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詩(うた)と小説で描く「愛の世界」 初恋の男を思い続けて生きた女Ⅱ。其の三
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初恋の男を思い続けて生きた女Ⅱ。其の三

◇処女の充足感◇
恋人のキス
小屋の中は、もう長い事、人の出入りした気配がありませんでした。
床板は腐りかけ、湿った薪がいくつか転がっているきりで、
他には何も置かれていない殺風景な小屋でした。

「雅恵、オレ、オレ、ズッとこうしたいと思ってたんだ!」
小屋へ入るなり、いきなり武朗は私を抱きすくめました。
その時の私達はまだ手も握ったことのない清い関係でした。私は武朗のなすがままでした。
私の中では、すでに武朗にすべてを捧げても良いと言う覚悟が出来ていました。

武朗の口唇が性急に私の口唇に迫ってきました。
頭の中で山口百恵の『ひと夏の経験』が駆け巡っていました。
「あなたに女の子のいちばん大切なものをあげるわ」と言うフレーズが
血潮のように肉体中を流れていたのです。

それは私の初キスでした。武朗の口唇が触れたとたん、
私の肉体は感電したように震えていました。こんどは、切ないばかりの歓びが
肉体を一杯に満たしました。今思えば何て拙いキスだったことでしょう。
しかし、それでも私は満足でした。キスはこれから訪れる本格的行為の前兆に
過ぎませんでした。幼いキスが終わったあと、武朗はせかせかと私を湿った床に
押し倒していったのです。

その時の私の心境は、あえてここで述べるまでもないことでしょう。
私はキスの経験さえない処女でした。もう心臓が破れて口から溢れ出すのでは
ないだろうかと思うほど緊張しまくっていました。

「いいだろう。雅恵?ゆ、許してくれるよな」
対する武朗もまたガチガチに緊張していました。武朗とて私と同様の立場でした。
つまり、彼もこのときが初めてだったのです。
「うん、いいよ武朗。武朗の事、私大好きだもん」

武朗の問いかけに私はこっくり頷いていました。胸は破裂せんばかりに鼓動していましたが、
それでも私は大好きな人に処女をあげる事の歓びにわなないていたのです。
たとえ場所がボロボロの掘っ立て小屋であっても、床がぬけそうであっても、
私は例えようもない歓喜を全身に浴びていたのです。
それほど、私の心は武朗に傾いていました。

私達は手探りで初体験に挑戦しようとしていました。私と武朗はお互いに背中合わせで
裸に成ると、どちらかともなく求め合ったのです。瞬間、私は今までに感じた事も無い
感動を味わっていました。ぽっかりと温かい肌の温もりに包まれて、
ため息を洩らさずにいられませんでした。


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ブログ用 0083
武朗はギュッと力いっぱい私を抱き締めていました。私もまた武朗にしがみついていました。
それからゆっくりと武朗の手が私の乳房に伸び、力任せに揉み始めたのです。
「柔らかな雅恵のカラダ・・・。オレのと、ぜんぜん違う」
武朗が感極まった声を出しました。私もまた武朗と同じ思いでした。

初めて触れる異性の肉体は、私にとってもとても新鮮でした。
私の肉体とはちがい、硬く締まっていて、かっちりしていました。

愛撫とも言えない様なぎごちない手つきで、武朗は私の肉体をまさぐっていました。
けれども私は武朗の指を感じているだけで、ただただ幸せでした。
「雅恵、ここ触ってもいいか」
と、武朗がワレメに指を進めてきたとき私の緊張度はさらに増しました。
時たま自分でソノ部分を悪戯することはありましたが、
異性の指を許すのと、オナニーとはさすがに訳が違います。
私は固くなってしまいました。

武朗の指が茂みを分け肉の扉を開くと、私は声にならない声を上げていました。
指が処女の蕾をこじ開けて、奥へ奥へと突進してきます。
「あ、ううう・・・ヒッ!」
それは快感とも不快感とも突かない感覚でした。ただ無理矢理に押し開かれる
痛みがあったのは事実でした。私はジッと彼の愛撫に耐えていました。

