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詩(うた)と小説で描く「愛の世界」 合縁奇縁
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詩(うた)と小説で描く「愛の世界」

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再編集・芸者君香。其の一

◇空いた部屋で
wakamura_mayumi-3.jpg
前作「大岡川ラブロマンス」を書き終えて、フッと昨年ご紹介致しました、
「芸者君香」を読み返しておりました。同じ社交界の接客業の芸者君香と、
ホステスアズサが同じ女性の様に思えて成りません。
芸者君香が四十年の時を経てホステスアズサと成って、
私の頭の中に蘇って来た気がしたのです。

最近では『芸者遊び』という言葉を余り聞かなくなりましたが、
私たちが若い頃は、芸者と接触する機会も多く、
『芸者遊び』と言っても、今のキャバクラの様な感覚で、
格別に珍しい遊びではありませんでした。

商売仲間のちょつとした集まりには芸者はつきものでしたし、
高校・大学時代のからの気の合った連中との忘年会や、
同窓会の集まりなどでもまた然りでした。

当時、私の住んでいた界隈は『横浜の日本橋』と呼ばれ、
大小の料亭が十数軒あり芸者置屋もありました。
名妓というような名の通った妓にはお目にかかれませんでしたが、
それでも近在に名が知れ渡った芸者は何人かいたようです。

私の父も相当の遊び人で、私がまだ少年の頃、月のうち何度かは
綺麗どころに送られて帰宅することがあり、彼女たちは賑やかに
喋りながらドヤドヤと座敷に上がり込んで来て、今度は家で宴会の
続きを始める事も珍しくはありませんでした。

そんな事を見て育った私も大学生の頃から既に何人かの芸者とは
顔馴染みになっており、社会に出てからは、彼女たちの中の二、三人と
は寝床を共にする程の懇ろな仲になっていました。

其の中でも君香という妓とは惚れ合ったと言うか、馬が合うと言うのか
一番長い付き合いをしました。

私が君香と初めて出会ったのは、或る年の暮れ、
同業者の有志で開いた忘年会の席上でした。


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再編集・芸者君香。其の二

◇行き先は一つ
水野美紀06
君香の話によると、彼女が高校への通学に使っていた道筋に私の父の店があって、
其処で時々大学生だった私の姿を見掛けて淡い恋心を抱いて居たと言うのでした。
「あの頃とちっとも変わって居ないから、すぐに判ったわ」

絶えず笑顔でそんな事を話す気の良さそうな彼女を見ていると、
私の体の奥に眠っていた浮気の虫が頭を擡げて来て、一寸手を出して見ようかなと
思い始めます。

「それは悪いことしたねぇ。男は勃って来るからすぐ判るけど、
 女は濡れてるかどうか触って見ないと判らないからね」
「まあ、イヤらしい。急に何のことなの、それ?」
「イヤ、あんたがオレに好意を持ってくれてたのを気が付かなくて悪かった、と言ったのさ」
「・・・・」
「それはそうと、今夜はあんたには世話を掛けたので、何かお礼をするよ。
 あんた、ご飯は未だだろう?」
「まあ、世話だなんて、とんでもない。でも、ご馳走してくれるなら、遠慮はしないわ・・・」
金冠を被せた糸切り歯をキラッと光らせながら笑う口元が、如何にも人が良さそうで、
私も思わず顔を崩しました。

「この近くに私の知り合いの店があるのよ。そこへご案内しましょうか?」
私が頷くと君香は再び口許を綻ばせて、
「今は、お父さんと同じ仕事をしているんですか?」
「住んでる処は別だけど、仕事は同じだよ」

「さっきのお連れさんの中には、ちょいちょい呼んで貰う人もいたけど、
 貴方とお座敷で会うのは初めてですよね」
「オレとはちょっとグループが違う連中なんだよ」
暫くそんな雑談を交わした後、
「何なら、私が車の運転をするから、そろそろ出ましょうか」
と、彼女は立ち上がりました。


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再編集・芸者君香。其の三

◇辛抱出来ないわ
田舎のバス2-1
ついと体を離して手を引っ張るようにしてベッドへ誘うと、
「ねぇ、その前に、お風呂へ入れさせて。体が汚れてるから・・・」
と言います。
「どれ、どれ、どんな具合に汚れてるのか一寸オマンコを触らせてくれる」
「まぁ、嫌だわ。この人たったら。汚れてると言うのに・・・」

口ではそう言いながらも、私が下腹に手を当てて、ゴワゴワした陰毛を撫でてから、
サッと、股間へ指を差し込むと、別に嫌がる素振りは見せずに、一寸ずつ股を開き、
次第にその間隔を広げて、最後にはサッと大きく股を開いてきました。

オマンコの中は粘り気のある淫液でベトベトに濡れていて、
勃起して包皮から食み出したサネ頭もツル、ツルと滑る感じに濡れており、
充血した膣口の辺りは特にひどい濡れようでした。

その粘り加減から、ひょっとしたらオリモノがあるのかも知れないと思いながら、
指を抜き出して、内緒でそっと嗅いでみると、思ったほど強い匂いはせず、
甘酸っぱいような普通のオマンコの匂いがするだけでした。

そうしている間に私の気分も変わって、先に風呂へ入った方が良かろうと、
君香に湯に入れる様に言ってから、備え付けのガウンを羽織りました。

君香は両の乳房を揺らしながら、裸のままで、湯を張に浴室へ入って行きましたが、
そのまま何をしているのか出てこず、暫くして、中から、
「お風呂に入れるわよ」と私を呼びました。

湯船の中で抱き合って、勃起している逸物を弄らせながら、
見事な巨乳を揉んだり、オマンコをくじったりしている裡、
君香は鼻息を荒くして私に体を預けていましたが、
急に腰をモジモジさせて、落ち着きが無くなってきました。

「どうしたの?熱いのかい?」
「あんたが先刻からお乳揉んだり、オマンコを弄りづめだから、
 堪えていたオシッコが、急にしたくなって来たのよ。
 あァ、もう辛抱出来ないわ」
「それなら、早くトイレに行って、さっぱりしておいでよ」
「ねぇ、それより、此処でしたらダメぇ」
男心をそそるような眼差しで私を見上げて、甘え声を出します。


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再編集・芸者君香。其の四

◇汗をかいて
壇蜜010
萎えきった逸物を指で撫でながら、ベッドで寝転んで待っていると、
程なく真っ裸のままで、前も隠さずに君香がやってきて、いきなりベッドへ上がると、
仰向けになっている私の胸へ跨ってきました。

腰を落とすと、温かいオマンコがベッタリと胸へ吸い付くように触れてきます。

下から眺めていると、静かに裸体を倒して、垂れ下がった左の巨乳を両手で抱くようにして、
私の口許へ近づけ、乳首を口の中へ押し付けて来ました。
「ねぇ、オッパイ吸って頂戴」
そう言って乳首を口に含ませながら頻りに腰を振っています。

是までに何人もの女を相手にしてきた私でも、最初からこんなに積極的な
女を相手にしたのは初めての事でした。少々戸惑い気味でしたが、
直ぐに体勢を立て直して、両手で温かい乳房を抱きしめながら、
口に銜えた乳首を舌先で転がす様に舐め始めました。

「あァ、イイわ、あァ、イイ気持ちィ!」
君香がそう叫んで身を乗り出す様にすると、腰が持ち上がり、そのタイミングを捕えて、
オマンコをくじる積りで片手を尻の割れ目に持って行くと、偶然指先がブヨッとした
柔らかいものに触りました。思わず撫でてみると、どうやら肛門らしいのです。
それは異常に柔らかくて、しかも大きく感じられました。

