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詩(うた)と小説で描く「愛の世界」 お師匠はんに仕えて三十年。其の五
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お師匠はんに仕えて三十年。其の五

◇二十年の色懺悔◇
一期一会13
「結構でした」
懐石が終わり、お客は一旦席を出て腰掛けへお移りになられました。
これから後座の支度が始まります。

腰掛けでお客が休息をされている間、お師匠はんは床の掛物を巻き、
花入に花を活け、水差、茶入を飾り、湯相を確かめてから迎付の銅鑼を打ちました。

お客の席入りが始まるのです。
濃茶の点前について、私がここで詳しく書く必要もなかろうと思います。
私は茶道口のそばに控えておりました。
湯のたぎる音、茶筅の溶く音しか聞こえてまいりません。
私は瞑目し、その気配に耳を傾けておりました。

出産の後、赤ちゃんは直ぐに社長はんに引き取られていきました。
もちろん二十歳に成長されたお嬢様は、眼の前で茶の点前を披露している家元が、
自分の本当の母親だとは知りません。

「ええ茶事や」
社長はんの声が聞こえてきました。
後炭の後、煙草盆、千菓子など出されて薄茶となります。
濃茶と違い、薄茶は気楽なもので閑話など聞こえてきます。

「この軸は」
「へえ、それは・・・」
ゆるゆると茶入の話しなどした後、少しの間があり、
「お嬢さん、お綺麗にならはって」
とお師匠はんの華やいだ声が聞こえました。
私はきゅっと心臓を濡れた手で握られるような緊張を覚えました。

お師匠はんは気の強いお方。
五十にならはっても、眼の前に居る社長はんの奥様を遣り込め様となさる。
社長はんとはとおに手を切り、今では色々と家元のことで援助も頂いているお方やのに、
その眼の前でそういう事を平気で言いはる。

「奥様もお楽しみどすなぁ」
返事は聞こえてはきませんでした。曖昧に微笑む奥様の顔が目に浮かぶ様な沈黙でした。
そもそもこの茶事をお許し下さったのは社長はんのご好意でした。
娘も成人したこっちゃし、実の母親にもその姿を見せてやりたい。それやのにお師匠はんは、
「小さい頃から可愛らしいお子どした」
などと腋の下から冷や汗の出るようなことを平気で口にしはったんです。
一期一会の茶にしてはあまりに生臭い修羅場となったのです。

「ここでよろし」
躙リ口より出たお客が、潜り戸を開けたお師匠に見送りを辞退しました。
決まった茶事の作法の一つですが、なんや私には生々しく見えてしまいました。


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一期一会14
「勘弥、あんた、言いたい事がありそうな顔色やな」
茶事の後で、お師匠はんは私の為に一服の濃茶を点前しながら言いはりました。
「隠さいでもええ、あんたの顔に書いてあるわ。えらい生臭い茶事やったてな」
「・・・」
「あの子・・・あの子が家元継いでくれたらなぁ」
鬼ごっこや。まだお師匠はんは鬼ごっこしてはる。
十四歳の頃といっしょや。私は心の中でそう思いました。
「お師匠はん、無理言うたらあきまへん」
「なにが無理や」
すぐに挑むその態度も昔といっしょ。
「そやないか。これだけ裾野を広げられたんは誰のお蔭なんや。
 言うたらなんやけど、私と言う家元があったればこそやなかったか?」

お師匠はんは嫌なのです。亡きお兄様の遺児に家元を継がせる事を
嫌がっておられるのです。
それがあるもんやから、今更製薬会社の令嬢を自分の娘に戻したいと。
「パパもパパや、私が昔から口やかましいに言うてきたのに、
 二十歳に成るまでろくに習いもさせんと」
私が茶碗を置くと、それを待ち兼ねた様にお師匠はんは帯を解き始めました。
「勘弥、なんや胸糞悪いよって相手じゃ」
生臭い、何もかもが生臭い。
「そやけど」
「なにがそやけどや」
乱暴に私の着物の裾を払い、下着の中へ手を入れます。
「あんた、私に逆らうんか?」
「め、滅相もないことで」
「早う、元気出し」

