は一週間が過ぎても中々帰って来なかった。

新聞にはボッボッと大岡川の桜が咲き始めたと写真入りで報道されていた。
陽炎が燃えるのを窓越しに眺めながら、アズサは壁際の小机に向かって、
手紙を書いていた。
ーーー
この前の晩にお逢いして頼まれた件、妹が京都、奈良方面にお客様と旅行に行っているので、
今日の日までお約束を果たせないで居ります。必ず貴方のご意志の様に解決いたしますから、
その点、ご安心下さいませ。

この頃、時々貴方の夢を見ます。こんなはしたない事を言うと、貴方に軽蔑されそうですが、
私、一目貴方を見た時から、年甲斐も無く貴方が好きに成ってしまいましたのよ。
本当、嘘じゃありません。お兄様の為に、外国への留学費用まで投げ出す、貴方の美しく
優しい心使いに、そして貴方のきりっとしたお顔、スポーツマンらしい逞しいお体、
私はこうした商売の女ですが、初めて貴方の様なお方にお逢い致しました。

汚れている体の私ですが、時々、お逢いして下さいませね、
私の方で貴方の予定に合わせますから、私の様な女では駄目でしょか・・・。
それにお約束のサッカーの試合、私忘れて居りませんよ。
必ず切符を送ってくださいね。

貴方にお会いしたあの日の夜、行った事もない日産スタジアムに行った夢を見ましたのよ。
詰襟の学生服姿の貴方がスタンドで大きな応援団旗を高々と振り上げている、凛々しいお姿・・・
その時、私はどんな姿であったと思う?可笑しいじゃありませんか、私がセーラー服を着て、
三つ編み姿で居るのよ。まるでテレビの青春ドラマじゃないですか・・・本当に可笑しいでしょう。

それから・・・ふゝゝ、でも、後のことは言えないわ。それは、それはもう甘い、楽しい夢でしたの。
生まれて、こんな楽しい幸福な夢は初めて・・・
本当に、朝、眼が醒めてからそりゃもう恥ずかしかったわよ。

お約束の件が無事に片付いた時には、ご褒美に何処かに連れていて下さいな・・・
早川豊様              貴方をお慕い申して居りますアズサ(本名:高橋恵美子)より


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小説・大岡川ラブロマンス。其の十二

◇肉体の惑溺
芸者秘話7-2
「そりゃぁ、あたしもプロの端くれだから、どんなフニャチンだって選り好みなしで、
 勃たせて上げる自信はあるわよ。
 大体私達のパトロンに成る様な爺さんは大抵フニャチンだものね・・・」

「僕は君のその体を見ると、もう、我慢出来ないんだ。
 それに、君のその唇が色ポイこと・・・俺は、随分色んな女優とキッスもしてきたけど、
 サツキ、お前の様な色っぽい唇は初めてだ」

「そう言いながら、彼は自分のモノをあたしの手に握らせたまま、
 それはモウ大変なデーブキッス・・・あたし、もう舌が抜けるかと思った位よ。
 彼のキッスを受けているうちに、段々とあたしの掌の中で、大きくなるじゃないの。
 あたしも、そうなると腹が据わって、一つ、 人気俳優をからかってみょうて気に成るじゃないの。
 そろそろと握ってたモノを強く上下に揉み上げていると、 グンニャリしていたモノが
 段々と威勢がよくなって来て、カリの先端が真赤に充血して来ると、ピクピクと動くのね、
 ここで出させチャ面白くないと思って、竿の根元をギュツと強く握り締めてやったのよ。
 そしたら出したのに出ないもんだか、竿全体が上下にピクピクと痙攣して、
 腰をガクガクさせて、(ウゥーツ)と呻いたら、段々チンポが柔らかく成り始めたの、
 スペルマが膀胱の方へ逆流していったのね。男ってこれが凄く快感なんですって。
 彼は私に弄らせながら」

「君はなかなか弄るのが上手なんだね。なかなかこれは易しい様で難しいもんだがね、
 あぁ好い気持ちになった。どれ、君のものも一つ俺に弄らせて呉れないか、
 なんだったら弄らせっこをしょうじゃないか、弄らせて、先に気をやらせた方が勝ちだ。
 君が、俺に勝ったらこの金の腕時計を上げよう」

「彼は私の裾の中に手を入れてから、パンティを剥ぎ取ると、裾の前を大きく拡げてから」
「いい道具をしているじゃないか、ブスッと挿れたら、随分好い気持ちだろうね」
「つくづくと太腿の奥を覗き込みながら、そう言うと、指をぐっと突っ込んで見るのよ、
 随分失礼な人よ。
 じゃあ、やりましょう、あたしが勝ったら本当に、その腕時計を呉れるわねぇ。
 念を押してみると、『ああいとも、本当に上げるよ』と言うじゃないの、
 じゃぁ、よーいドンで始めましょう。いいこと・・・・よーいドン」


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小説・大岡川ラブロマンス。其の十三

◇パトロン下田の事
芸者秘話7-3
一頻りサツキの独演会に付き合って居る所に、
「アズサさん、下田様がお客様を、お連れに成ってお見えに成りましたよ」と、
ウェイターの通称ケンちゃんがアズサを呼びに来た。
これ幸いとアズサはチーママの和子と共に玄関口で下田一行を出迎えた。
客数は下田を含めて五人。接待するのはアズサ・ミドリ・サツキ・他に新人の
アカネとミユキの五名それに適時チーママが付き合う。

本日のショータイムはタレント十名によるハワイアンダンスショー。
本来ならばダンスの得意なリサが中心に成って構成されるのだが、
リサは湯河原から未だ帰って来て居なかった。

凡そ二時間半の酒宴は十時頃に終わり、下田は桜木町駅まで客を送って行った。
店を出る時に下田は、「料亭銀波で待ってるよ」とアズサに耳打ちした。

アズサは下田との約束が有るからと、店がカンバンに成る前に仕事を切り上げて、
料亭銀波の離れに行くと、「随分待たせるじゃぁないか」と既に着替えを終えた、
下田が、湯上りの後、独酌で呑んでいた。
「あら、これでも、早めに来た方よ」とピッタリと側に寄り添っうと、

「辛気臭いじゃないの、独りで・・・ねぇ、三味線でも弾きましょうか、
 あたしこんな替え歌を覚えたわ、ねぇ聞いて・・・テレビ“笑点”の林家菊翁の歌真似で、
    ここは私のおXXこです、 おXXこの上にはヘソがある、
    ヘソの上には乳がある、 お乳はおXXこのベルですよ、
    ベルを押せばすぐ響く、  響けばおXXこがかゆくなる。