暫く周りをさぐっていると、君香は腰を揺さぶって来たので、嫌がっているのかと思って、
指を前へ廻すと、ガバッと開いている膣口を探し当て、その肉穴へ、
人差し指と中指の二本の指を、ブスブスッと差し入れました。

初めは温かい感じでした。暫く弄っていると、膣内の秘肉が蠢くような動作で
指の根元を締め付けてきて、それと同時に彼女の鼻息が次第に激しさを増してきました。

膣の外で遊んでいる親指でサネを探り、下から掻き上げる様に揉んでやると、
ピクッ、ピクッと踊って、君香の喘ぐ声が益々騒がしさを増します。

そうこうするうちに、突然、ガバッと体を起こしたと思うと、尻を下の方へずらして、
ベトベトに濡れたオマンコを、指も使わずに、屹立している逸物の先へおっ被せて来ました。


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再編集・芸者君香。其の五

◇小さな紙包み
higozuiki.jpg
その事があってから暫くして、何かの機会に君香には年老いた造り酒屋の旦那が有って、
『娘の頃から閨のテクニックを仕込まれて居る』と言う事や、アルコールが入ると、
宴席の客の前でも裸になる『露出症』気味だと言う事を聞き、一寸厭な気がして、
その時は、彼女とは余り深入りしないでおこうと思ったものでしたが、
男女の縁と言うものは思い通りにはならないもので、
それから後も何度も体を交える機会に出くわしたのです。

翌年のゴールデンウイークが終わって暫く経ったある日のことです。
高校の頃の友人と偶然に街で出会い、夕食を一緒にとる事になったのですが、
何時かの忘年会の料亭が近くに有る事を思い出し其処へ誘いました。

帳場で、君香を部屋へ呼んで貰えないかと頼むと、暫くして、
紺地の浴衣を着た君香が姿を現し、私の顔を見ると、
「あラ、あラ、珍しい御方が現われたわね。如何言う風の吹き廻しなんだろぅ」
と、眼を細めます。

友人も私も、車で来ているので殆ど酒を飲む積りはなかったのですが、
それでは余りに愛想が無いと思い、ビールを取って、飲みながら、
君香にも勧めました。そうなるとビールの本数が増えて、
殆どは彼女の口に入りました。

「この間、仕事で九州に行って熊本でこんな物買って来たんだ。君に進呈するよ」
食事の途中で急に思い出したように、友人は持っていたカバンの中から、
小さな紙包みを取り出して、私に呉れました。

何を呉れたのかと、目の前で早速包装紙を破って中を見てみると、
肥後ズイキで出来た性具のセットでした。

「まあ、何なの、これ?厭らしい恰好してるモンが入ってるけど?」
君香は知ってか知らずか、ズイキを竹の芯か何かに巻き付けて加工した
「張形」を手に取って、伺うようにそっと私の顔を覗き込みます。


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再編集・芸者君香。其の六

◇早腰を使って
嘉門洋子50
ホテルの部屋に入ると、
君香は待ち兼ねたようにいきなり浴衣を脱いで真っ裸になりました。
巨乳を曝け出して来たのは、最初に彼女を抱いた晩と同じでしたが、
今回は君香の方が気分が昂ぶっているのか先に風呂に入ってからとは言わず、
そのまま私を急かせるようにしてベッドに直行しました。

裸で抱き合って、ディーブキッスをしながら、乳首を撫で廻し、
やがて利き手を彼女の下腹へ下げて、オマンコを弄り始めると、
君香は耳元へ口を寄せて甘えるように、
「ねぇ、先刻お友達に貰ったアレを使って」
と、ズイキを使う事をおねだりしてきました。

そんな事にはマメな私の事ですから、裸のまま起き出して、
ブレザーのポケットから友人に貰った小箱を取り出すと、
急いでベッドへ駆け上がりました。

「よしよし、それじゃあ、これと、この玉を使おうか?」
玉と言うのは、ズイキをウズラの卵程に丸めて造った小型の鞠の様なもので、
これは膣の中へ挿入して、逸物で掻き回して使う為の物だろう、
「挿入小物マニア」の私は睨みました。

そのままでは使えないので、再び洗面所へ行き、ズイキにタップリと
湯を染み込ませて、その柔らかさを確かめながら部屋へ戻ると、
君香はベッドの上に仰向けになったまま、
蒲団も掛けずに大の字に大股を開いて待ち受けていました。

白い下腹の辺りの肌に漆黒の陰毛が密生した眺めは、
男心を掻き毟る様な強烈な印象です。

私は狂ったようにベッドへ駆け上がると、
早速、オマンコを両手の指で掻き分けて、張形の先を割れ目に当てました。

サネ頭を包皮から剥き出すようにして、親指の腹で撫でておいてから、
今度は親指を除いた四本の指を揃えて、ゆっくりと膣前庭から膣口に掛けて、
何度も何度も往復させ、十分に潤ってきた処で、片手に用意していた
ズイキの玉を膣口へ差し入れて、指で奥へ押し込み、膣内をくねくねと
掻き回しながら、一方、張形の胴をサネ頭へ擦り付けて、
撫でたり押し付けたりしてやると、君香は悶えるように身を揉み、


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再編集・芸者君香。其の七

◇これ見よがし
老人と孫娘3-5
君香は生理が近づいて来ると、異常な程、気分が昂ぶって来るタイプです。
その日、商用の帰り彼女の置き屋の近所を通り掛ると、銭湯から帰る君香に偶然出会い、
徐行しながら車のクラクションを鳴らして合図をすると、彼女は小走りになって、
手を上げて止まる様に合図するので、道の縁へ寄って停車しました。

「ねぇ、急ぎの用事が無かったら、是からあたしに付き合って呉れない?」
「もう俺の仕事は終わったよ、いいけど、君香はこれからお座敷があるんだろう?」
「あたしの事なら後で電話で何とでも言えるから・・・ねぇ、早く、車に乗せてよゥ」
ドアを開けてやると、君香は急いで、助手席へ乗り込んで来ました。

「メンスが近いもんで、もうしたくて、したくて・・・」
あっけらかんとした口調でそんな事を言い、片手をツィと私の股間へ差し出して、
ズボンの上から萎えたチンポを撫でてきます。

「そういわれてもなァ、俺、君香のオマンコはもう仕飽きたかんじだしなァ」
私のそんな憎まれ口に君香も負けずに、
「オマンコ仕飽きたなら、オカマ掘らせて上げても良いわよ」
と、言い返します。

「本当かよ?」
「嘘じゃないわよ。その代わり、あたしの言う事も聞いて頂戴ネ?」
「よし、よし、何でもきいてやるぜェ」

冗談半部にそんな事を喋りながら、車がドラッグストアの近くを通り掛かると、
君香は慌てた様に、其処へ車を停めさせて急いでその店へ入り、
何やら小さな紙袋を下げて戻って来ました。

「慌てて、何を買って来たんだよ?」
君香は私の問いには、フフフと笑って答えず、やがてホテルへ着いたのです。
一緒に風呂へ入って、長い時間を掛けて、夫々相手の股間のモノを洗い合いましが、
君香のオマンコは何時もよりも充血し、プリプリと膨れた感じでした。

