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詩(うた)と小説で描く「愛の世界」 こんな離婚夫婦もあっていい。其の三
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こんな離婚夫婦もあっていい。其の三

◇ベターハーフ以上
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それが感じられる時、私は焦りました。
明里は本当に、私にとっては最高の女なのです。
其れがもし失われたら・・・と思うと、
居ても立っても居られなかったのです。

けれど明里は、結局私の元へ戻ったのです。
三度ほど、そう言った事があり、
四度目には明里もかなり揺らいだようです。
その時には、私にもはっきりと、
「好きな人ができたの」と言っていました。

結婚も考えている、と言いました。
その時、私はひどく取り乱しました。明里に私以外の男が居る、
と言うだけでも憂鬱になるのですから、それをはっきりと
言われたら、普通ではいられません。

自分でもこれは情けない、みっともないと思いました。
こんな姿を見せてしまってはもう駄目だな、とまで思いました。

具体的には恥ずかしくて書けませんが、とにかく私は、
それほどに惨めな姿を明里に晒してしまったのです。
明里が私から去ろうかと思う、と言った其れだけで・・・
去ると言ったのではありません。去ろうかと思う、
と言っただけなのです。

ところが、意外なことに明里は、私のそんな醜態をむしろ
喜んだらしいのです。

その当座は話にもならず、
折角のデートも喧嘩別れの様に終わってしまいました。
が、翌日、明里の方から電話をしてきたのです。
もう一度会いたい・・・と。


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会うことにしました。そして明里は私の顔を見て、それはもう、
しげしけと眺めて、それからニッコリ笑って言ったのです。
「結婚しない。別れる、向こうの人とは。
 やっぱり、あなたの方がいいわ」
その晩は自分でも恐ろしくなるほど、激しいセックスをしました。

もう五十歳に手が届く年齢に成っていましたが、
途中、わずかな睡眠を挟んで、殆ど一晩中、回数にしたら四~
五回は挑み、、明里はその倍は達したでしょうか。
翌日、太陽が本当に黄色く見えて、つい笑ってしまった覚えがあります。

後日明里は言っていました。
「私が別れると言うだけで、こんなに狼狽してくれる男は、
 他にはいないだろうと思った」と、そして逆に、もし私の方から
別れると言い出したら彼女も同じように狼狽するだろうと。
「ベターハーフって言うけど、それ以上ってことに成るんだと思ったの」
なのだそうです。

以後私たちは、ずっとそうして過ごしてきたのです。
唯一つ、新しい遣り取りが生まれました。
それが相手の嫉妬を誘うと言う遣り取りなのです。

新事業が相応に落ち着いたとは言え、まだ予断は許されない状況です。
明里とは、離婚する時に「落ち着いたら再婚しょう」と言う
約束をしていましたが、それが果たせる状況であるのかどうか、
未だにわかりません。ですから私たちの関係は、
今も離婚した夫婦、恋人に近い状態のままなのです。

けれどもそれは、決して安定したものではありません。
色々と迷うこともあるし、不安に成る事もあります。

そんな状態になり、自分達の関係を確認したくなった時に、
明里は「彼氏が出来たの」と言う事を言い出すようになったのです。

私はもちろん嫉妬しなければなりません。いや、
しなければならないと言うまでもなく、自然に嫉妬してしまうのですが。
その様子を見て、明里は安心するのです。
田舎のバス2-1
シャワーを浴びて浴室から出てきた明里は、タオルで髪を巻き上げ、
バスタオル一枚を体を巻きつけたしどけない姿でした。
「あなたもシャワー浴びて。じゃないと、抱かせてあげないわよ」
少し上気した頬が艶めかしく、体が温まって酒が回ったせいか、
瞳も潤んでいます。

「エリート部長氏にも、そんな事を言って居るのか?」
演技半分で私が言うと、明里は嬉しそうな笑顔を浮かべて、
「さぁて、どうかしら」と、はぐらかします。

私は憮然とした顔のまま浴室に入ります。体に湯を当て、
ざっと汗を流している時、ガチャリと音がしました。
湯を止めてシャワーカーテンを開いてみると、
今しがた浴室から出たばかりの明里がタオルを巻きつけたままの姿で、
目の前に立って居りました。

「背中、流してあげる」
「せっかく拭いた体が、濡れちゃうぞ」
「流してあげるってば」
明里は有無を言わさず、カーテンの中に入って来ます。
そして手にスポンジを持ち、石鹸を擦り付けて、
「さあ向こうを向いて」と私の体を裏返します。

「少し外に出た方がいいわよ。今年の夏は一緒に海に行きましょう。
 背中真っ白だわ。ちょっと頼り無く見えちゃう」
ごしごしと丁度いい力加減で、明里が私の背中を擦ります。時おり、
スポンジから離れた手が、するり、と直に背中を撫でたりします。
その間合い、触れ方は、本当にツボを心得た明里ならではのものです。

そうして体を洗われ、撫でられるうちに、
私のペニスは早々と勃ってきました。
それを見計らったかのように、明里の手がスルリと前に回り、
泡だらけのヌルリとした感触の指先で、ペニスを握ります。

「ずいぶん・・・元気ね」
声が少し上擦って居るのが分かります。
私は無言で下腹部に力を込めます。

「あんっ、動いたわ」
嬉しそうな声。しっかりと握った手がゆっくりと前後に動き始めます。
慣れた仕種。強く弱く包み込む力を変えながら、明里は掌で、
私のペイスを弄ぶのです。
「そんな事されたら、俺はすぐに果てて、今日の分が終わっちまうぜ」
私が言うと、明里は「いやん」と嬌声をあげ、力一杯ペニスを握り締めます。
  1. 合縁奇縁
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ご挨拶

万屋 太郎

Author:万屋 太郎
2006年9月に初稿をUPしてから
早くも14年が経過いたしました。

生まれ育った横浜を離れて6年前の1月に、
静岡県伊東市に移住いたしました。
山あり、湖あり、海あり、の自然環境はバッグンです。
伊東には多くの文人が別荘を持ち、多くの作品を
手がけて居られるようです、私もあやかって、
この自然環境の中での創作活動が出来ればと思っております。

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