「ねぇ、どう?、好い唄じゃない、少し品が無いけれど・・・・そのものズバリで、
 好い唄でしょう、ねぇ、しいさん、ベルを押す前にキスをしてェ、ねぇ、しいさん」
甘えながら男の胸の上に覆い被さる、不意を喰らった下田は後ろに倒れながら、
アズサの可愛い唇を吸う。、神経が糊の様に蕩けて行った。
一日の疲労がこの一瞬に煙のように飛んで行くのが下田には判った。 
   
「君は本当に無邪気なんだね、まるで子供じゃないか」
下田は二年程前から妻とは別居していたが、女がこれ程可愛いものとは今まで
一度も思ったことが無かった。良家のお嬢さんであった妻は、下田とは事毎に水と油であった。
下田が右と言えば左、左と言えば右、前と言えば後と言う具合に、夫婦生活三年の間に、
一度も意見が合った事が無かった。

我が侭一杯に育ったせいでもあろう、浪費癖の甚だしい事と、平気で家を外にして、
男友達を作っていた。「お前という女は、バンプ (bump)だ!」
時には寝室に男を連れ込んで、あられもない情痴に狂ってもいた。
妻は一種のサディストで、男を苦しめては
エクタシーを覚えると言う質であるらしく、そのサディスト振りも度を越していた。


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小説・大岡川ラブロマンス。其の十四

◇可愛い女
和服ヌード009
「そうよ、あたしは、子供よ、ねぇ、抱っこしてお布団まで連れてって」
アズサは首に腕を廻して甘える。
「よぉし、寝かせて上げようぜ、本当に手の焼けるお嬢さんだ」
「ううん、バカァン、もっと丁寧に抱いてくれなきゃ嫌よ、それから、
 帯びも、着物も足袋も、パンティも全部脱がして頂戴よゥ」
「あぁよしよし、全部脱がしてやるから、おとなしく横になっていな」

どんな不器量な女でも、男に甘える女は魅力があるものだ。
ましてやNo1のホステスと言われるアズサから、こう甘えられては、
鼻の毛を抜かれても惜しくはなかった。

「そんな大きなお目々で、いやアン、助平、覗いたりしちゃいやアよゥ」
「あぁわかったよ、手の焼ける子だ、子供にしちゃ、ずい分大きなオッパイだなぁ」
「アッ、バカァ、助平ねぇ、オッパイをさわっちゃ承知しないから。
 それに、アソコも今夜は駄目よゥ」
「おいおい、それは酷すぎるじゃないか、そんなのないよ」

「絶対駄目よ、此間はアソコが痛くて、痛くて半日歩けなかったわょ、
 今夜は貴方にウンとお灸を据えるんだから・・・
 あたしと言う女を自由にするには、貴方は絶対に他のホステスに、
 手をださないという約束をして呉れなくちゃ、あたしだって浮気してやるから」
「何だ、いやに信用がないんだな。大丈夫だよ、その点」

「ううん、信用できないわ、男はちょっとの間にも、摘み喰いをして、知らん顔を
 決め込むんだから駄目よ、此間はよくもあたしのパンティ脱がせて呉れたわねぇ」
「あぁ、此間は、脱がせてやったよ、でもあれは合意の上じゃなかったのかい。
 今日のこのパンテイは随分変わったパンテイだね、是ストリップ嬢が履く、
 スパンコールじゃないか」

「ふゝゝゝ、何でもご存知なのね。そうよ、スパンコールよ、明日からは、
 貴方にも是と同じものを穿いてもらいますからね、是なら恥ずかしくて、
 他の女の前ではズボンも脱げないでしょう、ねぇ、いゝわねぇ」
アズサは裸の上半身をむっくりと起こすと、いきなり男の急所をギュッと掴んだ。 

下田はこれ程可愛い女を一生離すまいと決心をしながら、むっちりと盛り上がった
太腿の奥を覗き込むと、、ゴクッと生唾を飲み込んだ。
「イャよぅ、そんなに覗いちぁ、はやく、はやく・・・ねぇ、いやよゥ」
甘えながらぐっと太腿を左右に拡げて、促すアズサの白い肉体は、
妖し気に青白い蛍光灯の光で蚕くと見事に盛り上がった双の乳房が大きく弾んだ。


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小説・大岡川ラブロマンス。其の十五

◇嬉しい玉の輿
芸者秘話8-2
桜(はな)日和が来ると、女も山水草木の様に一年中で一番美しくなる。
艶々とした女性のヘェロモンが男性の五感を刺激する。

豊艶な腰辺りの肉付き、むっちりと盛り上がった胸の隆起、生き生きとした双眸の輝き、
濡れたように潤んでいる赤い唇・・・サツキは二十五歳の女盛りである。

16才の時故郷の信州を後に母親に連れられて横浜に出て来た。
未成年のアズサは二年間叔母の芸者置屋の下働として過ごし、日舞もそこで仕込まれた。
十八歳に成ってキャバレーのホステスに転向、接客仕事が向いていたのか、直ぐに
スポンサーが付いて七年の間に何人かの男の世話になり乍、今では店のNo1ホステスと
言われるまでに成長した。

「アズサさん、千恵子さんから電話が入ってますよ!」とマンションのインターホーンが呼んだ。
受話器を取ると、
「アラ!お姉ちゃん、私に何か用があるんですって、用事て何なの」
伊勢崎町に有るラジオ日本のサテライトスタジオからちょくちょく引っ張られている、
妹の綺麗な声が受話器から流れて来た。

「そうなのよ、とっても急ぐの、随分長い関西旅行だったわねぇ、
 暢気な娘ねぇ、ちょっと今から出て来て頂戴。ホラ、何時もの寿司屋に居るからね、
 なるべく早く出て来てね」
どうせパトロンの居る妹の事、早川と言う自営業者のボンボン社長など、
問題にはして居ないだろうけど、と安心はしていても、出来る限り早く解決して、
日産スタジヤムで逢う日に豊さんを喜ばせてやりたかった。

あの日大学生の早川と逢ったその寿司屋の座敷で注文したものを一つ二つ
摘んでいる所へ「あら!もう来ていたの、関西、良かったわよ」
と、普段着のジーンズパンツを穿いた丸いお尻を見せて座ると、

「ねぇ、お姉ちゃん、あたしも相談があるの、どうしょうかと思って、
 今迷ってるのよ」
行儀悪く、寿司を一つポンと口に放り込む妹に、
「何よ、行儀の悪いバカな娘ね、子供じゃあるまいし・・・何?相談ッて」 