湯気の立つような裸のまま、縺れ合いながらベッドへ倒れ込むと、
「さあ、先にオマンコして、あたしだけでも、先に気ィ遣らせてェ」
と、私の上に覆い被さる様に跨り、既にコチンコチンに勃起した逸物を掴むが早いか、
巧みに膣口へ導いて、一気に腰を落として、毛際まで呑み込みました。


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再編集・芸者君香。其の八

◇入らないわ
結城あや06
さて、是からどうなる事かと、私は興味津々で、君香の一挙手一投足から
目を離さずに眺めておりました。

君香は何時の間に用意したのか、綿棒の束を取り出し、それを五、六本、
輪ゴムで束ねて、それにもローションを塗り付けると、クルッ四つん這いの格好になり、
綿の方を肛門に宛がい、グイグイと奥へ差し込んで行きました。

「ねぇ、貴方にもさせて上げましょうか?」
君香は一寸はにかんだ様な笑いを口許に浮かべて、私を見上げてそう言い、
促すように目で合図をします。
「俺、如何すれば、好いんだ」
「その綿棒でお尻の仲を掻き回す様にして穴を広げるのよ」

事も無げに言うので、私も興味半分で彼女の背後へ廻ると、
半分以上肛門の中へ入り込んだ綿棒の束を持って、
回転させる様に動かしてやりました。

「大事無いから、もっと外へ拡げるようにして頂戴」
言われる侭に彼女の暗示に従うと、穴の入り口は思ったよりも大きく開く感じでした。
遣っているうちに興味を覚えて、時間を忘れて綿棒を使っていると、
「さァ、その位で良いわ。ねぇ、今度は貴方のチンポを入れて!」
と、君香はゆっくりと仰向きになって、尻を持ち上げた格好になりました。

私は「犬取り」の様に背後から挿入するものだとばかりに思っていましたから、
フト戸惑いを覚えて、躊躇っていると、
「さあ、早く、入れて・・・オマンコの中へ入れるのと同じ要領で良いんだから」
君香は尻の穴の淵へ両手の指を掛けて、左右に大きく押し広げる様にして、
待っていました。

私は思い切って彼女の股間へ近づき、亀頭の先端を肛門へ当て、グイと腰を押しましたが、
跳ね返る様な感じで、容易に挿入出来そうにありません。
「はいらないぞぅ、オマンコへ入れるのとは勝手がちがうなぁ」
「柔らかいチンポの方が簡単に入るんだけど、貴方のは固い上に、
 カリが普通の人より大きいので、もっとローションをタップリ付けて、
 思いっきり腰に力を入れて、さしこんでぇ」

言われた通り、私は一旦体を離して、エラを張った亀頭から胴中へかけて、
ローションをベットリと付け直して、肛門の口へ押し当てて、体重を掛けてグイッと押すと、
今度はスポッと亀頭の首まで入り込み、あッ入ったと思った途端、
カリ首を食い締める様な強い力で締め付けられました。
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こんな離婚夫婦もあってもいい。其の一

横浜在住の56歳の“明里さん(仮名)”と言う方の希望で書いてみました。

◇夫婦のようで夫婦でない
最上階のレストラン
「結婚しないか、って誘われてるの」
明里がそんなことを言い出した時、私は“またか”と思う部分が半分
“聞き捨て成らないな”と思う部分が半分、と言う気分でした。
明里が私でない誰かのことを言い出すのは、これが初めてではありません。
けれども、其の都度私は胸の奥に名伏し難い疼きを感じてしまうのです。

その疼きが嫉妬だと言うことは、はっきりとわかっています。
もちろん、嫉妬を覚えて楽しくなるはずもありません。
私はその気持ちを素直に表情に浮かべながら、
「ふうん、どんな相手なんだ?」と、明里に聞き返していました。

大岡川沿いのホテルの最上階にあるレストランの、コースディナーを
一緒に食べながら、明里の話はこんなふうでした。
「業界では一流ってランクのメーカーのエリート組でね、
 もう部長だって言ってたかな。やっぱバツイチなんだってさ。
 知り合ったきっかけは友達の紹介。別に結婚相手を紹介するとか言う
 感じじゃなくて、趣味の集まり・・・アウトドア系の集まりで、
 日帰りのキャンプごっこに誘われて、っていう感じだったの。
 半年ぐらい前からね、会うようになったのは」

フルコース料理の、ひとっひとっ、小さな皿が次から次へと運ばれてきます。
明里は、それをどんどんたいらげながら話を続けました。
「懲りない性格みたいね、その人は『一度失敗しても、まだ結婚したいんですか』 
 って聞いたら、
『一度や二度で女嫌いになれるほど、僕は女性に失望しちゃいないよ』ですって。
 真顔で言うもんだから笑っちゃった」

明里は話しながら、私の顔を窺って、微妙な笑みを浮かべます。
私は“又始まったな”とおもいつつ、憮然とした表情を浮かべたまま、
言ってやります。
「で、どうするんだ。
 某大手メーカーのエリート部長夫人の座に、おさまるのかい?」
明里は微妙な笑みを、思いっきりの笑みに変えて答えます。
「うふふ、妬いてくれてるのね。嬉しい。
 しないわ結婚なんて。私はあなただけよ」
要するに私を煽ろうとしているのです。


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こんな離婚夫婦もあっていい。其の二

◇離婚後も愉し
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明里は、私が大学を出てすぐに就職した会社で知り合った女でした。
受付け嬢をやっていて、同僚の間ではちょっとした人気者でした。
それを、私が26歳の時・・・、明里は私より三歳年下で
23歳でした・・・に、射止めたのです。

なにしろ、世の中が浮かれていた頃に二十代前半を過ごした訳ですから、
私も明里も、相応に遊んでいました。
贅沢が最初から身についていた、とでもいいましょうか。

六本木辺りで一晩中遊び歩き、赤坂のホテルで
モーニングコーヒーを飲んで、そのまま会社に向かう、
などと言うことを、大学を出て早々の若さでやっていたのです。
当然男女関係にしてもそれなりのものがありました。

私は結婚前に経験した女性の数は軽く三十を超えていましたし、
明里も二十人には届いて居たのではないでしょうか。
それらを互いにある程度納得した上での結婚です。

それだけ遊んだ後の結婚ですから、結婚後は夫々落ち着き、
むしろ家庭的な家庭を私たちは築きあげる事が出来たのです。

私が独立したのは結婚後四年目の事になります。
そして会社が本当ににっちもさっちもいかなくなったのは、
40歳の時、事業を始めて10年が過ぎた頃の事でした。


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こんな離婚夫婦もあっていい。其の三

◇ベターハーフ以上
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それが感じられる時、私は焦りました。
明里は本当に、私にとっては最高の女なのです。
其れがもし失われたら・・・と思うと、
居ても立っても居られなかったのです。

けれど明里は、結局私の元へ戻ったのです。
三度ほど、そう言った事があり、
四度目には明里もかなり揺らいだようです。
その時には、私にもはっきりと、
「好きな人ができたの」と言っていました。

結婚も考えている、と言いました。
その時、私はひどく取り乱しました。明里に私以外の男が居る、
と言うだけでも憂鬱になるのですから、それをはっきりと
言われたら、普通ではいられません。

自分でもこれは情けない、みっともないと思いました。
こんな姿を見せてしまってはもう駄目だな、とまで思いました。

具体的には恥ずかしくて書けませんが、とにかく私は、
それほどに惨めな姿を明里に晒してしまったのです。
明里が私から去ろうかと思う、と言った其れだけで・・・
去ると言ったのではありません。去ろうかと思う、
と言っただけなのです。

