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詩(うた)と小説で描く「愛の世界」 心から愛した女はただ一人。其の六
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心から愛した女はただ一人。其の六

◇射る様な夫の視線
女優18
私はあの時と同じようにダンスに誘った。
話が行き違ったときに、言葉で行き違いを埋めようとするのは愚の骨頂。
ムード。特に相手が女の場合はムード、言葉よりムード。
ムード、ムードで押しまくるのだ。

すぐにチークタイムになった。
すでにかなり酔っていたお志麻さんは、足元もおぼつかないらしく、
あの時と同じように、私に上体を預けて来た。
あの時は店で、客とホストの立場だったが、今は一人の男と女。
私は遠慮しなかった。

最初からディーブキス。歯と歯が噛み合うほどの激しいキス。
「ご主人の言った事は、私にとってぱどうでも良いんです。
 私はあなたが欲しい、貴女を抱きたい、ただそれだけです」

私は熱い息と共に、思い入れをこめた熱いメッセージを、
お志麻さんの耳に吹き込んだ。
すると、お志麻さんの体がブルブルっと震えた。

「スゴい殺し文句ね。あなたのようなステキな男性からそう言われたら、
 たいていの女はまいってしまうわね。
 でも私はどうかしら、試してみては、フフフッ」
お志麻さんはおどけた様に言ったが、その肉体はおどけてはいなかった。

部屋が混んで来た。パートナー待ちらしい男女がソファーに座っていた。
皆覆面とムームーを着ている。

(加藤さんだ・・・)
その中の一人は間違いなく加藤さんだった。
来られないかもしれないと言っていたが、私はウソだと思って居た。

妻が自分以外の男に見せる痴態を見る為に仕組んだワナ。
いずれ実現するはずの〈本番〉を前にした。
予行演習の意味もかねているはずだった。

ソファーはリクライニングになっていた。さらに倒せばベッドに成る仕組みだ。
幾つかのカップルは、すでに臨戦態勢に入っていた。
肌を露わにした女、男のムームーに顔を突っ込んでいる女。
刺激的なシーンがあちらこちらで展開していた。

 
女優19
私は加藤さんの視線を感じながら、お志麻さんを押し倒した。
ムームーの下は何も着けてなかった。

固く閉ざされていた膝が次第に緩んできた。
思い切ってムームーをたくし上げて、その部分を露呈させた。
何よりも加藤さんに見せる為であった。
私にとっては200万円奪取作戦は、すでに行動に移っていたのである。

お志麻さんの抵抗は形だけのものだった。
そして自分から股間を開いて、私を受け入れた。

その股間はずに濡れていた。指を奥まで入れると、お志麻さんは
身をよじって、せつなそうに息をはいている。
首にかかっていたロープに手をかけた。
これを緩めると、お志麻さんの体は、完全な無防備状態になる。

ロープが抜けた。くびれの無くなったムームーが肩から下げられた。
豊かな乳房が露わになった。お志麻さんの体を覆っている物は、
腰のところまでまくれたムームーだけに成った。

隣のソファーでは、すでに本番行為が始まっていた。
上に成った女が悲鳴に似た声をあげていた。

そう広くない部屋は、一気に淫靡なムードが高まった。
女は自分の行為を正当化できる理由さえあれば、いくらでも淫らに成れる。
長年、女を相手に飯を食ってきた私が言うのだから間違いない。
女の悲鳴が、ほかの女たちの羞恥心を一蹴した。
あちこちで淫靡な声が上がった。
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お志麻さんも例外ではなかった。
ムームーの中に頭を突っ込んで、私のペニスを咥えた。

私はお志麻さんの股間を、左右に押し広げて指を差し込むと、
激しく揺すった。股間の向いた方向に加藤さんがいた。
数メートルしか離れていない加藤さんの位置から、
お志麻さんの痴態の一部始終が確認できるはずである。

「ご主人が・・・」
私はお志麻さんに聞こえる様に囁いたが、
お志麻さんには聞こえないようだった。そこでもう一度、
「ご主人が、あそこに・・・」と、聞こえる様な声で言った。

お志麻さんは、またも聞こえない振りをしていた。
聞こえているににもかかわらず、
聞こえていないそぶりをして居るのは明らかだ。
いや私が気が付くまでもなく、お志麻さんは知って居た可能性もある。

お志麻さんは、夫に見られる事によって、より大胆になった。
お志麻さんは私のムームーをたくしあげた。
自分が男のペニスを咥えているところを夫に見せるために、
わざとそうしたのだ。そして私の指遣いにたいして、
前にもまして激しく腰を遣ってきた。

お志麻さんは、私の上に成った。そして煩わしげに、
腰にまつわり付いていたムームーを首から抜いた。
お志麻さんは一糸纏わぬ姿に成った。
そして私を股間に挟み、ゆっくりと体を沈めて来た。

私たちは完全に一体となったのだ。妻の不倫の現場を、
加藤さんはついに目撃したのである。
あの時の加藤さんの射る様な視線を、私は今も忘れてはいない。
自らが望んだとはいえ、男を跨いで激しく腰を揺する、
妻の姿をどんな思いで見ていたのか。
  1. 夫婦の今と昔
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ご挨拶

万屋 太郎

Author:万屋 太郎
2006年9月に初稿をUPしてから
早くも14年が経過いたしました。

生まれ育った横浜を離れて6年前の1月に、
静岡県伊東市に移住いたしました。
山あり、湖あり、海あり、の自然環境はバッグンです。
伊東には多くの文人が別荘を持ち、多くの作品を
手がけて居られるようです、私もあやかって、
この自然環境の中での創作活動が出来ればと思っております。

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