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小説・大岡川ラブロマンス。其の十六

◇愛に目覚めたチーママ
芸者秘話8-4
アズサが妹と別れて寮に戻って来ると、
「このアマ、もう許さんぞゥ!今までは大目に見て遣ったが、現場を抑えたからにゃ、
 もう許せん!お前の様なアマは懲らしめてやる!畜生メ!思い知ったかぁッ!」
一階のチーママの部屋ではオーナーの田原が今までにない激怒の為に、
大変な騒ぎであった。サツキとミドリの二人は二階に居なかった。

アズサは何事が起きているのか、大方の様子は察しが付いたが、
二階に上がる訳にも行かず、
「どうしたのょう、オーナー」
と、ドアーを開けた途端、アッ!と声を呑んだ。見るとチーママの和子が後手に
がんじがらめに縛られた挙句に、長い黒髪をバサッと崩して、乱れた裾からは
太腿の奥まで覗いている始末。

「どうもこうもねえ、このアマが若い男(大学生)と逢引をしている処を、
 わしが今日抑えたんだ。こう度々わしの顔に泥を塗られちゃ。
 もうこれ以上放って置く訳にはいかネェやな」

県議会の総務と言う地位に有る県政界の大物も、その道に掛けての妬気持ちは、
その辺の裏長屋の亭主と変わりは無いらしく、髭の辺りに唾の泡までくっ付けて、
チーママの太腿の奥まで調べ挙げた様子。
アズサはおかしいやら情けないやらで、吹き出しそうになったが、
「何を言ってるのよ、オーナー、ご自分の事は棚に上げておいて、
 チーママだけを責める事は無いじゃないの!
 あたし、何だったら此処で言いましょうか!」

アズサはオーナーの田原が、赤坂の方で浮名を流している事を聞いていた。
「何を言うんだ、お前は・・・バカな事を言うんじゃないぞ、わしは何も、
 やましい事はこれっぽっちも・・・」
流石の田原も是には度肝を抜かれた。内密に赤坂の若い芸者を水揚げしてから、
今までずうっと面倒を見ている女が居たからである。

「そら、ごらんなさい、これっぽっちも、噂の種を消す材料は無いと言うんでしょ」
アズサは前までは年甲斐も無く、チーママが若い大学生の男と、秘かに逢瀬を
重ねて居る事を軽蔑していたが、こんな泥沼稼業をしていると、どうしても、
自分の身に置き換えて、純真無垢な男に惹かれる事が無理からぬと、思い始めていた。


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小説・大岡川ラブロマンス。其の十七

◇狂い責め
芸者秘話9-1芸者秘話9-2
大岡川沿いの桜の花も散り、葉桜が青々と茂って来ると、そろそろ初夏らしい日々が続いた。
今年のキャバレー“シルバーシャドー”に於ける“桜祭り”でのアズサの新舞踊は
例年にない派手な所を見せた。

新たにパトロンと成った下田が金に糸目をつけずに応援して呉れたばかりか、
アズサは生まれて初めて恋をしている真っ最中なので、その日、その日に張りが有った。

落ち着いた本格的な日舞に比べ、アップテンポなリズムが似合う“新舞踊”は、
酔客には好評で若いアズサの得意芸である。
妹の千恵子もパトロンの平野に愈々囲われる身に成ったので、体に余裕が出来、
“特別出演”と言う形でステージに一緒に立って応援してくれた。

「暑くならない内に、京都、奈良でも一回りして来ようじゃないか」
一週間続いたキャバレー“シルバーシャドー”に於ける“桜祭り”の最終日。
骨休めに旅行をしょうと、下田から誘いを受けたが、アズサは日産スタジヤムに於ける、
関東六大学のサッカー試合が間近に迫って来ていたので、
「嬉しいわ、余り長いのは困るけど、五、六日なら如何にか成るわ」

試合が始まるまでに帰って来れば良いと思って、数日後、横浜駅22時24分発の
夜行寝台特急電車、サンライズエクスプレス出雲・瀬戸号に乗り込んだが、
その日は生憎の小雨が降っていた。

*JRの「サンライズエクスプレス出雲・瀬戸号」は浜松駅01時12分に発車すると、
 名古屋・京都・大阪では客扱いを致しません。次の停車駅姫路から新快速等で
 大阪や京都に戻る必要があります。*

「チーママは体調を壊して休んで居ると、聞いたが、その後どうして居る?
 今は滅多に顔を見せないママ(和子の姉で田原の後妻)が毎日来ている様だけど」
ラウンジカーの座席に腰掛けて、窓に降り付ける小雨の窓外を眺めながら下田は、
そんな事を言った。

「余り人には言えない事なんだけど、チーママは今オーナーの家で軟禁状態なのよ。
 若い大学生との逢引してる処が発覚して、そりやぁ酷い折檻を受けたのよ。
 オーナーはあの様な人でしょう、チーママを裸にして、アソコの中に指を入れて 調べたり、
 体にキスマークが付いて居ない調べたり、それでも飽き足りなくなって、チーママの黒髪を
 根元からプッツリ切り落として仕舞ったわ」

「男って勝手なものよねぇ、自分は赤坂の方に若い芸者を囲って居ながら、
 女の方で浮気をするとあぁなんですものね」
「へぇ、それは驚いた。髪の毛をねぇ。それじゃ丸坊主にされた訳か・・可愛そうに」
下田は呆れている。横浜を発車した列車は大船を通過していた。


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小説・大岡川ラブロマンス。其の十八

◇夜汽車の物語
芸者秘話9-4
熱海に近づいたのであろう。夜汽車は小雨の中のトンネルを出たり入ったりしていた。
「それでどう成った?」
県議会の総務として羽振りの良い田原の行状が下田には面白かったので、
話の続きを促した。

「チーママはもう真っ青になって気絶してしまうと、オーナーは今度はチーママの片脚を
 大きく拡げるじゃないの。先っきも言った通り、チーママはオーナーから大事な所を
 調べられているので、そこが丸見えでしょう。その丸見えの真赤に割れた柘榴の様な
 割れ目に指を突っ込むと、もう無茶苦茶ねぇ、中をヤタラメッタラに掻き混ぜ乍」

「よくもこれで若い男のチンポを咥え込んだな。もう二度と使えないようにしてやる!」
「気が狂った様な事をするのよ。あたしは、如何して良いやら、訳が判らないので、
 そこへ突っ立って居たの。するとオーナーは指で掻き回しただけでは気が済まないの、
 今度は立ち上がると茶箪笥の中から何かしら探して居たと思ったら、如何でしょ、
 驚くじゃないの。もうあゝ成る正気の沙汰じゃないのねぇ、唐辛子を手にすると」
「畜生ッ!もう使い物に成らない様にしてやるッ」