萎えた私の亀頭を引っ張り出し、お師匠はんはその肉の厚い唇で包みはりました。
「んんっ」
「お師匠はん・・・あきまへん」
ここで男と抱き合い。子供を産み、そして合間に茶を煎れて来たお師匠はん。
「・・・ああ・・・勘弥ぁ」
漲りかけた亀頭に頬ずりするお師匠はんの横顔を見ながら、
私は心の中で感慨に耽っておりました。この家元に捧げた自分の人生を思って、
「あんたもなめてぇ」
むっちりした太腿、まるで新雪のように白いその間にのぞいた艶のある縮れ毛。
「ああ、お師匠はんっ」

六十男が、我を忘れてその谷間にむしゃぶりつきます。
「ああっ」
「んんっ」
あとは言葉なんかあらしまへん。
ピチャピチャと割れ目を舐める舌と唾の音だけが茶室に響くだけです。
「ああ、ええわぁ」
「・・・んんっ」

もっとお恥ずかしい事をついでに書きますと、お師匠はんの茶室は普通よりも
畳替えが多いのです。勿論愛液が染みに成ることが少なくないからです。
一期一会15
「勘弥、おいで」
「へえ」
名物の茶碗が畳みに転がります。
「ああっ」
「お師匠はんっ」
時代劇やおへん、平成二十年の暮れに起こった現実です。私はお師匠はんの
太腿を小脇に抱え、一気に漲った亀頭をお師匠はんの割れ目に挿入しました。
 
「ああっ」
五十に成ってもお師匠はんの割れ目の熱さは変わりません。
締め具合は少しは緩うになった気もしますが、そんなこと関係ないんです。
私はどういうわけかお師匠はんとエッチするときだけは、萎えるいうことがないんです。

「ああっ、あああっ」
お師匠はんの白足袋の足が右肩の上で揺れていました。
私は夢中になって腰を前後に振っていました。
「ええわ、ええの、勘弥っ」
お師匠はんは昔からそうです。一度として私を「あなた」と呼んでくれた事はおへん。
名前を呼び捨てにしてきはりました。それが恨めしいと言うてるんやないのです。
呼び捨てにされ、慰み者にされるのがうれしいんです。
私と言う男は、どこか虐待される事に悦びを感じるように出来てるんでしょうか。

「お師匠はん、こっち、こっち」
「こ、こうか?」
柵にすがりつく格好をさせ、後ろからたっぷりと挿入してやりました。
「あああっ」
「よろしいか?」
「ええっ、もの凄うおおの」
「そうでっか」
想像してみてください。あの小さな茶室で、和服が似合う美人家元と、
奉公人の老人が屈み腰でつながっている図を。

「か、かっ、勘弥ぁ」
「お師匠はんっ」
お師匠はん割れ目と穴に癖があって、
なんちゅうても後ろから入れるのが一番奥に当たるんです。
「あああっ」
「ううっ!」
生でたっぷり精液を穴の中に注ぎ込みました。お師匠はんも私も果ててしまい、
床の花入れの下に倒れ込みました。
お師匠はんと私はこうして三十年間も男と女の関係を続けて来ました。

「あんな美人に育っんやったら、やっぱり手元に置いといたらよかった」
私の萎えた竿をしゃぶりながら、頭を上げたお師匠はんが言いました。
「勘弥、あんたどう思う?」
「私はべつに」
「薄情な男やなぁ。あんたが取り上げた子供やないか」
「そうどすなぁ・・・」
やっぱりお師匠はんは女や。幾つになっても母親や。私は言葉を失い、
また竿をしゃぶり始めたお師匠はんの口元をぼんやり見つめておりました。
END
  1. 合縁奇縁
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ご挨拶

万屋 太郎

Author:万屋 太郎
2006年9月に初稿をUPしてから
早くも14年が経過いたしました。

生まれ育った横浜を離れて6年前の1月に、
静岡県伊東市に移住いたしました。
山あり、湖あり、海あり、の自然環境はバッグンです。
伊東には多くの文人が別荘を持ち、多くの作品を
手がけて居られるようです、私もあやかって、
この自然環境の中での創作活動が出来ればと思っております。

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