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詩(うた)と小説で描く「愛の世界」 時代小説・旅道連越路春。其の十九
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時代小説・旅道連越路春。其の十九

*表題は『旅は道連れ越路の春』と読む。
旅道連越路春46
◇玄庵の計略図に当たる事
其の晩方、一人で沢田屋の近くにあった、山佐旅館と云うのに泊まった。
案内した女中に玄庵は心付けをやってから、
「姐さん、四、五日厄介になりたいのだが、退屈だから将棋でもさしたいのだが、
 近所に将棋の好きな方がないかえ」
玄庵がそう云ったのは要次郎から伊兵衛が将棋となると夢中だと聞いたからである。

「そうですね、この先の沢田屋の主人がすきですわ、
 うちの主人も好きで時々さしに見えますが、お内儀さんがやかましく云うものですから」
「如何だろう、その沢田屋さんとかにわしを引き合してくれないか、
 わしは名古屋の医者だから、そう云って滞在中のお相手を
 させて貰えないかって尋ねてくれないか」

浴場から上がってくると、さきの女中が夕食の膳を運んで来て云った。
「あの沢田屋さんにそう申しましたら、どうぞお越しになって下さいって、喜んでいました」

夕食が済むと玄庵は結城紬の単に同じ無地の単羽織という渋い好みの服装で、
手土産をさげて沢田屋を訪ねて行った。玄庵の風采と人柄を見ると伊兵衛は
丁重に奥へ招じた。

座敷の様子をみると、かなり裕福らしく見受けられる。
暫くすると襖を開けて這入って来たのは澄江だった。
「初めまして、粗茶でございますが」
玄庵はチラリと澄江の顔に眼をやったが、思ったり美人だと思った。
しかし争えないもので、切れ長の白目勝ちなその眼には、とろりとした色気が漂っていた。

やがて二人は伊兵衛の持ち出して来た将棋盤に向かった。
玄庵は御殿に勤めている時から将棋の名手だったから、
本気で指せば到底伊兵衛などの及ぶところではなかったが、
そこは要領よくあしらったので、伊兵衛は有頂天になった。
知らぬ間にか夜が更けた。

「思わず遅くまでお邪魔してしまいました。今何ん時ですかな」
「澄江、もう何ん時だな」
まだ起きていたと見えて澄江が這入って来た。
「もう八ッ(夜中の三時頃)ですわ、お父さん、もう宿も閉まっていますよって、
 先生に泊まっていただいては」
「そうだね、先生お構いなかったら床をとらせますから」
玄庵は其の晩沢田屋で泊まったが、眼が覚めると伊兵衛はもう盤を持ち出すと云う
熱心振りであった。何時の間にか玄庵は沢田屋に入り浸りになってしまった。


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旅道連越路春47
三日程日がたった。玄庵は何時何処で口説いたのか、
或いは澄江の方から持ち掛けたのか、二人の間にはある約束が出来ていた。

正午頃から振り出した雨が夜に成っても止まなかった。
玄庵と伊兵衛は相変わらず盤面に向かっていた。

四ッ(夜十時頃)前に澄江はお茶とお菓子を持ってきた。
暫らくすると伊兵衛は居眠りを始めた。
「これは先生、失礼しました。何だか今夜は眠くてしょうがないのです」
「もうよしましょう。大分夜更かしが続いていますから疲れたのでしょう」

伊兵衛はそれを聞くのもうつつだった。澄江が出て来て漸く寝床に入れると、
ホッとしたように、玄庵の側に来た。
「ふふふ・・・先生うまくいきましたわ」
「ああして置けば、明日まではどんな事をしていても大丈夫だよ」
そう云って玄庵は澄江の手をとった。

寝室に宛てられていた寝床の側に来ると、澄江はもう烈しい欲情で震えていた。
二十五歳の彼女の内側から発散する色気は圧倒的だった。

玄庵はいきなり彼女を裸にして寝床の中へ引き入れて、
予ねて用意してあった薬酒を口にふくんで、一息に飲ませた。
「なんですの、先生、気味が悪い」
「その内に堪らん程良くなってくるよ」

