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詩(うた)と小説で描く「愛の世界」 「加筆再構成」雪乃その恋。其の五
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「加筆再構成」雪乃その恋。其の五

第八章
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新たな登場人物の紹介
高野治夫の妻   高野芳子(治夫より三歳年上の姉さん女房、53歳の若さで急性膵臓炎で亡くなってしまう、子供は出来なかった)

高校生活最後の夏休みの日、50通目の手紙が雪乃から高野の元に届いた。

先生夏休み如何お過ごしですか。
50通目の記念すべきお手紙を書きます。

高校生活最後の夏休みです。私は8月14日で18歳に成りました。
先生は私の事何時までも子供だと思って居るでしょう。
私はもう大人です。18禁の映画やエッチな本も堂々と読める年齢に成ったのです。

私の事を大人の女として見て欲しいです。
正直に言います。私は先生が好きです、私は男を知りません、未だ処女です。
でも私の身体は乳房もヘアーも並みの女性には負けません。
私の純潔は先生に抱かれるまでは守り通します。他の男には指一本触れさせません。

先日伊勢佐木通りの「一六地蔵のご縁日」に私は友達数人と歩いて居りました。
其処で浴衣姿の先生ご夫妻を、お見かけ致しました。
お二人で「植木鉢」をぶら下げて、仲良そうに寄り添って歩いて居ましたね。
私は何故か悪いものでも見てしまった様な気持ちに成って友達に隠れるように、
すれ違ったのです、先生も私には気付かなかった様で其の侭去って行かれました。

あの日の夜、布団に入っても、今頃先生は奥様と抱き合って、
セックスしているのだろうかとの妄想に取り付かれ、
イライラして中々寝付かれませんでした。
私は奥様に嫉妬して居りました。
そして気付けば、私の指はアソコに触れてオ○ニーしていたのです。
こんな女は嫌いですか。私の事を見捨てないで下さい。

でも先生との約束した「夢を実現」するまでは我慢します。
大学を卒業して医師免許を取った暁には私を抱いてください。
私は先生が大好きです、愛しています。      雪乃より


高野よりの返信

雪乃さまへ
貴女の気持ちは有り難く頂いて置きます。
でも「愛しています」などとは軽々に言ってはいけません。
私と雪乃との間には23歳もの年齢差が有るのですよ、
親子ほど歳の差と言っても良いでしょう、そして私には妻が居るのです。
私は妻を愛していますし、愛してやらなくてはならないのです。

私の妻、芳子は三歳年上の姉さん女房ですが、
元は教師で組合活動の中で知り合いました。
知り合った当時の妻には婚約者が居りまして、
結婚直前だったのですが、そんな芳子を私は愛して仕舞い、
略奪するように婚約者から芳子を奪い結ばれたのです。

そんな芳子は子供の生めない体なのです。
妊娠しては流産し、妊娠しては流産し、の繰り返しで、其のだびに身体を
衰弱させて行くので、「不妊手術」で妊娠しない身体に成っているのです。
以後私達の間では、子供の話はしない様にしています。
子供の生めない身体に対する負い目が有るのか芳子は私に尽くしてくれます。
そんな芳子を裏切る事は出来ません。

雪乃はまだまだ将来が有ります、今の雪乃の侭で成長して行けば
必ず素敵な男性が雪乃の前に現れますよ。
その時は雪乃の夢をその男性と共に手を携えて実現させない。
私は何時までも遠くから雪乃を見守っていますよ。   高野より
 
第九章
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恋する女に、諦めろ、忘れろ、と言って諦め忘れる物ではない。
そうでなくとも人一倍信念が強く、
思い込んだら一途に成る性格の雪乃である。
高野への思いを胸に秘め、その後も勉学に励み只管「夢」の実現に
向かって進んで行くのであった。

そんな雪乃の身辺にも将来を揺るがすような
出来事が次々待ちあがってくるのである。

その一つが弟、健一が交通事故に会い下半身不随の障害が残り、
当分の間の車椅子生活が余儀なくされてしまった。
二つ目が母の病気で有る、パート先で立ち眩みがして倒れ、
救急車で運ばれた病院で精密検査の結果、「拡張形心筋症」と
「大腸にポリープ(ガン)」が見つかり手術の必要が有ると診断された。

其れは雪乃が無事に大学進学を果たし、後一年を残して
最後の勉強に励んで居る矢先の出来事で有った。
弟健一が18歳に成って直ぐ、
18歳に成るのを待ちかねて居た健一は
早速「自動二輪免許」を取得して、
其れまでの「原チャリ」から遥かに大きな
「オートバイ」を買い込んで乗り回して居た。

その日は小雨のぱらつく薄曇の土曜日の午後だった。
自宅近くの国道の交差点で右折する大型トラックに、
直進する健一の「オートバイ」が突っ込んで行った。
命は取り留めた物、肋骨を3本折、腰の部分を強打し
脊髄を損傷して下半身麻痺に成ってしまったのだ。

自宅に居た雪乃の元に近所の人から「弟さんがクルマに轢かれた」と
通報を貰い現場に駆けつけた時には、救急車も到着していて、
病院に搬送される直前で有った。
「お身内の方ですか」
「はい健一の姉です」
「其れでは一緒に病院まで同行して下さい」
搬送された先は隣町にある、
市大病院の「緊急救命医療センター」で有った。
  1. 純愛小説
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ご挨拶

万屋 太郎

Author:万屋 太郎
2006年9月に初稿をUPしてから
早くも14年が経過いたしました。

生まれ育った横浜を離れて6年前の1月に、
静岡県伊東市に移住いたしました。
山あり、湖あり、海あり、の自然環境はバッグンです。
伊東には多くの文人が別荘を持ち、多くの作品を
手がけて居られるようです、私もあやかって、
この自然環境の中での創作活動が出来ればと思っております。

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