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詩(うた)と小説で描く「愛の世界」 夏が来ると思い出す事。其の四
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夏が来ると思い出す事。其の四

◇母親たちの不倫感情Ⅱ◇
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「あッあ、あッあ、あ、あ~、い、いッ、いい~ッ」
その時部室の扉が揺れた。誰かが開けようとしていた。
裕次であることは疑いなかった。裕次にこんな所をみられたら、それこそ最悪だ。

「シーッ、誰か来た・・・」
私は、それだけを告げると、友紀を抱きかかえたまま、仕切りの蔭に隠れた。
繫がったままである。扉が開いた。やはり裕次だった。
裕次は、自分のロッカーから、何か持ち出すと、辺りも見ずに部屋を出て行った。
この間ほんの一、二分。どっと汗が出た。

「裕次だったわ・・・」
友紀が泣きそうな声で言った。
「違う、裕次クンじゃない」
私は違う生徒の名前を言ったが、友紀は、見たと言って信じなかった。
「裕次よ。裕次に見られたのよ、あッあ~」
私は泣き叫ぶ友紀を抱き締めながら、腰を突いた。

「裕次に見られたのよ。あッあ、どうしたらいいの、見られたのよ。あッあ、あッああ~」
友紀は、裕次の名前を呼び続けながらも、決して行為を止めようとはしなかった。
息子に不倫の現場を見られた?と信じ切った友紀は、見られたことが、
どう影響したのか、むしろ以前にも増して高まっていた。

垂れた乳房が、大きく揺らいだ。背中にうっすら汗が汗が浮かんだ。
肩まで垂れた髪の毛が、汗を散らせながら、宙に舞った。

◇◇
この夏K学園の甲子園は、予選終了とともに終わった。
予選の三回戦まで勝ち進んだが、甲子園出場は今年も夢のままで終わった。
一週間の休暇をもらって、私は瀬戸内海に浮かぶ、小さな島の旅館で、
ゆっくりと一年のアカを落とすことにした。

幸恵も友紀も呼んであった。もちろん日を違えてである。
幸恵も友紀も、お互いの存在に感づいていた。お互いバレたら困る人妻という立場上、
騒ぎ立てる事はなかったが、激しい嫉妬の念を燃やしているのは、私には痛いほど伝わっていた。

最初に呼んであったのは幸恵。幸恵とは、何度か小旅行はしたが、何時も一泊が限度、
二泊もするのは、この時が初めてだ。最初の夜、幸恵は飲んで荒れた。


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まず友紀のことで、私にからんだ。
「私が知らないとでも思ってるんでしょう」
半分面倒くさかったのと、どうせバレているのならと言う思いもあって、
私は初めて幸恵の前で、友紀との関係を認めた。
幸恵は、意外なほど、あっさりしていた。
「人の事は言えないわよね、私だって夫を裏切っているんですものね」

幸恵は、夫と私との板挟みで悩んでいた。
週末に帰宅する夫は、かならず幸恵を求めた。
私を知る以前の幸恵は、夫の求めに積極的に応じていたが、
私との関係が出来てから、心身共にそういう気持ちに成れないでいた。

五十歳に近い夫は、セックスも淡白だった。当時の私は、一晩に三度四度と求める程のタフ。
私に抱かれた幸恵が、夫に物足りなさを感じるのは当然でもあった。
それに幸恵は、いつしか私に気持ちまで惹かれていた。その夜幸恵は、いつになく積極的だった。
明後日幸恵と入れ替わりに友紀が来る事を教えると、さらに激しく燃えた。
嫉妬に狂う幸恵が面白くて、私は、友紀との情事を誇張して語って聞かせた。

翌日友紀が現れた。友紀が、一日日を間違えたのだ。
幸恵と私が散歩から帰ると、友紀が部屋に居た。
さすがに二人とも大人なので、それに昼間と言うこともあって、
騒ぎになることはなかったが、二人の間に、激しい火花が散った事は疑いもなかった。

しかし私は、内心では面白い事に成ったと思っていた。今夜は三人で寝るのである。
(どっちから抱こうか・・・)そんな空想に耽っている私の口元には、薄笑いすら浮かんでいた。
(できれば、二人とも同時に抱きたい。ダブルセックスを可能にするには、どうすればいいか・・・)
私の頭は、その事で一杯だった。夜になるのが待ち遠しかった。

夜に成った。私の身体は、幸恵より友紀を求めていた。
昨夜タップリ抱いた幸恵より友紀の方が私にとって新鮮だった。
幸恵がトイレに行った隙に、私は素早く友紀を抱き寄せた。
友紀は、歓びに震えながら、唇を押し付けてきた。

「スリルがあるわね、こんなのって好き、あッああ~」
友紀は身体を投げ出すようにして、火照った舌を入れてきた。
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水洗の流れる音がして、ドアが開いた。
しかし私たちは、意識してキスを続けた。
「ひどいわ、あなたたち何してるの!」
繋がったまま振り返ると、部屋の隅で、幸恵が呆然として立っていた。

「おたがいさまでしょう、幸恵さん、フフフ」
友紀の態度には、年かさの貫禄か、それとも私の心を捕まえて居ると言う自信からか、
余裕が見られた。
「あなた、幸恵さんにもしてあげたら、そしたら収まるわよ、フフフ」

私は幸恵に近寄った。
「バカにしないでッ、来ないでッ」
逃れようとする幸恵を、私は追い詰めた。壁を背にした幸恵は息を荒くしていたが、
その目には、少なくとも怒りは感じられなかった。

幸恵は、キスを拒まなかった。それどころか何時もよりむしろ激しかった。
友紀への対抗心からだ。私は内心ほくそえんだ。
(これで今夜は楽しくなるぞ・・・)
「友紀とも仲良くやってくれ、オレは二人とも愛してるんだ」

食事が運ばれてきた。
「今夜はじゃんじゃん飲みましょうよ。そして思い切り楽しんでさ、
 朝になったら綺麗さっぱり忘れるのよ、フフフ」
切り替えの早い友紀が、イニシァティブを取り、それに幸恵が従うような雰囲気が自然に出来た。


「私、おぬけさんよ、フフフ」
酔った友紀が、浴衣の裾をめくって見せた。
浴衣の下はノーパンだった。
「幸恵さんは?ねぇ、見せてよ」
「いやだわ、恥ずかしいもの」
「いいじゃない見るぐらい、私、もっと見せるわよ、フフフ」

友紀は、浴衣の帯を解いた。
ふくよかな乳房が、襟口からこぼれた。
「私のヌードどうかしら、さあ今度は幸恵さんの番よ。さあ脱いだ、脱いだ、フフフ」
  1. 役得
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ご挨拶

万屋 太郎

Author:万屋 太郎
2006年9月に初稿をUPしてから
早くも14年が経過いたしました。

生まれ育った横浜を離れて6年前の1月に、
静岡県伊東市に移住いたしました。
山あり、湖あり、海あり、の自然環境はバッグンです。
伊東には多くの文人が別荘を持ち、多くの作品を
手がけて居られるようです、私もあやかって、
この自然環境の中での創作活動が出来ればと思っております。

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