「オーナーはそう言うとチーママの大事な所をぐっと指で大きく押し広げると、
 唐辛子を大事な処へ一杯詰め込むじゃないの。すると如何でしょう、
 気絶して身動き一つしなかったチーママが、ウウッ!と身動きをしたかと思うと、
「く・・・苦しいッ!」って呻くのよ。
「あたしはもうチーママを見ていられなくって、夢中になってオーナーを突き飛ばして、
 あ、あんまりです!そ、それではチーママが余りに可哀想です、
 とオーナーの腕に噛み付いてやったの。その時ミドリさんが帰って来たので、
 二人でやっとオーナーを押し止めてチーママを介抱して遣ったけど、
 あんな柔らかい処へ唐辛子なんて詰め込んだものだから、チーママは余程、
 痛かったのでしょう、四、五日は動けなかったわ」

「へぇー、驚いたねぇ」
「そうでしょう、それから暫くしてからよ。再びチーママが坊主狩りにされたのは・・・」

そんな会話をして居る時、熱海駅から乗車したらい女が手荷物を持って、
ラウンジを通り過ぎようとした。
「あらッ!リサちゃんじゃないの?どうしたのよ、皆で心配して居たのよ」

リサは独りであった。
下田とは店で一、二度会っていたので、リサは下田の方に会釈をしてから、
「・・・アズサ姉さぁーん」と今にも泣き出しそうな顔で言葉を詰まらせた。


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小説・大岡川ラブロマンス。其の十九

◇逃げ廻る女
芸者秘話10-2
パトロンから、「大事な手帳だから、この手帳を持って何処か人目の付かない所で、
暫く身を隠して居てくれないかと」と頼まれたリサ(本名理沙子」が三月二十日に、
横浜から姿をくらましてから、早二ヶ月が経過していた。
逃走資金として現金五百万と、他人名義の信託銀行の額面五千万の信託証券を、
貰いその日から姿を消したのであった。

ブランド物で着飾った派手なホステス姿では不味いので、髪をショートカットにし、
伊達眼鏡を掛けて、どこから見ても普通のOLと言う姿に変装した。
以前勤めていたキャバレーの同僚が、伊東の実家に帰り旅館業の手伝いを
しているのを、思い出し、その元同僚の両親に事情を話して、
「当分の間、此処に匿ってください」と、頼んだ。

昔気質の両親は匿って呉と哀願する若い娘を、放りだす様な事はしなかった。
「ねぇ、毎日ブラブラしていても、仕様がないじないの、何かここで遣って見ちゃ如何?
 そう言う事情なら当分ほとぼり何か冷めやぁしないから、腰を落ち着けて居た方が良いわよ」
親切心から言って呉れた。そう言えばそうである。何時までもお客様では居られない、
何か仕事をしなければ、体は鈍るし、所持金は消えて行くばかりである。

「それもそうねぇ、何かあたしに出来る商売ってあるかしら?」
「無い事も無いわよ。あたしが探して見てあげるわ」
真剣になって色々と考えた。
そんな時、伊豆高原駅の近くで築二十五年の格好な別荘の売り物が出た、
と元同僚の父親が教えて呉れた。

旅館にでも、小料理屋にでもそのまま居抜きで使用出来るばかりか、売値の五千万の
半金を入れて貰えば、後の半金は十年位の年賦で返済して貰えば良いと言うのである。
何人かの買い手が付いたが、元同僚の口添えで理沙子に話が決まった。

元同僚の父親に呼ばれて、娘と母親も同席した中で、
「今理沙ちゃんが表に出て多額の金銭を動かしたり、戸籍を移動したりしたら、
 警察の網に掛かってしまうから、理沙ちゃんは表立った動きはしない方が良い。
 当面は私が当館の別館と言う形で別荘を買い取ってあげるから、
 理沙ちゃんが持ってると言う、信託証券を私に預けない。
 そして現金はチビチビと大切に使いなさい」と有り難い事を言って呉れた。

そして今、その別荘を旅館にして如何にかこうにか遣っていると言うのである。


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  1. ホステス物語
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小説・大岡川ラブロマンス。其の二十

◇惚れた女
芸者秘話10-4
「理沙子さんも、ご存知でしょうが、近頃“低金利融資”で伸びて来た、横浜に本社の有る、
 “ほのぼの金融”の、専務取締役の下田と言う人を・・・。地元横浜でも相当浮名を
 流していると言うんですがね、ホラ、評判のホステス、アズサのパトロンですよ」
と言う話に理沙子は驚いて、
「あら!アズサ姉さんなら、あたしと同じお店で働いている女(ひと)よ。
 パトロンの下田さんも、あたし知ってるわ」

「へぇー、そうなんですか。こりゃ奇遇だ、実はね、その下田さんの妹に、
 千草さんと言う、お嬢さんが居るんですがね、その千草さんと僕とは、
 志賀高原ホテルのスキー場で偶然に会いましてね。そう・・・全く偶然にね」

倉田は当時の事が、ありありと胸の中に描かれてきた。
如何してそうなった知らないが二人は何時しか唇と唇をしっかと一つに合わせて、
熱いキッスを交わした後、やがてベッドの上に横たわった千草の体から、
スキーウェアの総てを脱がし去り、ピッタリと太腿に張り付いているパンティに、
手が伸びていた。

滑々とした脂肪盛の太腿の奥には、真赤に色づいたバラの様に魅力的な、
それこそ神秘境が隠されていた。こんもりと盛り上がった丘には、まばらな春草が
愛らしげに生え、その春草の下に咲いた花は柘榴のように割れていた。

「ねぇ、いやぁよ・・・そんなに大きな目で、見つめちゃぁいやよぅ。抱いてェ、抱いて頂戴!」
処女の羞恥に満ちた、哀願するような表情で両の腕を伸ばして来た。
むっちりと盛り上がった双の乳房が薄い肌着(キャミソール)の脇から覗いているのが、
ビーナスの女神のように神々しく見えた。

「お嬢さん、こんな素晴らしい芸術品を肉眼で鑑賞もせずに、
 いきなり歯を入れるなんて事は、貴女の美を冒涜するものです。
 ねぇ、永遠に貴女のこの美の極致である創造品を僕のこの両の目に、
 深く刻んで置きたいんです。ねぇ、いけませんか?千草さん」

