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詩(うた)と小説で描く「愛の世界」 旅行先で出会った女。其の八
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旅行先で出会った女。其の八

◇私の提案
出会った女8-1
昨年の暮れ、家内が旅行会社のパンフレッドを手に、
「この夫婦パック旅行に連れてって」とせがむのだった。
一昨年の秋、私が旅行に誘った時、妻は同行を拒んだのに、
今回私と一緒に行きたがるのには理由があった。

一昨年の九州旅行、直前になって妻が行かない事になりキャンセルしに
旅行会社の営業所へ出向いたのだが、其の途中で偶然かっての部下、
多美子と出会い、冗談半分に旅行に誘ったところ、意外にも喜んでくれたので、
結果的に愉しい不倫旅行を体験したのだった。

ところが暫くして、多美子との不倫旅行が家内にバレてしまい、大もめにもめて口も
きかない状況が一ヶ月ほど続いた。そして或る日の事であった。当時、家内は
パートに出ていて帰宅はいつも六時過ぎ出あったが、その日は私が七時近くに
帰宅しても家内の姿は見えず、帰宅したのは十一時過ぎで、
「何をしていたのか」と咎めると、
「友達と食事をしていて遅くなりましたと」弁解してきた。

納得出来ず翌晩さらに問い詰めると、会社に出入りのセールスマンに誘われ
食事をし、その後モーテルへ行った事を白状した。
思わずカッとなり、家内の頬を二、三発殴り、其の夜は別室で就寝した。

ところが朝方に成って家内は私の寝ている布団に中に潜り込んで来て、
一部始終を涙ながらに話したのである。
「不倫なんかしたのは、あなたのせいよ。私だって寂しかったの。
 だから一度、不倫してみたくなって・・・」と言うのである。

家内の真情を聞いてるうちに、不倫に走った妻を責められない私の日頃の行状が
思い起こされた。新婚時代の、二三年を除けば私は年に二、三人のペースで
相手を変えて浮気していた。ソープの女は別にしてもその数は30人は下らないだろう。
独身女性は言うに及ばず、人妻もかなり悦がり泣かせてきた。
妻の不倫を責める資格など元々私には無かったのである。

私も悪かったと後悔の思いがこみ上げ、家内が愛おしくなり、激情に駆られて
家内を素っ裸にして夜明けのセックスをした。
この時にしたセックスの快感は、以前には味わった事の無い、
性生活を一変させてしまうほど強烈なものだった。


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**
「セックスはお互いに愉しむもの。浮気したくなるのは人間の本能。
 浮気は男の特権ではないのだからお互いに浮気を認め合う事にしよう。
 ただし、全てをオープンにし、浮気をしたら報告し合おう」
数日後、私はこんな提案を家内にしてみた。

家内は最初「そんな事は無理よ」と反対していたが、
最終的には私の提案を受け入れたのである。

それ以降は、浮気したら報告し合っている。その結果、昨年五月の松本へ行った折に、
当初家内を誘ったのだが、断わられた、それは浮気相手と先約が有ったからだった。

浮気を認め合う事で熟年としての夫婦仲が良くなり、家内に誘われて四泊五日の
東北旅行に出かける事にした。

三十日の夜、東京駅に集まり適当に乗り込むと程なく出発した。
バスガイドさんは現地で合流という事で二人の運転手が世話をしてくれる。
車中一泊を含み四泊五日の長旅の雰囲気が盛り上がってきた。

東北縦貫道の佐野辺りを過ぎると車内も落ち着き、お喋りの輪が広がっていた。
私は通路を隔てた席の同年配とみられる男性とゴルフの話をしていた。
それぞれの連れ合いは窓際で暗い外を見たり話に加わったりしていた。

私は最初から気になっていたのだが、相手の奥さんが中々イイ女だったのである。
私達熟年の者は顔が美しいと言うよりも、しっとりとした女っぽさ、例えば肌の色、
好色そうな唇、襟足の白さ、胸の膨らみなど、自分の好みに目がいくものである。

肌が白くて胸が大きい・・・、此処までは私の妻も同で男の目を引く事は請合える。
ただ私がホオーと思ったのは眉が霞んだように太く、長い髪の生え際などに
後れ毛が目立つのだ。きっと毛深い体質と思われる。家内は反対に腋毛は生えない、
陰毛も薄くロリータ調でモロに割れ目が見えるのである。

私の家系は祖母も母も多毛で、子供の頃、母と一緒に風呂に入り陰毛に触れても
穴が分からずじまいだった。そんな私は根っからの"毛フェチ”で浮気相手は、
"多毛な女”と決めているのである。

でも、そんなことを具体的に考えていた訳ではなく、漠然とイイ女だなァといった程度だった。

私がゴルフ会員権を持っている房総のゴルフ場で彼もよくプレーしていると言うこと、
しかも釣りが趣味と言うことですっかり打ち解けてしまった。
**
翌朝、田沢湖に到着、それから男鹿半島に着いた。
ここは観光案内ではないので景色やナマハゲなどの説明は省く事とする。

バスで相手になった男性は菅谷さん、と言われ上場企業の部長さんとか、
年は私よりちょっと下。髪に白いモノが混じった貫禄の有る、
それでいてウイットにとんだ人物だ。奥様は恵子さん、と言うお名前だそうである。

第一日の夕食は宴会形式で、初めは静かな会食であったが、
酒が回るにつれ賑やかになり、菅谷さんが立ち上がり、
「この旅行にご一緒するのも何かのご縁、自己紹介を兼ねて、
 二人の馴れ初めから現在の仲を話そうでは有りませんか」
と提案し、皆は拍手で応じた。

「私達は結婚三十年、本物の夫婦です」と強調するカップルがいるかと思えば、
「二人の仲はご想像にお任せします」と意味深な発言があったり、
「私達は二年ほど前からの知り合いで」と不倫の仲をほのめかす方など様々で、
興味深いものだった。

「私達は本当の夫婦ですが、お互いに不倫をしていますし認め合っています」
と、私が立って告白しますと皆に大受けだった。

宴会後私達は、ホテルのクラブで紅白歌合戦の裏番組の"懐メロ”を見ていた。
他の人たちは、ナマハゲを追って雪の村に出て行ったり、部屋でテレビを見ていて、
クラブには部長夫婦と私達だけであった。

先ほど、宴会場で、恵子さんにナマハゲが、ふざけて絡まっていった時、
頭に腕を上げて逃げようとした瞬間、袖口から覗いた二の腕の白さとチラッと見えた
腋毛の茂みを思い出してしまった。

ご主人は私の妻、絹代を抱いて、テレビの演歌に合わせて踊っているめ。
丹前の袖から白い腕がそっと男の背に廻り、バターを固めたような白いうなじが
アップに巻き上げた漆黒の髪に映え、女の色気を浮き立たせていた。

実は私達夫婦はスワップの実践者で、
この種のパーティーには何回か参加した事が有るので、
絹代は私の希望もあって、そんな陽動作戦に出たのである。
  1. 温泉旅行
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ご挨拶

万屋 太郎

Author:万屋 太郎
2006年9月に初稿をUPしてから
早くも14年が経過いたしました。

生まれ育った横浜を離れて6年前の1月に、
静岡県伊東市に移住いたしました。
山あり、湖あり、海あり、の自然環境はバッグンです。
伊東には多くの文人が別荘を持ち、多くの作品を
手がけて居られるようです、私もあやかって、
この自然環境の中での創作活動が出来ればと思っております。

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