ところが、意外なことに明里は、私のそんな醜態をむしろ
喜んだらしいのです。

その当座は話にもならず、
折角のデートも喧嘩別れの様に終わってしまいました。
が、翌日、明里の方から電話をしてきたのです。
もう一度会いたい・・・と。


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こんな離婚夫婦もあっていい。其の四

◇妻の握り具合
001.jpg
背中にタオルの感触を感じた私が、首だけひねって後ろを見ると、
まだ体にタオルを巻き付けたままの明里が、私の背中にピッタリと体を
押し付けてきていました。

「言わんこっちやない。体が濡れるどころか、タオルまで濡れて、
 泡まみれじゃないか。もうそのタオルで体は拭けないぞ」
「いいわよ。タオルなんて、フロントに電話して持ってきて貰えば良いわ。
 それより・・・」

明里が瞼を閉じ顎を上げて唇を尖らせます。
私はその唇に“チュウ”と自分の唇を軽く当てました。

明里の唇が逆三角型にキュツと笑み、
次の瞬間にはばかっと開いて、奥から舌が突き出されます。
私は体をグルリと回し、タオル巻きのままの明里を正面から
抱きしめて、その舌に吸い付きました。

「ん、んっ・・・んっ、んっ・・・」
小鼻を膨らませて、明里が唸ります。喉の奥から唇に、
声が直接の振動になって伝わってきます。

明里の両手は、私の尻にピッタリと当てられ、
ゆるゆると撫で回しながら、強く自分の腰に私の腰を
押し付けるような動き方をしています。

「石鹸泡を、流さなくちゃな」
「うん」
抱き合ったまま手を伸ばしてシャワーを取り、湯を送らせます。
最初、少し冷たかった湯を浴びて、明里が「きゃあんっ」と叫びます。
そして、体を離さず密着させたまま、モゾモゾと揺すって、
外れかけていたタオルを足元に落としました。

「ねぇ・・・最初は、ここで」
「ずいぶんとセッカチなんだな」
「だって・・・」
明里は言いながら、ずっと私のペニスを扱き続けています。
その扱き方は、さっきよりもずっと強くせわしく成っています。


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老人の貪欲な舌。其の一

◇男なしでは居られぬ女
img_right.png
男も七十を過ぎて年金暮らしになれば、人生はもう終わったようなものですが・・・。
私の様な職人は七十までは何とか経験を生かした現場仕事にもありつけたのですが、
今では、見積もり依頼や、仕様書作りと、図面作成等、
パソコン相手の仕事しかありません。
元来私は体を動かす仕事が好きで、若い頃からの“電気屋”一筋で
全国を駆け回って居りましたので、デスクワークは苦手なのですが・・・。

“年齢制限”と言う壁は如何ともしがたく、大手の工場では入門もさせてくれません。
其れでも見積もり依頼や設計仕事で慣れ親しんだ“業界”とのご縁が未だ繋がって
居られるのは有り難いこと感謝しなければなりますまい。

こんな私にも、仕事以外の人生に未練も希望もあります。
いや若い頃より、もっと激しくこみ上げてくる情熱のようなものは、あるのです。
それは“女”です。

私は二十五年前に妻と離婚いたしましたが、それ以前にも、以後も、妻一人しか
知らずに生きてきました。べつに真面目一筋の性格でもありませんが、
仕事以外の事には余り関心を持たず、面倒くさがり屋で、余り愛想のいい人間では
ありません。それに姿かたちの見栄えが良いわけでもないから、女性にもてたと言う
記憶もほとんどなく、妻曰く“つまらない男”だったのです。

そうして私の人生もそろそろ終わりかという頃(65歳の時)一人の女性と出会ったのです。
その切っ掛けは、都内に住む甥っ子が有る日私を訪ねてきて、こう言ったのです。
「叔父さん、俺の愛人と会って、別れ話を付けて来て呉れないか」

甥っ子は私と違って男っぷりもよく、若い頃からよく遊んでいました。
そのころ小さな建設会社の部長をしていて金回りもよく、趣味のジャズバンドを率いて、
演奏活動をしていました。愛人も二人抱えていました。
しかし会社の業績に陰りが出てき始めて、
さすがにそんな贅沢もしていられなくなったという訳です。


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老人の貪欲な舌。其の二

◇神様が授けてくれた宝物
14031708.jpg
14歳年下の女の名は、恵美子。
あれから6年、今だに恵美子と関係を続けています。
一人前の分別のある男なら、後妻のくちを見つけてやるとか
そう言う事をしなければならない処だったのですが、私のすけべ根性が
どうしても恵美子を手放せなくてこの日まで来てしまいました。

まあ恵美子の方も、
私に情を移して呉れている、と言う事もあるのかもしれません。
二人とも人様の思惑や蔭口など人付き合いとか世間体とかに
あまり関心が無く、そういう部分でウマが合うところはたしかにあります。

入籍してくれとは言わないから、此の侭の関係を続けていたい。
などと言ってくれます。まったくいじらしくてすけべで、
本当に良い女だと思っています。

私達は横浜と吉祥寺の中間位置に有る私鉄駅の近くに、
安アパートを借りて、週二回程のペースで逢っています。
この6年間ずっとそうやって続けて来たのですが、恵美子も私も
それだけでは足りないくらいで、じつにまあスケベに遣りまくって来ました。

もしかしたら、恵美子との出会いが私の青春の始まりだったのかもしれません。
よく濡れる恵美子の体は、抱いても抱いても飽きる事がありませんでした。

ところが、ここにきてひとつ困ったことが起きてきました。
私は恵美子と出会うチョット前に大腸癌の摘出手術を受けて居りまして、
その後遺症か、はたまた、青春を取り戻そうと焦って遣り過ぎたからでしょうか、
まあ年齢相応の自然ななりゆきかもしれませんが、70を過ぎたあたりから、
ペニスが言う事をきかなくなってきました。

こう言う事はすこしずつ起きてくるのかと思って居たのですが、私の場合は、
アッと言うまでした。それこそもう、パチンコで打ち止めをいわれたようなものです。
やばいな、と気が付き始めてから、半年もしないうちに、もうすっかりだめに
なってしまいました。


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老人の貪欲な舌。其の三

◇勃起せぬ夜の舌使い
お気に入りの恵美子01
私と恵美子二人の為に借りたアパートは私の家からは一時間以上
離れて居りますが、時間は自由になるし、人に見つかって困る事も無く、
家賃5万円の古いアパートですが二人にとっては愛の巣であります。
私たちの部屋は二階のいちばん端で、隣は若夫婦が暮らしております。

泊まる事は年に二度か三度くらいで、事が終われば二人して、
渋谷界隈や新宿界隈を散策して別れるのが常です。
アパートですごす時は、大抵の場合、私が先に入って待っています。
ひと風呂浴びて身体の昂ぶりを作ったころに工場の仕事を終えた
恵美子がやってきます。

以前は一旦家に戻って家族の夕食を作ってから来ていたのですが、
一人娘が短大を卒業し社会人に成った今は夕食は母親に任せて
この頃では会社から直接来る様に成りました。

以前は会って居られる時間は2時間程度でしたが、この頃は3.4時間
タップリとその塾れきった身体を愛撫出来る様に成った、というわけです。
家族は恵美子に愛人が居るらしいと薄々感づいているらしいのですが、
独身の恵美子ですから家族は何も言わない、との事です。