「でも・・・でもあたし・・・恥ずかしいわ、そんな大きな目でご覧になるんですもの。
 ねぇ、光弘さん、それじゃホンの少し、少しだけよ」
ぴつたりと閉じていた太腿を。そっと拡げて見せるのだった。


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小説・大岡川ラブロマンス。其の二十一

◇嫉妬
芸者秘話11-1
「千草さんとは志賀高原以来、時々、僕のアパートに来てる事もあり、
 やがては結婚することに成って居たんですがね、魔がさしたとでも言うのか
 僕は千草さんの義姉つまり下田さんの奥さんと妙な関係に成ってしまったんです」
理沙子は呆れた顔をして見せて、
「まぁ!倉田さんって浮気者なのね、いやァなひと・・・それでどうしたのよ」
「その奥さんが酷いヤキモチ焼きなんですよ。僕と千草さんの仲を羨んで、
 無理矢理に他に嫁に遣ってしまったんですがね、何しろ後に成って判った事なんですが、
 その奥さんはえらい浮気な奥さんで、方々に男が居るんですがね、ぼくもそれっきり・・・
 それからずっと、女の人との関係はありませんよ」

と、倉田が語り終わったその話を、夜汽車の中でリサがアズサに話し終わると、
「へぇー不思議な事もあるものね」と、感心する。
「でも良いじゃないの、その倉田さんと出来ちゃったって・・・
 後でパトロンが保釈で帰ってきたら、はっきりと打ち明けて了解を得れば・・・
 一生男の囲い者で暮らすより、倉田さんの様な方の奥さんに納まった方が幸せよ。
 ホステス商売なんて若いうちだけのものよ、歳をとってしまえば何れ見放されて、
 誰からも相手にされなく成るものよ。
 義理は義理、恋愛は恋愛、この際ハッキリした方が良いわ」
「アズサ姉さんがそう言ってくれると、なんだかホッとして安心したわ。
 実を言うとねあたしその事で、浜松に居る兄の処へ相談に行くところだったの、
 もう行かなくてもいいわ、 行けば今度の事件の事で兄の処にも警察の手が
 廻っているかもしれないし・・・」
「お店の方は、私からオーナーやママに旨く話しておくから、倉田さんを陥落させることよ」
リサは静岡駅で下車して一番電車で伊東へ帰っていった。

京都、奈良の旅の宿で、アズサは火の様に燃えて行く自分の体が、虚偽の世界、
砂上に築いた楼閣の様に崩落し去るのがわかった。リサと偶然に車中で会ってから、
「あたしも、こんな男の性の慰み者としての生活から早く足を抜かなくては成らないわ」

真剣に考え始めた。金の為に、あの男、この男と転々と寝床を変えて行くホステス稼業、
華美な衣装に身を飾って、青春を鰹節のように削って行っても、
何一つとして、将来を保証されていないホステス・・・

女の青春は花火と同じである。
パッと燃えて、瞬間、夜空に七色の花を咲かせるが、消えるのも早い。
その短い青春を享楽を求めて彷徨する漁色家に、今日も明日も投出して良いのだろうか?

アズサは下田が飢えた狼のような貪慾さで、
自分の肉体を弄ぶのにも嫌気がさし始めていた。
「ねぇ、しいさん、相談があるのよ」
乳房に顔を埋めていた下田は、双つの乳首を弄りながらぐっと下半身に力を入れた。
「何だ改まって・・・」
前にも言った通り下田はアズサを目の中に入れても痛くない程に可愛い女だと思っている。
アズサが言う事なら、どんな我が侭も聞いて遣る積りでいた。


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小説・大岡川ラブロマンス。其の二十二

◇添い遂げし夜
芸者秘話11-8
日産スタジャムで行われた、神奈川大学と関東学院大学のサッカー試合は、
神奈川大学の圧勝で終わった。
その夜アズサは高橋恵美子に戻って早川豊と共に
大岡川端のラブホテルの一室に居た。

「ねぇ、あたし酔ったわ。もう動けやしないわ。介抱して下さいね」
青菜に塩と言う言葉が有るが、恵美子(アズサ)は自分でも呆れ返る程、
早川の前に出ると、小娘の様に意気地が無くなるのだ。

大学の祝勝会を途中で抜け出して来た早川は、約束の寿司屋で
寿司と酒を呑み交わして居るうちに、いつしか二人の心は一つに融和されていた。
元々余り酒に強くない早川は、酔った恵美子を抱きかかえる様にして、
確りした足取りで近くのラブホテルに入ったのである。

ホテルの部屋に入ると転がり込むようにして座布団の上に横たわった。
早川は大学の制服のまま上から恵美子の顔を覗き込んでいると、
No1のホステスと言われるだけ有って、品のある整った顔にあどけない赤い唇が
潤んで誘いかけるように見える。

「ねぇ、どうしたの、あたし苦しいわ、喉が渇いて仕様がないの、水を呑ませて・・・
 ウウン、いや!お口に移して呑ませてくれなくちゃ・・・ねぇ、口移しにして・・・」
甘えて見た。純情な青年の、世間ズレのしていない顔に当惑の色が走ったが、
それでも恵美子に言われた通り、グラスの水差しを口に持っていた。
prestige-011.jpg
「ねぇ、早くゥ・・・あたしが喉が渇いて苦しんでいても良いのゥ?」
両腕を伸ばして顔の上の男の首に腕を伸ばした。
「本当に良いんですか?そんな事をしても」
「いや!豊さんの恵美子ですもの、それ位当然じゃないの」

言われた豊は困った様にして居たが、水差しの水を口に含んでから、
恵美子の愛くるしい唇に近づけ、口移しに水を移してやった。
一度、二人の間の敷居が外されると、油紙に火が付いた様なものであった。

「嬉しいわ、豊さん・・・とっても美味しい・・・」
二人の唇が其の侭重なり合って離れなかった。初めて二人が唇を交わし合った。
恵美子は女の体を知らない豊が新鮮なものに思え。此の侭今夜は固い契りを
交わしておきたかった。体と体とで約束を交わさないと、是から豊がイギリスへ
留学して帰るまでの間、安心して待っていられない様な不安があった。

「ねぇ、豊さん、あたし苦しいわ、帯を解いて下さいな。
 もう、きゆッと締められているので息が苦しいの」
乱れた裾から赤い燃えるような湯文字(腰巻)が洩れて、若い大学生の彼には、
正視出来ないほど艶めかしかった。
「和服って随分色々な物で締め付けているんだな」と普段、滅多にお目に掛からない、
和服の装いに戸惑いながらも言われた通り帯びに手をかけた。


