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詩(うた)と小説で描く「愛の世界」 異性を誘う匂い。其の三
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異性を誘う匂い。其の三

◆初体験の夜
旅館の籐椅子
そして彼女が、泊まって行こうと言う私の提案に同意したのは、
やっぱりあの中年男とすでにセックスを経験しているからだろうか、
と考えなくもなかったのだけれど、そんな事はもう如何でも良い事でした。
もしかしたらそれ以前にも別の男と出来ていたかも知れないし、
私自身に処女性を崇めるなんて気持は別に無かったのです。

それよりも、変に勿体をつけたりしない彼女の潔さこそ貴重だ、と思いました。
ただ一つ問題があるとすれば、私自身のことです。
その場に及んで巧く出来なくて彼女に軽蔑されやしないか、と言う事でした。
その意味だけで、あまり経験豊かでないことを願いました。

ホテルと言っても、部屋は和室でした。四階で、琵琶湖の夜景が見渡せました。
浴衣に着替えた彼女は、籐の椅子に座って暗い湖面を眺めていました。
対岸の彦根や米原の町に灯りが瞬いていました。

部屋にはすでに蒲団が敷かれてあり、私がその上に座っていると、
「なあ、こっちに来て」と彼女が言いました。
うん、と答えながら私は、恥ずかしさで顔が火照りました。
早くヤリたいと焦る気持を、彼女に宥められたような気がしたからです。

私は、テーブルを挟んだ向かい側の籐椅子に座り、気を鎮めようと
一つ大きく息を吐きました。そして「ごめん」と言いました。
「なんで?」
彼女の小さな唇が、ほころびかけた蕾の様に微笑んでいました。
「まだ結婚できる身分やないのに」
「ええわよ。わたしなんかとしてくれなくても」
「そんな、博士課程終了して講師になれたら、絶対申し込むさかいに。
 きみ以外の相手なんか考えられへん」
「むりせんでも、ええわよ」

彼女は、今度はちょつと淋しそうに笑いました。
やっぱりあの中年男とできていたのか、と思いましたけれど、今更後へは引けません。
その淋しそうな笑顔にいっそう愛しさがこみ上げたのか、それとも抱きたい一心だったのか。
たぶんまあ、その両方だったのでしょう。

立ち上がって、彼女の足元に跪いてゆき、両手を浴衣の腰にまわしました。
彼女はかるく目を閉じ、私の二の腕に手を置きました。


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旅路-16「むりなんかしてへん。君が好きなんや」
「大学院やめて、今すぐ就職してもええんや。そしたら、結婚できる」
学問に行き詰まりを感じ始めていた私としては、丁度良い機会だという思いもありました。
しかし彼女は、「いやよ!」と優しい響きでしたが、しかしきっぱりとこう言いました。
「私は、大学の先生のお嫁さんになりたいわ」
「わかった、がんばる」

腰に廻した腕に力をこめ、太股の上に顔を埋めていきました。
風呂から上がったばかりの彼女の身体からはさすがに石鹸の匂いがするだけでしたが、
それはそれで何か安心する気持にさせてくれるようでした。
「がんばってね」
そう呟いて彼女は、私の頭に手を置き、指の先で髪を掬うようにして撫でてきました。
 
私は、顔の下の浴衣の裾を開き、そのむっちりとした太股の白い肌に直接頬を当ててゆきました。
髪を撫でられて、そうしてもいいよ、と言われて居る様な気持になったからでした。
暫くじっとしていると、またあの甘く蕩ける匂いがかすかに立ち昇ってきました。

花の蜜に誘われる虫の心地で、内太股のなめらかな肌に唇をつけてゆきました。
「ああ、恥ずかしい」
そう言いながら彼女は、崩れるように椅子から降りて、畳の方に仰向けに倒れてゆきました。

小作りの細い顔に反して、太股はまるく膨らんでたっぷりと肉がつまっていました。
私は狂おしくそこに頬ずりし、彼女が嫌がらないのを確かめながら、
やがて少し遠慮がちに舌を這わせてゆきました。

恥ずかしい恥ずかしいと言いながら、太股がゆっくりと開いてゆきました。太股の奥のパンティに、
桜の花びらほどの濡れたシミが滲んでいて、さらに強く甘い匂いが漂ってきました。
さすがにパンティを引きずり下ろす勇気はまだ湧いてこなかったけれど、おそるおそるそこに
鼻先を近づけてゆきました。布に覆われているからまだ強くは匂ってこなかったけれど、
汗の匂いとは少しちがうようなきがしました。

もっと熟しきってむず痒いような匂い。甘酒の麹の匂いをふと思い出しました。
もうちょっと鋭くて鼻につーんとくる感じだったけれど、何れにせよそれは、
私にとっては胸が打ち震えるほどに魅力的で誘惑的でした。
たまらず、その濡れたシミに舌を押し当ててゆきました。

「あぁーん・・・」
鼻を鳴らすように喘いで彼女は、小さく腰をよじりました。
そして花びらの様なシミがさらに広がってゆきました。

引き下ろそうとしてパンティの上のゴムをつかみました。
今まで抵抗しなかった彼女が、そこで初めて私の手を押さえ、
「ねえ、お蒲団に入りましょ」
「うん」
初めてだと言うことを悟られまいとして私はちょっと無理をしていたわけで、
何かほっとしたように素直に頷きました。しかし後になって聞いたところによると、
彼女は最初から私が童貞だと言うことに気づいていたのでした。
  1. 妻(夫)を語る
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ご挨拶

万屋 太郎

Author:万屋 太郎
2006年9月に初稿をUPしてから
早くも14年が経過いたしました。

生まれ育った横浜を離れて6年前の1月に、
静岡県伊東市に移住いたしました。
山あり、湖あり、海あり、の自然環境はバッグンです。
伊東には多くの文人が別荘を持ち、多くの作品を
手がけて居られるようです、私もあやかって、
この自然環境の中での創作活動が出来ればと思っております。

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