彼女は玄庵に抱かれてじっと息を詰めていた。暫らくすると腰の辺りから全身が
熱く成ってきた。そして陰門は充血してムヅムヅとじれったいような、もどかしいような、
やるせないような何とも知れぬ感覚になり、そしてじっとしていられぬ程、
烈しい感情が燃え上がってきた。

「先生お薬効いて来たのでしょうか、もう堪らんようになってきましたわ、
 あーッ先生早くなんとかして」と澄江は玄庵に陰門を擦り付けてくる。
その情熱の激しさ、玄庵は頃合は良しと、二本の指先に、
貝の中に入れた黒い練り薬をべったり塗りつけて、彼女の陰門の奥に
グイグイと塗りつけてから、その指先でサネ頭を撫でると、薬の効き目で、
痒いような、痺れるような刺激で一瞬にして彼女は半狂乱に取り乱した。

「あーッ先生、もう辛抱出来ん、早く入れて早く入れて、先生、おねがい早く・・・」
旅道連越路春48
澄江は堪りかねて、ヌルヌルと抉り回している玄庵の指に陰門を押し付けて
腰を使うのだった。彼女の顔は烈しい劣情の興奮で真赤に充血し、鼻腔は
ひらいて美しい唇から舌を覗かせて、大きく股を拡げて喘ぐ姿態の妖しさは
凄愴な程淫猥の極みだった。

澄江は玄庵の唇に舌を押し込んで、しがみ付いた。玄庵は彼女の
腹の上に乗って太い雁先を陰門に押し付けぐっと亀頭だけ押し入れると、
本手に組んでぐっと抱き締めながらヌイヌイと抜き差しして、ここぞと云う時、
ぐいと腰を押して睾丸まで這入るほど程陰門一杯に押し入れてしまった。

「あーッ、先生あたしもう腰の方が蕩けるようだわ」
と未だ抜き差しせぬ内から気でも狂った様にヨガリ声をあげて、憑かれた様に
持ち上げてくる。ヌルヌルザラザラと抜き差しする度に薬の粉末の挟まった、
膣内のミミズのようなベラベラか、雁高な太い男根と擦れ合うその快さは、
到底この世のものではなかった。責める玄庵も責められる女も、前後不覚になった。

流れ出る淫水は玄庵の睾丸から彼女の尻を伝わって布団の上まで、
葛湯の鍋をかえしたようになっていた。
「ハッハッフンフン、先生、もうよくってよくって死にそうやわ、
 あぁエエ、エエ、どうしょう」
まるで飢えた淫獣のようになった二人は、
精根の続く限り気をやってグッタリなった時はもう夜も白みかけていた。

正午近くに成って伊兵衛は狐につままれた様な顔をして起きてきた。
「昨夜はどうしたのか、何も分らずに寝てしまったよ、妙なこともあるもんだ」
其の日はそれでよかったが、もう同じてはつかえなかった。
澄江は自由に逢い引きが出来ないと思うと、一層情欲が昂じてくる。あの太い
男根がグイグイと這入って来る時の心地良さは思っただけでも子宮が疼いた。

夜に成ると伊兵衛がモゾモゾと澄江の腹の上にのぼりに来たが、鯛を食べた後で
雑魚を食べさせられるようで、今までの様に欲情が盛り上がってこなかった。
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ご挨拶

万屋 太郎

Author:万屋 太郎
2006年9月に初稿をUPしてから
早くも14年が経過いたしました。

生まれ育った横浜を離れて6年前の1月に、
静岡県伊東市に移住いたしました。
山あり、湖あり、海あり、の自然環境はバッグンです。
伊東には多くの文人が別荘を持ち、多くの作品を
手がけて居られるようです、私もあやかって、
この自然環境の中での創作活動が出来ればと思っております。

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