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詩(うた)と小説で描く「愛の世界」 秋保温泉での一夜。其の四
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秋保温泉での一夜。其の四

◇全身全霊での大発射◇
叶和貴子
「いや~ん、さっきみたいにしてから・・・」
「・・・・?」
「ほら、指で・・・」
「よし、判った」
早速二本の指を入れる。

もう充分潤っていて、淫液が溢れんばかりに成って居る。
膣壁の襞を楽しみながら指を出したり入れたり。
指の間を熱い液が伝わって流れ出るのを感じたほどだ。

「あああっ・・・いいけど、ほら、あれをして・・・」
「あれ?・・・」
「そうよ、あそこよ。あそこを指で・・・」
(うむ、あれだ!)

私は親指で突起を探し、こんどは水の中ではないので優しく撫で回した。
途端に彼女は息を詰めて体を反らした。
「いいっ、凄く良い!あたしそこが弱いのよ。ああ・・・たまらなくいい・・・」
熱い息を吐きながら、呻いて、悶えて、必死に私に縋り付いてくる。

こうなると男は強い。挿入したいのを我慢して女の狂う様を楽しみながら
指を微妙に動かしてやった。
「もうだめ。あたしよくなっちゃうわ!来て、来て、早く挿て・・・」

待望の瞬間である。私は彼女に重なり逸物を突き入れた。
湯の中と違って、すでに淫液で溢れていたのだから逸物を突き入れると、
たちまちすっぽりと収まった。

だが、その後の狂態が凄かった。下腹部を密着させたまま、互いに攻め合い
しのぎ合うさまはどう表現したらいいか判らない。私の逸物を締め付け
どこまでも追い求めて来るのだ。

私も放出を我慢して抽送を繰り返す。
彼女は迸り出る嬌声を押さえ、着物の端を口に咥えて声を殺し、
体を震わせながら目尻から涙さえ流している。


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浴衣の女05a
「ああ~っ、いい、いく・・・いくわよォ!」
「いいよ、ぼくもいく、もう我慢できない」
「いって、す、凄い!死にそうよ!」
わたしの背中をかきむしり、痛いほど抱きしめて来るのだ。
終わっても彼女は私を放さなかった。

今夜一晩限りの男なのに・・・いや、一晩限りの男だからこそ
能動的な痴態を曝け出したのだろうか?
彼女が帰ったあと、私は下腹部がすべて空のようで、
手足がガクガクしていたのだから・・・。

一夜明けて、翌日は昨日の豪雨が嘘のように晴れ渡っていた。
昨夜の出来事が忘れられず、布団の中でグズグスしていると、
「お客さん、十時のバスに乗らないと特急に間に合いませんよ」
と、お峰さんが起こしにきてくれた。

今朝、明け方の四時近くに彼女は名も告げずに帰った。
「お姐さんたちが寝ている内に戻らないと・・・
 女中の仕事は朝が早いから・・・」
「ちょっと、待って」
私は慌てて数枚の紙幣を紙に包んで彼女に渡そうとした。
「なに?これ!」
「ほんの、ぼくの気持ちだ。少ないけど受け取ってくれ」

そのとき、彼女の眼が険しくなって涙が溢れるのを見た。
「あたしを、そんな女だと思っていたの?情けないわ」
そして彼女は言葉を続けた。
「あたしも楽しんだの、お金のために貴方に抱かれたんじゃないわ」
「わかってるよ、君の素晴らしさは金じゃ買えない。
 でも、これはぼくの感謝の気持ちなんだ。頼むから受け取ってよ」

私は彼女の手を握って紙包みを中に押し込んだ。
(あたしはお金で体を許したんじゃない)
一瞬、軽蔑したような目付きで私を見たが、その表情は直ぐに消えて、
「お馬鹿さんねあんた。それじゃ有り難く頂きます」
彼女は紙包みを帯の間に挟みながら、
「これでお別れね。また、よそで同じ事をするんでしょう、憎らしい!」 
秋保温泉03
別れ際に飛び上るほど痛くつねられた痕が腕に残っている。
鏡を見ると胸や首筋に幾つものキス・マークが付けられている。
何時付けられたか判らない。
それほど濃厚な愛の交換に夢中になっていたのだ。

よほど旅程を変えて宿泊を延長しょうかと考えたが、
東京に戻れば次の仕事が待っている。
朝食をそこそこに終わって、鞄を小脇に抱え玄関の式台に立った時、
小腰をかがめて靴を揃えてくれた女中さんが、なんと昨夜の彼女だった。

ピカピカに磨き上げた靴を揃えて、艶な眼で私を見上げている。
私の眼が合うと、恥ずかしげに、ついと視線を外して向こうを向いてしまった。
側にはお峰さんがいる、番頭さんもいる。なにしろ朝の出立は宿の者が
みんな揃って見送るのが定例らしい。

(いわないで、もう声を掛けないで・・・)
小さな背中が訴えているようで、私は黙って靴を履いた。
◇ ◇
私はこの日から、
旅館に泊まると夜中の十一時を過ぎてから大浴場に這入ることに決めた。
もちろん風呂の中で女中さんに出会うチャンスを狙う為である。

確率から言うと半分以上の割合で女中さんにぶつかる事が出来た。
いや、女中さんばかりではない、ある時は土地の芸者衆に出会った事も有った。
彼女たちは宴会で遅くなった時など手軽に旅館の湯でくつろいでから帰る事が
少なくないのである。
これは脈が有るなと思えば声をかける。相手の方から愛想を言う事もあった。
しかし残念ながら秋保温泉のような幸運に恵まれる事は二度となかった。

それにしても、ほとんどの温泉宿の女中さんは男性の這入る大浴場を好む。
小さな女湯に比べて、湯量が多ければ体も温まるし、のびのび一日のストレスが
解消されるからであろう。
ただし、湯に這入るタイミングが難しい。もし男客が先に湯を使って居れば、
彼女たちは遠慮して女湯に行ってしまうからだ。

蛇足だが、一度こんな事も有った。私が湯に這入っていると、
廊下の方が騒がしい。耳を澄ませて聞くと、
「まだ、だれかいるのよう!」
大きな黄色い女中の声がする。

おそらく男湯に這入りたいのに客がいるから這入れない、
早く出ていってと言うサインだと解釈した。

昨今では旅館の女中さんは仕事を早く切り上げているらしい。
労働時間の制限とかサービス産業の経営合理化などですべてが
シビアになってしまった世知辛い世の中である。
夜中の混浴を狙っても相手が捕まるか否か疑わしい。
END
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ご挨拶

万屋 太郎

Author:万屋 太郎
2006年9月に初稿をUPしてから
早くも14年が経過いたしました。

生まれ育った横浜を離れて6年前の1月に、
静岡県伊東市に移住いたしました。
山あり、湖あり、海あり、の自然環境はバッグンです。
伊東には多くの文人が別荘を持ち、多くの作品を
手がけて居られるようです、私もあやかって、
この自然環境の中での創作活動が出来ればと思っております。

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