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詩(うた)と小説で描く「愛の世界」 時代小説・旅道連越路春。其の七
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時代小説・旅道連越路春。其の七

*表題は『旅は道連れ越路の春』と読む。
旅道連越路春17
◇玄庵裸で縛られていた女を救う
女が気をやってしまうと玄庵は入れたままで、お珠の身体を海老の様に曲げて、
淫水の飛沫を上げてズボズボゴボゴボと責め立てたが、お珠はもう息も絶え絶え
半死半生で、自由にならぬ身体をくねらせて、しくしくとヨガリ泣きにすすり泣いて、
ひっきりなしに気をやるので、玄庵も堪らずドクドクと気を遣ってしまった。

烈しい交合が終ってしまってから、玄庵はお珠に六兵衛に戻す十両の金を遣った上、
別に十両と、旅費の足しにと小粒で幾らかを渡してやった。お珠は涙を流して喜んだ。
「先生に助けて頂いた上こんなにお金を頂いては」
「良いんだよ、明日六兵衛さんが眼を覚ましたらわしからも話をして遣るから、
 今夜はゆっくり眠るがいいよ」

翌日は酷い雨になった、玄庵は其の日はゆっくり滞在する積りで遅くまで寝ていた。
昼頃に成って眼を覚まして、何も知らずに恐縮している六兵衛に、玄庵から話して
お珠に金を返させた上、道中無事にお珠を連れて帰って貰うように依頼した。

六兵衛は玄庵を余程の身分の者と思ったらしく、それからはお珠にまで丁重になった。
其の晩は六兵衛が玄庵達を招待したが、昨夜に懲りたのかそれ程酒も飲まずに、
別に部屋をとらせて寝てしまった。
伊助も気を利かせて引き下がったので、後は遠慮のない差し向かい、口を吸うやら
吸わせるやら、はては玄庵の膝の上に乗って、淫水の流れる陰門をくじらせた上、
勃起させた太い男根の上に陰門を被せて、ぐっと根元まで押入れると、お珠は
両肢で玄庵の腰を巻いた。

こうして其の晩も玄庵はお珠を十二分によがらせた上、四五遍も気をやらせ、
翌朝、お珠六兵衛と別れて、其の日は粟津温泉に泊り、あくる日は小松、
翌日は寺井、粟生、水島で一休みして、それから拍野へ出る松並木の所まで来ると、
淋しい街道なのに人立ちしているので、何事だろうと思って覗いてみると、何と其処には
丸裸にされた女が松の木に縛られていて、側に紙切れが張ってある。

それには『この女間男致し候故見せしめの為此処へ晒し申し候、通り合せの方は
 思し召しにて自由に辱め下さる共異存無し之事候也』と書いてあった。

玄庵は好奇心から人を押し分けて側に行った。見ると女は二十五、六の色っぽい女で、
赤い腰巻一つのその肉体も玄庵の欲望をそそるのに充分だった。
玄庵は何とかして女に事情を聞いた上で助けてやろうと思ったが、周りにはまだ
六、七人がの立っていたので、傍の草の上に腰を下ろして人々の去るのを待っていた。

「先生、どうするつもりです」
「どうもこうもないよ。人をたすけるのは医者の役目だ。何も病気にかぎったことではないよ」
「イイ女だからでしょう。野郎だったら鼻も引っ掛けやしない」
「莫迦なこと云っちゃあいかんよ。情けに男女の区別は無い、一視同仁だよ」
「口は重宝なもんですね」

其の内に忙しい農家の人達は立ち去ってしまったので、玄庵は女の傍に寄って行って、
「姐さん、こりゃ一体どうしたことだな。わしは旅の者だが場合によれば助けて進ぜたいが」
と云うと、女は恥ずかしそうに、
「どうぞもう捨てて置いて下さい。あなたにご迷惑が掛かってもいけませんから」
と云うのを、玄庵が無理に語らせた処に寄ると、女は水島の多平と云う者の女房で
お仙と云うのだが、多平は非常に嫉妬深い性質で殊にお仙が美人で自分が醜いために
一層ひがんで一寸他の男と話をしても、打ったり蹴ったりして責めると云うのであった。


