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詩(うた)と小説で描く「愛の世界」 人妻智子さんとの不倫。其の二
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人妻智子さんとの不倫。其の二

◇入院患者同志◇
智子03
私が松永夫人智子さんに出会ったのは、肝臓を傷めて入院していた時の事である。
同じ病室に私より五歳年下の(因みに私が58歳の時です)松永氏が入院していて、
そこに毎日の様に智子さんは来ていた。来ても用事が済めばさっさと帰って行く
女房と違って、智子さんは病床の夫を、夫と言うより子供のように見守り、
じつに甲斐甲斐しく世話を焼いていた。

松永氏がもう帰っても良いからと言っても、何時も面会時間終了の放送が流れるまで
夫の傍に付添う様な女(ひと)だった。隣で眺めていて羨ましい程の夫婦仲である。

その世話女房ぶりは私の方にも波及して、智子さん夫だけでなく私にも果物や
お菓子を必ず持って来てくれた。
「うちのとは大違いですな」

私が言うと、細面の美しい顔に白い歯を見せて、まあまあと言うふうに首を振る。
そして其の度に女好きの私は股間に熱いものを感じた。
正直に言って智子さんを初めて見た時から、私は強烈な女の色気を感じていたのだ。

「だめよ、女の尻ばかり追い回してちゃ」
ある日、夫人の後ろ姿、柔らかく揺れる丸い尻に思わず見惚れていたら、
すかさず女房が気づいて私の胸をキュッとつねった。

こうして女房につねられるのは毎度のことである。
もっとも私はそこは上手に浮気を隠し、また女房も知らない振りをしていた。
それが一番賢明な夫婦のあり方ではないか。
私は外の女を満足させるだけでなく女房にも不平を言われない程度には
お勤めを果たし、満足も与えていると自負しているのである。

病床仲間はいわば戦友みたいなもので、松永氏と毎日言葉を交わすうちに、
私達はかなり親しくなった。軽い肝炎を起こしている私に対し、
松永氏は糖尿病のうえに心臓を弱めており、長期の入院が必要との事だった。


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智子04
「もう、ここから出られないかもしれない」
ポッリと弱気な事を言う。
「大丈夫、病気なんてものは気持ちさえ確りしていれば向こうから逃げて行くものだよ、
 もっと元気を出さなくちゃ」
私が励ましても松永氏は弱々しく笑うばかりであった。

「柴田さんの言う通りよ、もっと元気を出さなくちゃだめよ」
智子さんは子供に諭すように相槌をを打った。

私が松永氏と親しくなるに連れて智子さんも私に打ち解けるようになり、松永氏の居ない
場所で話をする時などは、私の癖である悪い冗談にも白い歯を見せるようになった。

「ご主人は少し真面目すぎるんじゃないかな病気に対して。
 私みたいに横着だと病気の方から逃げて行くよ」
「そうかも知れませんわね、ウチの主人、昔からああなんですよ、
 真面目で神経質で考え過ぎるんです、いつも・・・遺書なんか書いたりするんですよ」
「遺書を?・・・まさか」
さすがに私が驚くと、智子さんは悲しそうな目で私を見上げて頷いた。

私はそんな智子さんを抱き締めたい衝動に駆られた。胸と股間が熱くなる。
「ほんとなんです。この前、私に手紙を見せて、
 自分が死んだ後の私の事を色々書いてあるんですよ。もう辛くて・・・」
智子さんはさらに哀しそうな表情になり、私も不謹慎だと思いながらもさらに欲情した。

そんなある日の事である。私が夜の退屈な時間を持て余していると、隣の松永氏が、
「ちょっといいですかね?」
と、声を掛けてきた。仕切りのカーテンを開けると、松永氏の弱々しい笑顔があった。

「どうかしましたか?」
「いえ、じつは色々考えてましてね、女房のこととか・・・」
「ほう、奥さんのことねえ」
ふと智子さんの白いうなじが脳裏に浮かび、そこに唇を押し付けてみたい
衝動に駆られて私のカラダは熱くなった。
智子05
「じつは女房がね、あなたのこと、相当気に入っているんでよ」
松永氏が低く言った。
「ほう、それはまた・・・光栄ですな」
私は内心ギクリとして松永氏が何を言いたいのか、と思いながら相槌を打った。

「実は、言い難い事ですが、あなたにお願いが有るんです・・・
 ウチの女房を抱いてやって呉れませんか?」
「・・・?」
さすがに言葉が出なかった。松永氏のあまりに奇妙なお願いに
私も一瞬ぼんやりしてしまったのだ。

「いま、なんて言ったの?」
「ですから、女房を抱いて欲しい欲しいのです」
「なぜ、また、そんなとんでもないことを、まともじゃないな」
「そうでしょうねえ、自分でもどうかしてると思いますよ。
 でも、本当なんです。女房とはここ数年まったくないんです、
 私のからだがダメでしてね」
「しかたないでしょう、病気なんだから、奥さんだって分かっているでしょう」
「それはまあ・・・でも、分かるんですよ。女房が寂しがっているのが・・・。
 それで色々話をしていたら、女房の奴、あなたとなら、いいってね、そう云うんですよ」
「ほう、わたしとならねえ・・・」

其の時、私ははっきりと松永氏の嫉妬の目を感じていた。
智子さんが私に好意を寄せているのは分かっていたが、
しかしまさか其処まで好意を寄せてくれているとは思いもしなかった。

「どうですか?女房の願いを叶えて遣ってくれますか?
 あなたが嫌なら仕方ありませんけどね」
「しかし、あなたはどうなのかな、自分の女房を他所の男に抱かせて平気なのかな?」
「そりゃ、惚れた女房ですからね、やきもちは焼きますよ。
 でも、女房の気持ちもわかってやりたいんです」
「そんなもんですか・・・」

奇妙な成り行きに私は驚いたが、一方で予想もしなかった
棚ボタの幸運にカラダを熱くさせてもいた。
しかし、抱いてもいいと言っても、ここは病院である。
周囲の目もあるし、何よりも我が女房の目が怖い。
  1. 人妻の不倫
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ご挨拶

万屋 太郎

Author:万屋 太郎
2006年9月に初稿をUPしてから
早くも14年が経過いたしました。

生まれ育った横浜を離れて6年前の1月に、
静岡県伊東市に移住いたしました。
山あり、湖あり、海あり、の自然環境はバッグンです。
伊東には多くの文人が別荘を持ち、多くの作品を
手がけて居られるようです、私もあやかって、
この自然環境の中での創作活動が出来ればと思っております。

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