しかし、アパートで一緒に食事をすると言う事は、まずありません。
取りあえず、セックスです。で、終わってから外で一緒に食事をして
別れると言うのが、この頃のパターンです。
「お金が勿体ないから、あたしがアパートで作るわよ」
と、恵美子は言うのですが、工場で働いてきた彼女にそこまでさせたくないし、
そんな時間があれば、その身体を舐めまわしていたいとも思う訳です。

部屋に入ってきた恵美子に、風呂にも入らせません。
私は、その汗や体液の匂いも味も大好きなのです。
勿論恵美子は最初とても恥ずかしがったのですが、
その恥ずかしい分自分の身体も尚熱く燃え上がると言う事が解って、
次第に進んで身体を投げ出して来る様になって行きました。


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老人の貪欲な舌。其の四

◇汗と体臭と肉壺に塗れて
お気に入りの恵美子
よく飽きないものだと言われそうですが、
私もまた恵美子と会って居ない普段の時、
鼻の先にそのまったりとして甘酸っぱい匂いが掠めたりして、
それだけで、もうそのみっしりと肉が詰まった裸の形やベトベトに成った
割れ目の様子が目の中に浮かんで来て堪らなく成る事が有るのです。

私は、昔から「気を紛らわせる」という事が下手な性分でした。
嫌な事は、何時までも引きずって思い詰めてしまいます。しかしだからこそ、
恵美子とのセックスの興奮もまた頭にこびりついて離れないのかもしれません。
だいたいセックスの興奮などと言うものは、ちょっとした恐怖というか、
まあ一種のストレスの様なものだろうと私は思って居ます。

だから「気を紛らわせる」ことの下手な私や恵美子の様な者ほど
スケベになってしまうのではないでしようか。
神様は、誠に平等です。そうしてもうすぐ死んでしまう歳のせいも
あるのでしょうが、今の私はもう一年中セックスの事ばかり恵美子の
スケベで嫌らしい身体の事ばかり考えて暮らして居るのです。

恵美子の身体を裏返しにして、まず、
「でっかい尻だなあ」
何時もそう呟きました。
「ああん、もう・・・」
恵美子はすねた様に鼻にかかった声を出しながら、
そのまんまるに張りつめた二つの膨らみを揺らせます。

そして私は、深くえぐられたふたつの山の谷間に顔を埋めてゆき、
暫くじっとして居る事も有ります。この柔らかくボリュームたっぷりの弾力は、
私をうっとりと夢心地にさせます。たとえその時恵美子がオナラをしたとしても、
ぜんぜんオーケイです。恵美子も、私にこんな風にされる事は判っているから、
私と逢う日は、朝トイレを使ってからシャワーを浴びる習慣に成って居るようで、
その菊門の穴辺りはいつも比較的清潔です。
そんな気を使う必要はないのですがね。
少々黄色いものがこびり付いて居たって、喜んでそれも舐めてあげることは
出来るつもりです。
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道玄坂界隈から新宿界隈へ。其の一

◇湘南新宿ライナーで
恵美子01
四月に入って栃木県小山市に行く用事が増えた。
横浜からは宇都宮行きの湘南新宿ライナーの電車で行けば、
約二時間半の移動距離である。

四月第二週の土曜日、小山から横浜の自宅に帰る時、
恵美子に電話を入れて、新宿で逢う約束を取り付けたので、
小山で電車に乗る前に常にカバンの中に入れて有る、
バイアグラを飲んでおいた。

電車では良く通る新宿駅だが、神奈川県民の私には新宿は単に
“他の町の繁華街”駅に降り立つ事も滅多に無いので、
まるで田舎から出て来た爺さんの様にキョロキョロするばかりであった。

10分ほど待って恵美子がやって来た。
おそらく人様の目には、田舎住まいの父親が東京に住む娘に会いたくて
何年か振りに都会に出て来た爺さんの様に見えたかもしれない。
それ程に恵美子は実年齢より若く見える。

吉祥寺に住む恵美子だが、さすが東京都民、街の雑踏を巧みに
交わしながら、私の手を引き歌舞伎町のラブホテル街へと誘う。

私の好みを熟知している恵美子は以前ネットで和風作りのラブホテルを見つけ、
“今度二人で行こうね”と約束していたホテルに予約してあった。
早速部屋に入ると恵美子は手慣れたもので浴槽に湯を張、
私の服を脱がせて浴衣に着替えさせた。

そして恵美子は自ら裸になると、象牙色の肌に、はちきれそうに膨らんだ形のいい乳房と、
分厚く丸く出っ張った尻が私の目を刺激する。
私はゆっくりと彼女をベッドに導き、一度うつ伏せに横たえさせた。
そして私も全裸に成ってベッドに上がり、素晴らしくこんもりと盛り上がった、
たくましく張った彼女の尻からゆっくりと極薄のパンティを引き摺り下ろしていった。
男の最も嬉しい瞬間である。私はこれ以上の歓びを知らない。


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道玄坂界隈から新宿界隈へ。其の二

◇真上から女性器が丸見え
恵美子04
恵美子は初めて気が付いたようにドレッサーにチラッと目をやると、「いやだわぁ」と言って、
私にしがみつき、彼女の口唇で私の口唇をふさぎ、激しく腰を使い出した。

鏡に映る姿に昂奮したのだ。彼女の腰使いがまた私の亀頭の先を微妙に摩擦するので、
私の肉棒はさらに鋼鉄のように硬さを増し、そのことがまた彼女の快感を高め、
双方を喜ばせていた。
「あたし、こんなに気持ちのいいの久しぶり」と恵美子は言った。
「俺もだ」と私も答えた。

このとき私はふと悪戯心がおき、無警告にいきなり、彼女の膣の奥に嵌め込まれている
ペニスをさっと引き抜いてみた。その時の恵美子の慌てようと、苛立った表情は見ものだった。
彼女は「いゃぁっ」と叫んで眉をしかめ「なにをなさるの」と言って、
私のペニスを握り、彼女の膣口へ彼女自身が導いて行った。

そこでためしに「どこがいいのか?」と聞くと、もどかしげに、「ここよ、ここ」と言って、
彼女の淫液でテラテラに光っている亀頭のカリの部分と、
鈴口を指先でさもいとおしそうになぞりながら、
「あなたのカリがとっても高いので、そこで擦られるとあたし狂いそうに成るの、
 ね、意地悪しないで、あたし、もうすこしでいきそうなの」
と言い、強引に膣の中へ私のペニスを押し込んでいった。

私もその勢いに乗り、彼女の子宮めがけて、亀頭の先でズーン、ズーンと一気に
突き出すと、途端に「うわぁ、いやっ」と絶叫してのけぞり、膣を何度も痙攣させ、
必死の形相でしがみついてきた。

そこには、日頃の勝気さも高邁さもかなぐり捨てて、
男に組み敷かれ、官能の火をともされ、
突如襲って来ためくるめく快感に我を忘れて無我夢中になっている
一人の可愛い女が居た。

私は彼女の肉体の具合の良さと、よく発達した官能に内心舌を巻き、
まるでいい陶器の掘り出し物でに出会った様に感激し、二か月ぶりの成熟した
大人の女と四つに組んで、心行くまで性交を味わっているという感じに浸っていた。