私は複雑な心境でした。武朗に処女をあげること事態は本望でしたが、
やはり恐怖心は拭いきれません。
新しい世界へ一歩を踏み出す事は、希望だけでなく、恐れを伴うのが常なのです。
武朗と一つになれる歓びがあった一方で、私は確かに怯えていました。
“怖い”その瞬間がどうしょうもなく怖い・・・。
けれど、武朗にはそんな私の気持ちなど理解出来なかったようです。

「雅恵、オ、オレ、オレ、もう我慢できないよっ」
やがて武朗が切羽詰った声をあげました。
しかし私のワレメは、未だ準備が整っていませんでした。
私は全く濡れていない状態で武朗を迎え入れて居たのです。

「あっあっ、あうっ!」
と、武朗が私の足を押さえつけ、硬く熱いものをワレメの付近に押し付けてきました。
彼は明らかに戸惑っていたようでした。
童貞だった彼は、挿入すべき穴が分かっていなかったのでしょう。
やみ雲に私の下腹部を突き回しているだけでした。

「ち、ちがうよ、武朗。そこはオシッコの穴。もっと下じゃないかな」
武朗も私と同じぐらい緊張しているのかと思うと、何だか可笑しさが込み上げて来ました。
武朗が焦って色々な穴に屹立を擦り付けているうち、
私の恐怖心も徐々に薄れてきたのです。
名称未設定 1398
童貞と処女の初体験は、五里夢中の中で進行していきました。
お尻の穴に突っ込まれそうに成った時には流石に慌てましたが、それでも何とかなるものです。

「ここだよな、雅恵。いくぞ!」
ようやく膣口を探し当て、武朗は高まった陰茎を膣口の入口にあてがいました。
いよいよその時がやって来た、と私はまたしてもサッと肉体強張らせていたのです。

「あっ、うああああーっ・・・」
武朗が腰を推し進めてきたとたん、
私はいままでに経験した事の無いショックに打たれていたのです。
処女の秘肉を鋭利な刃物で突き抉られて、私の肉体は悲鳴を上げていました。

「い、痛い、痛いよォォーひいーっ」
私は涙ながらに訴えました。しかし、いちど暴走した蒼い欲望がそれで押しとどまる
筈もありません。武朗はものすごい勢いでピストンしつづけました。

「うおーっ、い、いいよっ、気持ちいいよ、雅恵っ」
私とは反対に武朗はひどく心地良さそうでした。ピストンの猛攻は熾烈さを
増してゆくばかりでした。私は生まれて初めての激痛にのた打ち回るだけだったのです。

肉を八つ裂きにされるかと思えような痛みに苛まれて、だんだん意識が遠のいていきました。
ささくれだった床板で背中も痛むし、もうさんざんでした。

「うううーっ、雅恵、好きだよ、大好きだよ。いい気持ちだ」
少しすると武朗が芯から歓んでくれていることが、
私にとっても嬉しく感じられる様になったのです。
武朗の歓喜が私にも十分、伝わって痛みも薄れていくような気がしました。

「おっおっおっ、く、くくーっ、ダメだ、ダメだ、オレ、オレ、で、でちゃうよ!」
と、ほどなく武朗は感極まった叫び声を放ちました。
若い精は堪え性のないものです。武朗もその例外ではなく、
早々に射出の危機を迎えたのでした。

私はもう何が何やら分かりませんでした。武朗がいつ射精したかもはっきりしませんでした。
それでも彼の動きがやっとの事で、終わったのだろうとホッと棟を撫で下ろしました。
暫く私達は森小屋で抱き合っていました。余り気持ちよくは無かったけれど、
私はそれなりに充足感を覚えていました。一番好きな人に処女をプレゼントできた。
そして彼に満足してもらえた・・・それだけで十分幸せだったのです。
  1. 愛と死を見つめて
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ご挨拶

万屋 太郎

Author:万屋 太郎
2006年9月に初稿をUPしてから
早くも14年が経過いたしました。

生まれ育った横浜を離れて6年前の1月に、
静岡県伊東市に移住いたしました。
山あり、湖あり、海あり、の自然環境はバッグンです。
伊東には多くの文人が別荘を持ち、多くの作品を
手がけて居られるようです、私もあやかって、
この自然環境の中での創作活動が出来ればと思っております。

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