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小説・大岡川ラブロマンス。其の二十三

◇大団円
芸者秘話11-7
十八歳の時ホステスに転進てから七年、多くの男たちから、あの道のアレコレを
手を取って教わって来たアズサ(恵美子)にとっては、女の体を知らない童貞の
青年を有頂天にさせる事位は、乳呑児の腕を捻るより容易であった。

柔らかい掌で握った茎胴をそろそろと上下に扱いて見ると、既に充分に漲っている逸物は、
青筋を立てゝピクピクと脈打っているばかりでな、尿道口からは先走りの液体さえ流している始末。
「ねぇ、ダメよ、十分に楽しんでからでないと・・・豊さん、どう?どんな気持ち?」

生きたそらもなしに、顔を仰け反らせている早川は、只もう熱い息を吐いて、
溜息をつくばかりである。やがて恵美子は、
「ねぇ、ダメ、ダメよ、まって・・・まってゝね」
と、仰向けになっている男の腹の上に跨った。
「あぁ、恵美子さん!」

ジーンと背筋から寒気が走ると同時に、火の様な熱い膣口が感じられた。
恵美子は、そろそろと腰を使いながら、
「あぁ、いぃ、好いわ」

根元深く入って来るや否や、熱いものがはじき出された。
「あら!ダメ、ダメじゃないの!豊さん」
思わず上から男を睨んで見せると、男は羞恥で顔を真赤にしている。

「つまんないわ。ねぇ、あたしをどうしてくれるのよ」
とは言うものの、好きな男と思いを遂げた事で恵美子は幸福感で胸が一杯であった。
prestige-004.jpg
それから三年後の春・・・
横浜・大岡川畔に有る料亭“早川”では朝から上へ下への大騒ぎであった。
イギリスへ留学していた女将早川恵美子の夫早川豊が成田空港へ帰朝すると言うので、
その出迎えの時刻が近づいて来ているからであった。
仲居頭の八重が、
「やっとこれで好いわ、もう、駅に着いた頃ね、孝君、駅に車廻してあるんでしょうね」

最寄り駅の京急南太田駅で待つ板前見習いの孝の目の前に、改札口を抜けた
恵美子と二歳に成る男の子を抱いた豊が満面に笑みを湛えて現れた。

「お帰りなさいませ」
玄関脇にズラッと並んだ中居達に迎えられて、先に車から降り立ったのは、
嘗て横浜No1と謳われたホステス時代のアズサ事、早川恵美子夫人である。
続いて降りたのは将来を嘱望されている大手自動車メーカー日○自動車の
若手技術者で恵美子の夫、早川豊その人である。

豊の腕に抱かれている二歳になる、男の子は三年前のあの日に、
初性交で見事に身篭った一粒種である。
「ただいま、留守中には色々とありがとう」
豊は、従業員の一人一人に挨拶の握手を交わして行った。


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  1. ホステス物語
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加筆・再構成。父の遺品の中から。其の一「出会いの頃(1)」

私の父は、二十五年前に亡くなった。生きていれば百五歳に成る。
今年は築45年も経っている我が家を改築する積りで、
この際父母の「遺品」も捨てるものと残して置く物とを
選別しようと古いタンスや“こおり”を整理している時でした。
和ダンスの中に母の着物と一緒に古いアルバムや数編の備忘録の類が六冊ほど出てきた。
大きさはB6判で三百ページの厚さがあり、表紙は茶褐色に変色して、
“備忘録”と言う黒い文字も汚れて掠れてはいたが紛れも無く父の筆跡でした。

私はパソコンで作詞も小説も書きますが、父の原稿は
総て手書きでペン字でした、そして驚く事は何時の頃に
書いたのかは定かでは有りませんが、小説の内容は
私が最近書いて居るような、今で言う「官能小説」其のものです。
何と言う偶然でしょうか、物を書く事が好きで有った事は
知って居ましたが、まさか今の私と同じ様な事を亡父も
遣っていたとは、正に血は受け継がれて居たのです。

ひょつとすると父は、自分の書いたものが何時の日にか
活字になる日を夢見て、ペンを走らせて居たのかも
知れないと考え、此処に公開させて頂きます。
BGKbWgsCUAAsOwY.jpg
ーーー
あの日、思いがけなくも、貴女の雪のような、白い肌に接して、
私はわけも無く興奮してしまいました。
柔らかい乳房の感触は、まるで搗き立ての鏡餅のようであり、
お別れして来たたった今も、私の掌に忘れ難い、刺激的で、
情熱的な思い出を刻んでおります。
僅か二時間ほどの短い出会いでしたけれど、
私はその瞬間の感激を終生忘れる事は無いでしょう。

何と表現してよいのか、貴女の三ッ口から手を差し入れて、
ふっくらとした脹らみを掌に感じた時、私は、大変恥ずかしい事ですが、
自分の股間が異様な高まりを起こして、貴女に気取られる事の無いよう
腐心いたしました。余りにも動物的な反応なので、貴女に軽蔑されたくない一心でした。

幸い、貴女は、私の卑しい欲望を見破る事無く、安心しきって私の愛撫に
身を任せていて呉れました。乳頭をコリコリ揉むと、貴女は顎を上げて、
やや荒い息を私に吹きかけ、切なげに声を漏らし始めました。


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  1. 地下本発掘
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加筆・再構成。父の遺品の中から。其の二「出会いの頃(2)」

和服ヌード024
貴女との、たった二人だけの楽しみを、いま、私達は味わっているのです。
私は大胆になりました。貴女の裾前をたくし上げて、太腿の上へ右手を這わせて行きました。
貴女は膝頭を固くして、中々私の右手の自由を許してくれません。
仕方なく、私は、貴女の膝頭を飛び越えて、貴女の最も神聖な、そして秘密な箇所を
襲うことにしました。

そっと、優しく、私は触れました。ふっくらとした貴女のそこは、ほのかに暖かく息づいていて、
大切な処を覆っている一帯には、かなり多目と思える叢が隈取られていることが判りました。
私は、その一叢をつまんで、ちょっと引っ張って見ました。
すると貴女は“痛い”と言う顔をすると、“いけませんわ、そんなおイタは・・・”と言いたげな、
ちょっぴり怒った顔を覗かせて、しかし無言でした。
私は、貴女の秘所を執拗にまさぐりました。

貴女は根負けしたかのように、膝頭を緩めると、私の右手の五本の指が、
思うさま遊べるようにしてくれました。

私は中指の指頭を使って、ゆっくり丁寧に、貴女の中心線に添って湧き出でている
愛の泉を掬うように、さらに指を這わせて行きました。

貴女は、弾んだ吐息を漏らし始め、もっと激しく遣って欲しいかのような仕種を
訴えてきました。私は、貴女のツンと突き出しかかっている可愛いボタンを
摘んでは離し、離しては摘んで、コリコリと揉みしだき、中指の指頭で撫でてやりました。

