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詩(うた)と小説で描く「愛の世界」 「加筆再構成」雪乃その恋。其の一
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「加筆再構成」雪乃その恋。其の一

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登場人物の紹介
主人公         雪乃37歳(現在の年齢)
雪乃の母        照代59歳(同じく)
雪乃の叔母(母の妹)  美代子48歳( 同じく )
美代子の夫      哲也50歳( 同じく )
中学時代の恩師     高野治夫60歳( 同じく )

プロローグ
雪乃には人には言えない「性体験」があった。
其れは雪乃が小学6年生の時であった。

雪乃に取っては「曽祖父」に当たる圭三爺さんが亡くなって、
その通夜の晩、集まった30人程の親戚が、
通夜の客が途絶えた頃、「一眠りしよう」という事で、
二階の三室をぶち抜いて布団を敷き、
雑魚寝の様に寝付いた時であった。

雪乃は胸に重たさを感じて目を覚ましたのだ。
隣には母の妹(美代子)の夫(哲也)が眠っている。
その哲也の手が、未だ膨らみ掛かったばかりの雪乃の
乳房の上に有った。

「いやらしいお兄ちゃん(雪乃は叔母で有る美代子を、
お姉ちゃんと呼び、哲也をお兄ちゃんと呼んでいた。
「手を退かしてよ」と心の中で思いはしたが、声に出してはいえなかった。
哲也からは鼾も聞こえ「わざと遣っている」様には思えなかったので、
ここで騒いで恥をかかせては、と六年生乍気を使う女の子であった。

身体を横向きにして、哲也の手をそっと払い退けるだけだった。
そして眠りに付こうとしたホンの数分の後、又しても哲也の手が
伸びて来た。、今度は大胆にも横向きに成った雪乃の尻の辺りに
触れてくるのだ。

そしてパジャマのズボンのゴムに手を掛けて来るではないか。
 雪乃は身体をずらして逃げようとしたが
 隣には弟の健一がピッタリ寝ていて身動きが出来ない。
 その内に哲也の手はパジャマの中に入り下着越しに雪乃の尻を
 触って来るのだ。

「辞めてよ」と小声で哲也に向けて言うと動きは辞めたが、手は尻に
触った侭である。
「声を出すわよ」と再び咎めると哲也は手を引いた。
其れからは雪乃は一睡も出来なかった。

そして朝に成って気付いた事は下着に薄っすらと染みが出来ていた。
哲也の行為に雪乃は濡れて仕舞ったのだ。
 
第一章
72939d61.jpg
雪乃は高校生に成ってからも、「お通夜」の出来事がトラウマに成って、
「男は嫌らしい」存在としか思えず、男友達も出来なかったが、
身体は並み以上に成熟し、女としての性欲が無い訳じゃない。
身体は男を欲しても、心が男を拒否する状態が続いて居るのだ。
夜毎のオナニーで「イク」と言う感覚を経験している雪乃は、
嫌らしい男に抱かれるよりも「思う男」を「夢想」してオナニーに、
浸る方がよっぽど“まし”だと思い込んで居る時期だった。

雪乃が「思う男」とは中学三年の時の担任で「国語と社会(歴史)」
を受け持った“高野治夫”である。
当時高野は「県教職員組合」の書記も遣って居て、思想的には
「反体制側」、その授業も文部省のカリキュラムからは逸脱した、
独特の物で有った。
国語の中でも「古文」の授業に成ると、何時しか「歴史」の授業と
入れ替わってしまう、と言う様な感じで、
「万葉集・源氏物語や徒然草」等の時代背景や、
性風俗に及ぶ等、十代の生徒達にはチョツト刺激が強すぎると、
思われる話も臆面もなく始めるのである。
その授業風景を再現してみよう。

「お~い、是からの話は、女子は耳を塞いでおけ」
きゃきぁ言いながら女生徒達は、耳を塞ぐ振りしながらも
興味深々で聞き入るのである。
「女の性器を、お○ん○、と言うが語源は何処から来たと思う」
「これはだな、源頼朝の妻北条政子、から来ているんだ」
「日本の歴史の中では、男尊女卑は明治時代になってからの事で、
天平の時代から、江戸時代まで、女の力は男以上で、
政治にも女の意向が強く反映し、人事も女の一言が、影響してたんだ」
「天皇も女性天皇が何人も出ている事からも、それを裏付けている」
「北条政子の本来の呼び名は北条まんこ、と言うのが元もとの呼び名で、
家臣達は、お○ん○様と呼んでいたんだ。」
「「お○ん○」が広く女性性器の俗称になって居る事で明治になって、
学校現場や書籍の中では、北条まさこ、と呼ぶように成ったのだ」
“ま○こ”は決して卑猥な言葉では無く、将軍家の奥方を、
政所(まんどころ)様と呼び、
お○ん○様は最上位の女性の称号だったのだよ」

と言う様な具合で歴史教育は真実を伝える物でなくては成らない、
という信念から、時には父兄が目くじら立てる様な話も授業の中で
話して聞かせる教師であった。
そんな気さくで飾らない性格から、生徒達からは信頼され慕われていた。
日頃は「受験の為の勉強はするな」と言って憚らない高野も、
一人、一人に対しては親身に成って受験相談に乗る優しい先生であった。
  1. 純愛小説
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ご挨拶

万屋 太郎

Author:万屋 太郎
2006年9月に初稿をUPしてから
早くも14年が経過いたしました。

生まれ育った横浜を離れて6年前の1月に、
静岡県伊東市に移住いたしました。
山あり、湖あり、海あり、の自然環境はバッグンです。
伊東には多くの文人が別荘を持ち、多くの作品を
手がけて居られるようです、私もあやかって、
この自然環境の中での創作活動が出来ればと思っております。

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