恵美子がやや静かになったので「いったの」と聞くと、こっくり頷き「嫌い」と言って、
私の胸に顔を埋めてきた。
私は(まだまだ勝負はこれからだ)と思いながら、「まだ抜かないで」と哀願する
彼女の膣の中からゆっくり陰茎を抜いていった。


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道玄坂界隈から新宿界隈へ。其の三

◇稀にみる名器を持った女
恵美子07
むくりとした感じのちょつとした抵抗があって、見る見る亀頭が姿を消し、
ぴたり咥えられたまま没入を続けていくと、膣の途中で亀頭の先が何かに触れて、
其処を通過するとき、捲くられきった亀頭がグリッと圧迫を受けた。
その気持ち良さは例え様もないもので、背筋まで快感が貫く感じたった。

おそらく膣の途中が狭く成っていて、そこを通ろうとすると嫌でも圧迫を受ける事に成るのだ。
ためしに一寸戻り、もう一度同じ動作をしてみると、やはりグリッとした強い刺激を受け、
彼女もまたその時「ううっ」と微かに呻いた。

私はこれまでに二十数人の女性と関係してきたが、
こう言う微妙な素晴らしいオマンコに出会ったのは恵美子が初めての経験だった。
私の方が力を入れないと、折角挿入したペニスが押し返される感じなのだ。
私は心の中で歓喜し、何度も入れたり出したりして、鋭い瞬間的な快感に酔った。

彼女も私の亀頭がそこを突き抜けるたびにぴくっと身体を振るわせ、
「こんなに気持ちが良くていいのかしら」と呟く様に言った。
彼女も、その狭い部分をカリによって連続的に擦られる気持ち良さに、
目を瞑り蕩然としているようだった。

それから私は、彼女の子宮目掛けて止めを刺すように、力強くペニスを沈め、
小刻みに上下させて激しく亀頭の先で叩いた。

其の頃になると恵美子もまた快感が襲って来たようで、
「ああぃぃ、ああぃぃ、死にそう」と言って泣きだし、下から腰を無茶苦茶に突き上げてきた。
女はイキだすと泣き出すのだ。私はその声がたまらなかった。
おまけに今頃になって彼女の膣の奥がピクピクと痙攣をしはじめ、それが私の亀頭に
柔らかく当るので、私は背筋が寒く成るほど、えもいわれぬ快感に襲われた。

恵美子の豊かで女っぽい肢体といい、オマンコの締りのよさと、絶妙な膣の具合といい、
私が今まで出会った女の中では、その味の良さでは一、二を争うほどの
名器の持主に私には思えた。したがって彼女に優しく、ピッタリと咥えられた
私のペニスは全く萎える事がなく、勃起しっぱなしの状態にあった。


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道玄坂界隈。其の一

◇渋谷ハチ公前にて。
1-1.jpg
2013年3月16日に東急東横線が地下に潜って
東京メトロ副都心線との相互乗り入れが実現し、
横浜と渋谷・新宿・池袋が一本の鉄路で結ばれると言う。
東横線の渋谷駅が終着駅で無くなり、通過駅に成るのである。

吉祥寺に住む恵美子は井の頭線で渋谷に出て来る。
私は東横線で渋谷に行く。
そして青山通りや道玄坂界隈がデートコースであったが、
是からは新宿辺りがデートコースに、成るのかも知れない。

恵美子は吉祥寺から中央線で来る筈だ。
私は新宿まで睡眠時間が延びて、熟睡してしまうかもしれない。
今までなら例え寝込んでしまっても終着駅、渋谷なら
誰かが起こして呉れたものだ。是からは、
目が覚めたら埼玉県なんて事に成らない様に注意しなければならない。

そんな事を考えながら私は今日も東横線で渋谷に向かう。
私と恵美子が渋谷で出会ってから何年になるだろうか。
約束の時間より15分程早く着いた私は“ハチ公”前の昔の電車を
眺めたりして時間をつぶした。

私は子供の頃から大の鉄道ファンで、所謂“鉄チャン”の先駆けの様な子であった。
秋葉原の電気街に買い物に行くときにも、5000系電車に乗りたくて、
わざわざ遠回りに成るのも承知で、東横線で渋谷に出て山手線に乗り換えて
秋葉原に行ったものである。
1-2.jpg
(昭和29年に東急東横線に登場した5000系電車は、デザインも機能も
其れまでの旧型電車とはまったく別物の電車であった)

ややあって恵美子がにこやかな顔をして近づいて来た。一月振りの逢瀬である。
「ごめんなさい。お待ちになられた?」
『うん、一寸ね』
「貴方が電車を眺めて居る時の目は、少年の様な目をしてたわ」
『そうかい。この電車が登場した頃は、俺は中学生だったな、
 まだ恵美子が生まれる前だよ』
「いやね、そんな言い方されると、歳の差を感じてしまうわ」
『しようが無いさ、歳の差は埋めようが無いからね。三月には俺も古希だぞ』
「其の時は何かお祝いさせてね」
『何時までも若々しい恵美子を抱かせて貰えるだけでありがたいよ。
先日メールで呉れた恋文・・・プリントアウトして持ってきたよ』
「わぁ、恥ずかしい・・・」


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道玄坂界隈。其の二

◇恵美子の恋文。
2-1.jpg
私の中に浮かんだり消えたりの官能の潜在意識とポエム
何処かわかる淫靡の扉・・・・みたいな時が有って、
男性性の猛りなんかより、自らよりずっと年上熟年の
日頃の包容力とは裏腹な性欲の突出によっての
セ・ツ・ナの時の急変を・・・・受けて、それに堕ち・・・
そして・・・・ときには・・・・秘密裏と定期に・・・
そんなの男と女の営みへ・・・・
そんな逢瀬をする時には・・・・大人の貴方の絶妙な焦らしと、
半ば本気のお芝居する絶妙な快感の程を得させてあげたくなる
そんな不思議な母性と、その意中のその時には突然
至極の性戯のとき・・・・
三軒茶屋・・・・そして・・・・渋谷へ向かい・・・・
タクシーの窓の水滴越しに見える其処への路・・・・
ある雨の日の逢瀬のプロローグは、ふたり小降りの雨に少し濡れ・・・・
そして・・・・潜る・・・・門と和の暖簾・・・・
エレベーターの中でのあなたの強引な接吻に・・・・こばみつつ
耳元・・・・から・・・・刹那に高揚してしまい・・・
そして・・・・儘に・・・・儘に・・・・
再び・・・・絡まり・・・・濡れに濡れ・・・・
堕ち・・・・やがて・・・・
男と女の行く先で・・・・なおも・・・濡れに濡れ・・・・
はじめての・・・・その・・・・行為から・・・・
長く望んでいた、初めて得る、その男の香に染めに染められ・・・・
そして、染まり抜く序章・・・・の・・・・初の床・・・・
やがて・・・・もっと・・・・もっと好みの色に
その方の求める色を得て・・・・
一年が過ぎ・・・・二年が過ぎ
さらに、年が過ぎ・・・・
なお晩年に・・・・
そんなある日の逢瀬の春には
おまえ・・・おまえ・・・・
そうだ・・・すっかり俺の女らしくなったな・・・・
もっと・・・・もっと・・・・してと言ってごらん・・・・
もっとだ・・・・もっと恥ずかしいことも・・・・
俺にだけは言うんだぞ・・・・そう・・・・もっと・・・・言え
そう・・・・そうか・・・・よし・・・・そのまま俺と・・・・で行け・・・・
そうだ・・・・いいぞ・・・・行くぞ・・・・恵美子・・・・
おまえはいい女だ・・・・嗚呼たまらん・・・・恵美子・・・・
嗚呼・・・・それでこそ俺の女になった証だ・・・・
放さんぞ・・・・恵美子・・・・・
と・・・・そんなときの、あなたは男の香りの塊の別の人
でも・・・・でも・・・・それこそが・・・・
ずっと、ずっと望んでいた・・・・ことかも・・・・
そして、飲み干す・・・・ちょっぴり甘くて苦い・・・・
あなたの・・・・ザーメンの味・・・・その至極の虜に・・・・
飲み干す幸福感・・・・それに浸れる・・・・至極のとき・・・・
長く・・・・長く・・・・得られずに・・・・
望んで得た性戯の許される・・・・・父代わり
義父?・・・との性・・・・あるいは義兄・・・・
いいえ・・・・それとも・・・・違う・・・わ
歳のかけ離れた熟した大人の男性・・・・男香の・・・・
愛でられ続ける・・・・幸福感・・・・の
閨・・・には、誰も入れず・・・・
入れず・・・・ずっと・・・・の
そんな男女は夫婦を越えるのでは・・・・
ないのでしょうか・・・・・
貴方・・・・あなた・・・
そのとき喘ぐ私は更に更にどんどんアナタの好みの女になり、・・・・
あなたの女で居る幸福感
そのときこそは・・・・さらに・・・・さらに
染めて・・・・