すると貴女は、右手で私の手を押さえ、まるでご自分でそのボタンをまさぐる様な
手つきをすると、感に耐えた声を必死に噛み殺し、いつの間にか両足を左右に広げて、
とても考えられない大胆なポーズをとって来た時には、私も驚きました。

でも、私は、とても嬉しく感じました。此処まで許してくれたのか、と言う思いで胸が
一杯になったのです。全身を投げ出して、私に身を委ねると言う意思表示だと思いました。
ーーー
昭和15年5月11日の項に書かれていたのが、以上の行でです。
父に文中で“貴女”と呼ばれていたのは母の事かも知れないと思いました。

父は、貴女と呼ぶ女性に対して、ヘビーペッティングを敢行し、父の愛撫で、
エクタシーに達していた女性をとうとうモノにしてしまったのです。


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  1. 地下本発掘
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加筆・再構成。父の遺品の中から。其の三「出会いの頃(3)」

父と母の年齢差は5歳、昭和15年当時、父は30歳、母は25歳の頃で、
二人の奉職していた小学校の教師仲間で、先輩教師と後輩教師といった間柄でありました。
昭和17年に結婚し翌年の18年に私が生まれております。昭和16年1月24日の項には。
和久井映見08
ーーー
肉体関係の出来ていた二人は、もうアダムとイブ。原始時代に戻って、思い切り楽しんでいます。
貴女も、初めての事が有って以来、積極的に求めて来るようになりました。
勿論私も、精一杯応えてきました。煩悩と笑えば笑え、馬鹿と言われても、阿呆と言われても
気にはなりません。平気です。例え、たわけと言われても止めて止まらぬ二人っきりの仲です。
ーーー
などと、思いの丈を打ち明けた、と言って良いのか、図々しくノロけていると言うのか、
七十歳を過ぎて孫までいる当の私も、処置なし・・・と言った感慨に襲われているところです。
そしてその項の後には、
ーーー
「貴方のモノが入って来る時の暖かさ、それは例えようもありません。
 もう頭がズキンとして、嗜み良くしなければと思いつつも、
 つい身だしなみが乱れて、お恥ずかしいところをお見せしてしまい、
 穴があったら入りたい気持ちです」と貴女はおっしゃいました。
私の愛で、貴女をいいさかでも満足出来る境地へお誘いする事が出来たとすれば、
私も男として面目を施したと言えます。今度お会いした時は、もっと素敵な所へ
お誘いしたいと念じています。

それにしても、私の物が徐々に貴女の秘所へ吸い込まれるように姿を没していく時の、
無心で満足しきった貴女の表情は、こんな時に使う言葉としては似遣わしくないのですが、
安心立命とでも言いたいような、とても良いお顔になっています。
「もういいの?」と聞いても、貴女はすでに蕩ける様な気だるさの中に浸っているのか、
ニッコリ微笑み、私の肩へ両手を組んでたゆたっているかのようです。
そんな貴女を、私はさらに一層抱きしめてしまいたい衝動に駆られて仕方ありません。
ーーー
校長や、教頭、あるいは同僚の眼をかすめて、父と母との交渉は延々と続いて行くのです。
昭和17年三月8日(結婚を二ヵ月後に控えた頃)の項には、父が母の実家に立ち寄り、
二階に招き入れられ、階下に母の両親がいるにも拘わらず、同衾してしまうのです。
結納も取り交わし、結婚の決まった二人とは言え、
あの謹厳実直と言う字に服を着せたような、父と母の出来事とはとても思えませんが・・・、
実は私と妻も同じような事をして居りました。血筋ですね(^_^)


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  1. 地下本発掘
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加筆・再構成。父の遺品の中から。其の四「ちぎり」

父の“備忘録”は年を追って続いて行くのですが、今までの物は、父の“告白日誌”でしたが
是から紹介するのは、所謂“官能小説”風な書き方です。
色あせたハンカチ04
若草萌ゆる春の一日 柔らかき陽光をひたと受けし二階家
木の香も新しき四畳半 年のころ十六、七と覚しき
美麗なる乙女 吾が弾き鳴らす ギターの音色に
忘我の面持ちで 聞き入りたる風情
やがて一節弾き終え 微かに息を洩らす
首かしげて四方に 視線をさ迷わす。

音も無く障子開き 驚きし乙女目を遣れば
十八、九の眉目整いし少年 乙女は安堵して
「義郎さん・・・」 「澄子さん・・・」 互いの名を呼び交わす
澄子と義郎、従兄妹の間なれど 
すでに親が認めた許婚なり。

義郎頷き庭から部屋へ 障子閉めれば二人きり
さすがに面映ゆく 交わす言葉も上の空
されど義郎 美しき許婚前にして 劣情抑えがたく
膝を進めて 澄子の肩を抱く。

澄子はそれと悟り 小刻みに身体震わすも
許婚の事なれば 拒みもならず 頬を染めるのみ
義郎得たりと引き寄せ 十六乙女の口を吸う。


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  1. 地下本発掘
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加筆・再構成。父の遺品の中から。其の五「初夜」

私には父が何故こう言う文章を書き残したのか、
その真意は判りかねますが、又何処までが体験か、
何処からが創作なのか、見極め様が無いのですが
「小説」に出て来る「澄子」は、字こそ違え亡き母も
「寿美子」だったので、父と母の出会いから結婚までを
小説風に書き残した「実話」に思えるのです。
因みに父母が結婚したのは、昭和17年の事ですから
新婚旅行等も無く結婚式は自宅で行われて居た時代です。
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綾子さん、お約束なので、とても恥ずかしいけれど、
お手紙差し上げます。女学校を卒業する時、
お互いに結婚したら、その模様を知らせ合おうと約束
しましたね。あなたも秋には挙式なさるとの事、私の方が
半年ほど先に体験する事に成ってしまいましたので、
何かとご参考になるかと、隠したて無しで、
初夜の有りの侭を書いておきました。

三々九度の盃ごとが済むと、私は仲人さんに手を取られ
新居の寝室に案内されました。
新居は私達の為に夫の実家の敷地内に増築された
離れの様な別棟でした。質素な作りでしたが、
此処が是からの私達の新居かと思うと
改めて身の引き締まる思いでした。