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旅道連越路春18
ところが三日程前の夕方、水車小屋の傍の小川で洗濯をしているところへ、
通りかかった心安い男が酒に酔っていてお仙に挑みかかった。
お仙も初めは戯れだと思っていい加減にあしらっていると、男は本気でお仙をとうとう
小屋の中へ引きづり込んで床の上へ押し倒したので、お仙は一生懸命に抵抗したが、
男の力には抗し切れず、抱きすくめられて太い男根を押し入れられてしまったので、
どうする事も出来ず、そこで男のために、思う侭に強姦された。

そこへ亭主の多平がお仙の帰りが遅いので捜しに来て、男と一緒に出て来る所を
見つかってしまった。男は逃げたが、お仙はそれから事情を云って謝ったが、
多平は間男だと云ってどうしても許しては呉れず、二日二晩責めた挙げ句に
こんな恥ずかしい目に遭わされて居ると云うのだった。

それが真実なら気の毒な話だった。玄庵はお仙の縄を解いてやったが、裸ではどうにも
仕様がないので、取り敢えず玄庵の着替えを着せる事にした。

玄庵は水島へ引返して亭主に話をして遣るからと云ったがお仙は、
もう死んでもあんな男の処には帰りたくないと云って、如何しても聞かなかったし、
考えてみると亭主も此処まで女房に恥をかかせたのだから、もう一度元の鞘に納める
気は無いのかも知れぬ。それならば態々水島へ後戻りするにも及ばぬと、
そう思った玄庵は云われる侭に、お仙を金沢まで同道することにした。
そしてそれが玄庵の思う壺だったのであった。

女脚で手間取ったので金沢に着いたのは五ッ前(夜の八時ごろ)であった。
流石に金沢は百万石の城下だけに、夜目にもその繁昌ぶりが伺われた。
玄庵はお仙と伊助をつれて萬屋長兵衛と云う旅籠に草鞋を脱いだ。

風呂から上がると夕食は二の膳つきの立派な食器で、料理も吟味されていた。
そこへ風呂から上がって来たお仙は、宿の丹前を着ているが、女中から借りたと
見えてすっかり化粧をして居たので、まるで見違えるほど美しく成っていた。

お仙が酌をして呉れるので女中を下げた三人はお膳を集めて飲み始めた。
いい加減に酔いが廻ると伊助は、
「先生、お先に失礼しますよ、ちょいと其の辺をぶらついて来ますから」
と、さっさと飯を済ましてしまうと階下へ下りて行った。

玄庵も色っぽいお仙の酌で飲んでいると、何時に無く酔いが廻って来た。
「お仙さん、あんたのように美しい女が、あんな風に裸で縛られている所を見ると、
 男共は涎を垂らして行ったろうね」
「それどころですか。あたしはもう恥ずかしくて顔も上げられなかったのですもの」
「あんな張り紙がしてあったが、誰も悪戯する者が無かったかえ」
「何時までも動かないでジッと見ていた人が居ましたけど、悪戯するような人は・・・」
「この辺りの人は皆大人しいのだね。わしだったら只じゃ置かない」
「でも、先生は何もなさらなかった」
「これからだよ、いやかえ」
「フフゝゝゝゝ」

お仙は媚のある眼で玄庵の眼の中をみた。
やがて夕食が済むと女中が膳を下げてから、
「あのぉ、お床はまだ早ようございますか」
「いや、敷いておいて貰おう」
女中は寝床を一つだけしか延べなかったが、お仙は黙っていた。
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ご挨拶

万屋 太郎

Author:万屋 太郎
2006年9月に初稿をUPしてから
早くも14年が経過いたしました。

生まれ育った横浜を離れて6年前の1月に、
静岡県伊東市に移住いたしました。
山あり、湖あり、海あり、の自然環境はバッグンです。
伊東には多くの文人が別荘を持ち、多くの作品を
手がけて居られるようです、私もあやかって、
この自然環境の中での創作活動が出来ればと思っております。

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