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詩(うた)と小説で描く「愛の世界」 時代小説・旅道連越路春。其の十
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時代小説・旅道連越路春。其の十

*表題は『旅は道連れ越路の春』と読む。
旅道連越路春24(能登・七尾の農家)
◇玄庵小町娘を按摩する事
その日に七尾に着いた玄庵は能登屋と云う宿に泊った。夕食が済むと時刻は早かった
けれど玄庵は寝床に這入ったが、昨晩余りにお文と交合に力を入れ過ぎたせいか、
肩が張って仕方が無かったので女中を呼んで按摩を呼ばせた。

六十に近い按摩だったが、よく話す男だった。
「旦那はどちらから」
「わしかえ、わしは名古屋の医者だよ」
「あゝ、お医者さんでございますか」
と男は暫らく口をつぐんだが、やがて、
「先生、早速ですが、実は私のお得意様にぶらぶら病で困っているお嬢さんが
 居るのですが、先生一つ見舞って上げていただけますまいか、
 土地の医者にも掛かって居るのですが一向効き目が見えませんので、
 良いお医者を捜して居られるのでございますが」
「幾つ位の娘さんだね」
「お嬢さんと云っても、もう二十五か六で春江さんと申されますが、
 打明けてお話すると、この春江さんが三年前に新山越の峠で、
 悪者の為に強姦をされたのでござります」

玄庵の好奇心はぐっと頭をもたげて来た。
玄庵は男から話を引き出すように相槌を打った。
「気の毒に脇村の或る分限者の家へ嫁入する途中だったと云いますが、
 大勢の人がついていながら、そいつ等の為に駕篭を奪われてしまったので御座ります。
 それから何でも深い山中へ連れて行かれ手足を縛られた上、
 四人の男に代わる代わる強姦されたそうですが、
 それが為に折角の嫁入も取り止めになってしまいました。
 それから三年になりますが、未だにその時の事が世間の人の口の端に上って、
 妙な話ですが悪者に二度づつされて居る内に、三度まで気を遣らされたの、
 初めは嫌がっていた春江さんが、終いには自分から腰を使った等と、
 それはそれはあられもない事まで伝わるものでござりますから、七尾小町とまで
 云われた春江さんですが、未だに何処からも縁談がござりませんので、
 それが為かどうか分りませんが、近頃ではぶらぶら病で寝たり起きたりして
 居られるのでございます」

按摩の話で、玄庵は翌日泉屋久兵衛と云う家へ娘の病気を見舞う事に成った。
按摩善一の紹介で先方へ行くと、久兵衛夫婦は非常な喜びようで、
茶よ菓子よと丁重にもてなした上で、ずっと裏手に新しく建てられたらしい
離れの方へ案内した。


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旅道連越路春25
「先生、遥々ご苦労様です」
と挨拶をする春江を見ると、少し顔色は冴えないが、
流石に七尾小町と言われるだけあって、水も滴るような美人だったし、
其の上、肉付きもよく何処と云って病気らしいところはなかった。

診るまでもなく春江は別に身体が悪いのではなく、
かって無理に犯されたとは云いながら、その異常さのために、
交合の快感を味わって気を遣らされてから、
深窓にいて男に接する機会がないところへ、縁談もないので、そうした焦燥と、
性感の蓄積とで精神病のような状態に成っていると云う事が判った。

本当の生娘ならそう云う事に成らなかったかも知れないが、
一度でも性交の味を知っているだけでに、木の芽立ちのこの頃、
夜毎の悩みが凝ってそうなったものに違いない。

玄庵は人々を遠ざけるとちょつと脈を取ってから、
布団の上に春江を仰向けに寝かせて帯を解いて前を拡げた。
真赤な縮緬のお腰をしていた。
「それも取って頂きましょうか」
春江は恥ずかしさにちょつと躊躇ったが、
それでも思い切ったようにお腰の紐を解くのだった。

「血行が悪いですから少し揉んであげましょう」
そう云って玄庵は着ていた羽織を脱いで傍に置くと、春江の身体に両手を掛けて
揉んだり撫でたりし始めた。肝心な所だけは腰巻で覆ってあったが、乳から腹のあたり、
膝から少し上の内腿の辺りの輝くような肉体の美しさに、玄庵は有頂天になって、
乳から下腹内股のあたりまで、女の喜ぶ急所を巧妙に撫で廻した。

それで無くとも性欲の昂進に悩んでいた春江ですから、巧妙な玄庵の手先の
愛撫にあっては堪る筈はなかった。春江の美しい顔は段々紅潮して来た。
スンスンと鼻息さえ荒く成って来た。
玄庵の男根は着物の上からでも、ざまの悪い程勃起していたが、もう一息だと
思いながら玄庵は、春江の腿を両膝の間に挟んで両手を腰の下に入れ、
丸くむっちりと厚っぼったい臀の肉を、上腹に顔を当てる様にしてクネクネと
揉み撫でたので、春江の官能は痺れる程にカッと燃え上がった。

春江の眼は熱をおび、鼻腔は広がって愈々息が短く切なくなってきた。
「あーッ、先生もう・・・・」
と春江は身体をくねらせたので、玄庵は其の手をまた内腿に滑らせた。
「良い塩梅でしょう」
と玄庵が小声で云うと、
「えぇ、良い塩梅ですわ」
と、春江は声を震わせた。
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万屋 太郎

Author:万屋 太郎
2006年9月に初稿をUPしてから
早くも14年が経過いたしました。

生まれ育った横浜を離れて6年前の1月に、
静岡県伊東市に移住いたしました。
山あり、湖あり、海あり、の自然環境はバッグンです。
伊東には多くの文人が別荘を持ち、多くの作品を
手がけて居られるようです、私もあやかって、
この自然環境の中での創作活動が出来ればと思っております。

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