夢み心地の私の目には、寝室の夜具が恐ろしげに映り、
是から営まれる夫婦としての儀式に期待と恐怖が入り混じり
身体が震えて居りました。

夜具の枕元には衣桁掛けがあり、二枚屏風が立って居ました。
教えられた通り、私は屏風の陰で、緋のお腰ひとつの姿に成り
床の中に横たわりました。

新婚初夜とは言え、私達は既に男と女の行為は一度だけ
ですが経験済みです。夜這いが公然と行われて居る田舎の
事ですから、さして恥ずかしい事では無いと思い極普通に
求め合い結ばれて居りました。然し改めて夫婦と成って迎える
夜は特別な思いが有ります。

夫が私の横に入って来ました。
「澄子今日は疲れただろう、ようやく二人だけに成れたね、
 初めてじゃないんだから、そんなに硬くならないで良いんだよ」
耳元で優しく言って呉れる夫の言葉にホッとしたら、たまらなく
甘えて見たくなってしまったのです。

「震えてるのかい、寒いんだったらもっとこっちによりなよ」
夫の手が私の肩に回ると、ぐっと抱き寄せられました。
と、その時には唇に唇が触れ、熱い口付けをされていたのです。
それがどんなに、気持ちよかったか、お察し下さい。


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  1. 地下本発掘
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加筆・再構成。父の遺品の中から。其の六「尼僧淫乱(1)」

父は如何いうつもりで、こう言う恥ずかしい文章を書き残したのか、
父と母の「性生活」が、これ程までに愛情の溢れた物だったと、
語る為に書いたのでしょうか。昔の親は嫁入りする時の娘に
「48手の手引書」を持たせたとか、戦地に赴く夫に妻は
自身の性器を「万拓」として写して持たせたとか聞きます、
克っての日本の性風俗は今以上に
おおらかで、開放的だったのかも知れません。
次ぎの一篇は、尼寺を舞台にしていて、いかにも創作の様に
思えますが、生前父はよく「学生の頃、お寺巡りをしていて、
お寺さんに泊らせて貰った事が在る」と言って居りましたので
父の体験を交えた創作かと思って居ります。
0005.jpg
その尼寺の庵主は美蓮という名の、三十の坂を越えた女盛り。
俗世に有った頃は、結婚生活を経験した事も有ったとか。
寺には美蓮の法妹に当たる日陽と名乗る、二十歳前の少女と
言いたい可憐な尼僧が居た。

境内は広く、様々な草木が、四季の彩りを添えて居るので、
散歩がてら目を楽しませに訪れる人も居る。
其の中に、達雄と言う学生が居た。近くの旅籠に泊り、
近くの禅寺で修される「座禅会」参加し、若き日の悩める心を
癒そうとしていた。法話を聞き、座禅をすれども内実は煩悩に
苛まれ、淫乱な妄想に取り付かれ学業も身に入らなかったのだ。

何度か顔を合わせる内に、美蓮や日陽とも顔見知りになり、
どちらかとも無く、挨拶を交わすように成って居た。

其の日、庵主の部屋から出て来る初老の僧侶とすれ違った。
この僧侶こそはこの尼寺の本山にあたる寺の住職で、美蓮は
その「妾」の様な間柄なのだ、週に一度は法務と称して、
訪れては、美蓮の身体を貪って行くので有った。

達雄は何食わぬ顔をして、庵主の部屋を訪れた。
美蓮は住職との情事の後だったので、晴れやかな顔をしていた。
引き続いての男の訪問で、達雄を浮き浮きと招き居れた。
ひとしきり、他愛の無い世間話で時を過ごし、
やがて話題が達雄の宿舎での暮らしぶりの話にななると、
美蓮はその粗末さを哀れんで、
「幾ら学生さんと言えども、そんな粗末な物ばかり食べていては
身体を壊すでしょう」
と言いかけて、やや考えて居たが、
「男子禁制の尼寺ゆえ、表向きには出来ませんが、
もし宜しければ一室をお貸ししても・・・」と申し出た。


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加筆・再構成。父の遺品の中から。其の七「尼僧淫乱(2)」

つぶし独楽掛け01
「貴女に見せたいと言うのは是なんですよ、如何です、
なかなか立派な物でしょう」
言われても、日陽は恥ずかしさで、答える言葉も無い。
「日陽さん、今これで貴女を極楽に連れて行ってあげますよ」
達雄は電灯を薄明かりにして、日陽を寝かせた。
日陽は処女の恥じらいから足をすぼめている。

達雄は日陽を脅かさない様に、そっと法衣の裾を掻き分けて、
静かに股を開く、ぷーんと漂う肌の香りに鼻孔をうごめかしながら、
膝を前に進める。

右手に陰茎を握って陰門に押し当ててみたが、
なにぶん初めての身体なので、すぐには入らない。
止む無く二本の指に唾をつけ、大陰唇から陰口の辺りへと
なすりつける。今度は巧く没して行く。もうすぐ根元まで、
というとき、日陽の口から「痛いわ」と言う呟きが漏れたので、
腰をそのまま止めて、身体を前に倒す。
乳房を揉みしだき、乳首を摘んで引っ張ったりした後で、
脇の下に手を廻し、上体を抱き起こし口を吸う。
舌を絡ませ、唾液を吸い交わし、耳たぶ噛んだりしてみた。

その心地良さから、陰門に潤いが増してきて、達雄の陰茎は
いつか根元までスッポリと入っていた。
舌をねぶりながら、そろそろと腰を使えば、日陽もおぼつかない
動きながら応じてくる。今は痛みも無い様子で、
次第に動きも激しく、息遣いも荒く成って来た。

「達雄さん、私だんだん変に成ってくるわ。
 こんなもいいものだったなんて、私色界に落ちて仕舞うのかしら
 これからも毎日してくれますか・・・してくださいね・・・」
日陽は喘ぎながら、辰夫に懇願してくる。
ぴくぴく手足を痙攣させると、おびただしい淫水を溢れさせる。
可憐な日陽の乱れる様に、達雄も我を忘れて勇み立ち。
「いくよ、いくよ・・」の声と共に精液を注ぎ込む。
こうしてこの日を境に、二人の仲は深まった。


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ご挨拶

万屋 太郎

Author:万屋 太郎
2006年9月に初稿をUPしてから
早くも14年が経過いたしました。

生まれ育った横浜を離れて6年前の1月に、
静岡県伊東市に移住いたしました。
山あり、湖あり、海あり、の自然環境はバッグンです。
伊東には多くの文人が別荘を持ち、多くの作品を
手がけて居られるようです、私もあやかって、
この自然環境の中での創作活動が出来ればと思っております。

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