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道玄坂界隈。其の三

◇円山町のラブホテル。
3-1.jpg
約一ヶ月ぶり。今年になって初めてのデート。
私と恵美子は手を繋いで道玄坂を円山町に向かって歩いて行った。
午後一時、恵美子お気に入りの和風ホテルに着く。
一緒に風呂に入り、何時ものように毛深い恵美子のオマンコをクンニリングスする。

普段は勃起不全の我が逸物も恵美子のオマンコを舐めると反応するが、
すでにバイアグラを飲んでおいたので、刺激を加えないのに逸物に力が漲ってきて、
たちまちカチカチになっていた。恵美子の呻きが強くなり、両股で私の耳を強く挟む。

今にもいきそうなのだが“イク”と言わない。このままイカせてみたいので、
執拗に責めるがどうしてもイケないらしい。それでも後で、
「少しいったみたい」と言った。

「ほら、こんなになってるよ」
硬くなった逸物を見せると、椅子に掛けた私の上に跨ってくる。
座位では安定しないので、
私が洗い場に仰向けに成ると逸物を握って騎乗位になる。

恵美子の腰が上下、左右、前後に動く。
カリ首が子宮をコリコリ扱くたびに、苦悶の表情をして快感に呻く。
硬くて頼り甲斐のある逸物は膣内の様子を探り、子宮などの動きが判って心地好い。

暫く腰を使わせてから浴槽に入る。逸物が硬いので、恵美子がこのまま入れたいという。
両手足を湯船の縁に掛けて身体を浴槽から上げさせ、私が下から彼女の腰の間に入り、
唾を付けてあてがう。湯の中では軋んで中々入らないので、
何度か唾を付け直し、ようやく入れることが出来た。

恵美子の腰を抱えるようにして、静かに出し入れする。
出し入れが自由になると、湯が膣に入ってきても支障ない。
面白いので、逸物を引き抜き、わざとオマンコに湯が入るようにする。
恵美子も温かい湯が膣に入って気持ちいいという。


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お師匠はんに仕えて三十年。其の一

◇一期一会◇
一期一会01
谷崎の卍(まんじ)を真似したわけやおへんが、此処の管理人さんが許可して
呉れはりましたんで、この告白は全編にわたり、京言葉で綴らせてもらいます。

なにしろ古い人間ですよって、箱根のお山を超えたことがありません。
京都で生まれて六十年、ずっと洛中で暮らしてきた井の中の蛙。
出来る事いうたら茶道具の目利きだけ。それが坪井勘弥という男なんです。

『山上宗二記』の中に、村田珠光の言葉として伝えられているこんな一説があります。
(藁家に名馬をつなげたるがごとし)
これにはいろいろな解釈がなされておりますが、一般的にはただの草庵、
藁家のような質素な空間に、名馬を置くようなことを説きはったとされています。

私はこの珠光さんの言葉を目にするたびに、実は自分の境遇と重ねて
勝手な解釈をしてしまう事があるんですわ。

茶人として生きる上で、かくあるべしという戒めではなく、
お師匠はんに繋がれて生き永らえて来た自分の人生の儚さを。
勿論私は名馬ではなくて駄馬でありましたが。
いや、お師匠はんにとっては農耕馬と言うたほうが当たってるかもしれまへんな。
ーーー
「ええか、四日やで」
この言葉が私をかなしませました。なにしろ日にちの事で念を押されたのは是が
初めてやったからです。私の表情を読まれたんでしょうな。
お師匠はんは私の薄くなった白髪のつむりを其の細く白い指で撫ではって、
「気い悪うしなや。ナーパスに成ってるんはうちのほうやから」

四日にお呼びしたお客。なるほどお師匠はんが神経質にならはるんも、
無理からぬことやと思いました。
「すまんこって」
「ううん、なにもあんたが詫びんならんことはない。
 あんたはいつも通り、手伝ってくれたらええんや」
「へぇ」

障子紙に晩秋の淡い陽射しがあたり、竹林の影が揺れておりました。
お師匠はんは今年ちようど五十にならはりました。
五十歳。しかし世間の物差しではお師匠はんを計る事は出来ません。

お師匠はんは美しいお方。私にとっては日光、月光菩薩、大弁財天女、
十五童子の様に尊いお方。小さい頃からお世話を続けた私には、
血を分けた子供よりも大切なお人なのです。


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お師匠はんに仕えて三十年。其の二

◇茶事に招かれた客◇
一期一会04
「お師匠はん、よろしいおすか?」
「かまへん」
「へい、ほなら」
お師匠はんを布団の上に横たえて、浴衣を体に掛けます。
座敷の片隅にある化粧台からティッシュを摘み取り、
膝をついてお師匠はんの太腿を覗き込みます。

「ごめんやす」
お師匠はんは無造作に立て膝にしはります。
愛液にまみれた観音様を、ティッシュで丁寧に拭いて差し上げるんです。

「勘弥、おまえ、まだか?」
お師匠はんが物憂げに首を傾け、私の股間を眺めながら言いはりました。
「へい、へへっ、そやけど、よろしゅうおす、こんなもん」
「そんな大きいしたままで、帰るんか?」
「もうそこまで元気なことおへんわ」

「上のほうも気持ち悪い、拭いてんか」
「へい」
オサネの辺りを拭く私の密かな喜び、
「せっかくや。それ土産にあげるわ」
「へ?」
「あんたの嫁はんには、私からや言うてなぁ。なんやったら毛絲でもつけようかいな」
「そんな無茶な」

よほど自分で言うた冗談がおかしかったんでしょうな。
お師匠はん気持ち良さそうに笑いはりました。
毛絲なんかつけてもろうたら困ります。
すぐに萎えてしもうて、家に帰って女房の顔を見る頃には、
小便だけのみすぼらしい道具に落ち着いてしまうんですから。

「ええか、勘弥、四日やで」
お師匠はん、また繰り返しはりました。
「へい、承知いたしております」
「大事なお客や、頼むで」
「へい」
「掛け軸も新しいもんがええ」
「明日にでも運ばせます」
「墨跡よりも絵がええなぁ」
「承知しました」


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お師匠はんに仕えて三十年。其の三

◇お師匠はんの心◇
一期一会07
二十年の歳月が流れ、あの時私が取り上げたお嬢さんが、腰掛の三客の円座に
お座りに成り、義理のお母様と露地の風情について楽しそうに話して居られます。

「さて・・・」
迎付けに来るお師匠はんの姿が見え、社長はん、奥様、お嬢様の順で
中門にお進みになられました。
亭主であるお師匠はんが中門の戸を開き、双方、うずくまって総礼となるのが作法です。
この後、もう一度腰掛けに戻り、間を置いてから席入りとなるわけです。
社長はん、連客、飛石を伝って蹲踞にいたり、手水を使います。

躙リ口へ消える社長はんのお姿を見ると、
やはり私は二十数年前の事を思い出さずにはおれません。

「坪井、頼むで」
「へい」
胸が張り裂けそうでした。茶室の見張りをしながら、お師匠はんと社長はんの気配を
背中に感じるのは辛うおした。躙リ口の傍で控えておった事もおした。
お師匠はんも知っておいでやした。私のお師匠はんに対する気持ちを、
それを知ってて戸の隙間を少し開けて置く様な酷いお人どした。
私は四十、まだ嫁も貰わず、お師匠はんの傍に仕えることだけが喜びの無骨な男どした。

今でも耳にこびりついています。
「ああ・・・ああっ」
躙リ口の隙間から、畳に頬をこすりつけるお師匠はんが見えました。それだけやおへん。
お師匠はんは戸の隙間から私を見ておい゛どした。
「どや、ええやろ」

社長はんは私と四つ違い。やっぱり働き盛りの精力漲るいう感じのお人どした。
強引にお師匠はんを口説きはりましたし、、私の反対を押し切って溺れはった
お師匠はんの気持ちも、今となっては判るような気がします。

「ほらっ」
「ああっ・・・」
うつ伏せにされ、着物をお尻に捲り上げたあられもない姿でお師匠はんと社長はんは
?がっておいでどした。社長はんが力まかせに腰をおしつけると、
「ああっ」
と悶えたお師匠はんの体が前へ進みました。
畳を頬でこすり、振り乱した髪の毛を口に咥えた妖艶な姿で、
お師匠はんが少しずつ、少しずつ躙リ口へ寄って来はったのを覚えています。


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お師匠はんに仕えて三十年。其の四

◇家元の一番蔵◇
一期一会10
悪戯が大好きで、蔵に入って来るなり私を鬼にして走り回る、
というような乱暴なことを平気でしはりました。家元の一番蔵です。
中には国宝級の名品も棚に並んでいるのです。
寿命が縮まる思いで、気が気やおへんどした。

「ほら、キャッチボールや」
ちょうど記録の為に桐の箱から出してあった高麗茶碗が棚に置いてありました。
それをお嬢さんが手に取り、私に投げようとしやはったんです。
「あきません、それはあきません!」
「勘弥が受け取ったらそんでええやないか」
「できません。お願いです、置いてください!」

そんな事を思い出していたとき、茶室では初炭が終わった気配が終わった気配がしました。

初炭の後は懐石となります。懐石とは、後座で濃茶をいただく前の軽食を言います。
また初炭の湯相を整えるという意味もあるのです。最初に少量のご飯と汁、
向付が出されます。そしてお酒となり、続いて煮物、焼物の順番です。

私は特に許され、茶道口のそばでお手伝いをいたしました。
吸物、八寸をお出ししながら、お嬢様とお師匠はん、
そして社長はんと奥様のお姿を拝見いたしました。

「美味しいわ」
お酒を一口召し上がり、向付の鱠(なます)をお口に運ばれるお嬢様を拝見すると、
どうしても十四歳の春の、お師匠はんと重なってしまいます。

「あはははっ、な、ちゃんとキャッチできたやろ?」
当時でも家の一軒や二軒は、簡単に建てる事が出来る位高価な高麗茶碗。
危うく受け取った私の胸をお嬢様が乱暴に押されたんです。

「な、なにをするんですか?」
「じっとしときっ!」
置く場所もなく、ただ膝を震わせて茶碗を手に立ち尽くす私の唇を、
背伸びをして抱きついてきたお嬢様の唇がふさぎました。
飴をなめてはったのでニッキの匂いが下のを覚えています。

「お父ちゃんに言うたらあかんで」
「お、お嬢さん・・・」
「二人の秘密やで、ええか?」
「・・・」
「勘弥はうちの召し使いや」


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お師匠はんに仕えて三十年。其の五

◇二十年の色懺悔◇
一期一会13
「結構でした」
懐石が終わり、お客は一旦席を出て腰掛けへお移りになられました。
これから後座の支度が始まります。

腰掛けでお客が休息をされている間、お師匠はんは床の掛物を巻き、
花入に花を活け、水差、茶入を飾り、湯相を確かめてから迎付の銅鑼を打ちました。

お客の席入りが始まるのです。
濃茶の点前について、私がここで詳しく書く必要もなかろうと思います。
私は茶道口のそばに控えておりました。
湯のたぎる音、茶筅の溶く音しか聞こえてまいりません。
私は瞑目し、その気配に耳を傾けておりました。

出産の後、赤ちゃんは直ぐに社長はんに引き取られていきました。
もちろん二十歳に成長されたお嬢様は、眼の前で茶の点前を披露している家元が、
自分の本当の母親だとは知りません。

「ええ茶事や」
社長はんの声が聞こえてきました。
後炭の後、煙草盆、千菓子など出されて薄茶となります。
濃茶と違い、薄茶は気楽なもので閑話など聞こえてきます。

「この軸は」
「へえ、それは・・・」
ゆるゆると茶入の話しなどした後、少しの間があり、
「お嬢さん、お綺麗にならはって」
とお師匠はんの華やいだ声が聞こえました。
私はきゅっと心臓を濡れた手で握られるような緊張を覚えました。

お師匠はんは気の強いお方。
五十にならはっても、眼の前に居る社長はんの奥様を遣り込め様となさる。
社長はんとはとおに手を切り、今では色々と家元のことで援助も頂いているお方やのに、
その眼の前でそういう事を平気で言いはる。

「奥様もお楽しみどすなぁ」
返事は聞こえてはきませんでした。曖昧に微笑む奥様の顔が目に浮かぶ様な沈黙でした。
そもそもこの茶事をお許し下さったのは社長はんのご好意でした。
娘も成人したこっちゃし、実の母親にもその姿を見せてやりたい。それやのにお師匠はんは、
「小さい頃から可愛らしいお子どした」
などと腋の下から冷や汗の出るようなことを平気で口にしはったんです。
一期一会の茶にしてはあまりに生臭い修羅場となったのです。

「ここでよろし」
躙リ口より出たお客が、潜り戸を開けたお師匠に見送りを辞退しました。
決まった茶事の作法の一つですが、なんや私には生々しく見えてしまいました。


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ご挨拶

万屋 太郎

Author:万屋 太郎
2006年9月に初稿をUPしてから
早くも14年が経過いたしました。

生まれ育った横浜を離れて6年前の1月に、
静岡県伊東市に移住いたしました。
山あり、湖あり、海あり、の自然環境はバッグンです。
伊東には多くの文人が別荘を持ち、多くの作品を
手がけて居られるようです、私もあやかって、
この自然環境の中での創作活動が出来ればと思っております。

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