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詩(うた)と小説で描く「愛の世界」 野崎夫妻との夫婦交換。其の八
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野崎夫妻との夫婦交換。其の八

「鬼怒川温泉で夫婦交換」其の三
夫婦交6-2
目的地である日光鬼怒川温泉、プラザーホテル「ほうずき亭」には、
夕方五時前に到着した。

ホテルの玄関には数人の仲居が並び、丁寧なお辞儀をし荷物を運んでくれる。
何か特別待遇の扱いを受けて居る様で感じが良い。
凛とした気品が漂うロビー、雅やかな琴の音がせせらぎの様に響いている。

フロントで宿帳に花輪慎二郎、妻日奈子と奥様の名前を記帳した。
それを見て、野崎さんも妻の欄に、由美子と私の妻の名前を記帳された。
翌朝までの夫婦交換のスタートである。
通された部屋は純和風で、優雅な造りであった。

モーテルのような刺激を高める電動ベッドやVTR装置、浴室にマジックミラーなど
付いている訳が無い。夫婦がくつろいで過ごせる設計である。
前回の猿ヶ京温泉と違いツアー客もない。

本来の夫婦交換にはこのような部屋の方が、互いの赤裸々な欲望を何の粉飾もせず、
ぶつかり合わせられる即物的な部屋に成って呉れる。夫婦の性愛は、
どちらかと言えば乾いたタオルのような清潔なセックスだが、他人との妻との性愛は、
雫がしたたり落ちる様な濡れタオルの様なセックスなのだから。

野崎さん夫婦とは、決して愛し合って身体を結び合わせて居る訳ではない。
自分の妻に無い、また夫では満足出来ない部分を、妻を貸し合って得る夫婦交換は、
同好の二組の夫婦の欲望を満足させるためには誠に都合が良い。
愛が無くともセックスの行為そのものは同じで有る。
まして他人の妻であり夫である。どんな体位を要求されても、含羞などはかけらも無い。
お互い相手よりも多くの悦楽を貪るための人間の共食いが展開されるだけである。
その主導権争いこそ、夫婦交換至高の歓びである。


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**
食事は同じ部屋で、四人で談笑しながら食べた。
日奈子さんも由美子もワインが好きで、かなり飲んでも乱れる事は無かった。
お酒が、淫らで陽気な雰囲気を作って呉れている。
食事が終り、館内をブラブラ歩きする事に成った。

日奈子さんが、女性はノーパンなんだから、男性もノーパンになるべきだと主張なされた。
トランクスを脱ぐと浴衣の中で、ペニスがブラブラして納まりが悪く思えたが、
女だってノーブラ、乳房がユラユラなのよ言って大笑いになった。

山の空気が吸いたいと言って、中庭に出た。空気は澄み切り、星空のパノラマが楽しめた。
由美子は星空を(天の乱舞)と言い。日奈子さんは(星のドラマ)と表現し満喫した。

前方からもつれ合うように歩いているカップルがあった。
二人は木陰のベンチに座り濃厚なキスを始めた。
それを見て由美子が身を固くして野崎さんに抱きつき、
「まあ~、だいたんね。こんなところで」
と言うと野崎さんが、
「ひょっとすると、もっと淫らな事をするのではないのかな」

この言葉がテレパシーと成って先方へ伝わったのか、
驚いたことに向こうの男が裾から手を入れて浴衣を捲くった。
女は、イヤッと浴衣を押さえて抵抗したが、
男は強引に捲くりパンティを一気に膝まで下ろしてしまった。
そして片足を掬うように持ち上げて、抱え込む姿勢を取った。

此方からはよく見えなかったが、あの密着は私達には一つの行為しか思い浮ばなかった。
日奈子さんが私に、
「私達が見ているの、気がついて居ないのかしら」
『さあ、どちらでもいいんでしょう。スリルを求めて行って居るのでしょうから』

女のすすり泣きの様な声が聞こえ始めた。
男の動きに応じて女も、腰を使って居る様子が見て取れた。
**
漏らす声から、女がどの程度感じて居るかが判るだけに由美子が、
「さあ~、部屋に戻りましょう。お母さんに太陽が沈んだら寝るのよと言われて育ったの」
と言うと日奈子さんも、
「私は楽しく、悔いの無い夜を過ごしなさいと言われたわ」

日中、露出を楽しむだけ楽しんだだけに
今日の仕上げは布団の上で愛されたいのであろう。

男女の仲は、推理小説を読むのに似ている。夫婦に成る時は最初の一頁から読み、
忠実に頁を追わなければ成らないが、夫婦交換では全ての前置きを省略して、
結末の部分だけ読むのである。

白々とした部屋の灯りの下で、
男女の(到達点)だけを目的とした赤裸々な行為を繰り広げるだけである。
愛情やムードなど必要ない。
欲望を剥き出しにしてお互いに相手の身体を貪り合えば良いのである。

日奈子さんもこれっきりに成るのかも知れない私とのセックスを、
思いっきり楽しむつもりに成っていられる。

妻を取り替ええたまま部屋に戻った。ドアにカードキーを差し込むと、
赤いランプが点滅し緑色に変り、カチッと音がした。
部屋に入るとテーブルが片付けられて、すでに布団が敷かれていた。

私は何の前触れもおかず、日奈子さんに抱きついた。
「まぬ、せっかちな人ね」
と言いながら、ちらちらと流し目を呉れながら帯を解き、
「下には何も着けて居ないのですから、脱がせては貰えないわね」
と口元に悪戯っぽい笑みを浮かべ、肩から浴衣を滑らせて全裸に成ると、
腕を私の顎に回し、目の奥を覗き込むようになさった。

二人は布団の上に倒れこんだ。日奈子さんは唇を重ねてきた。
柔らかい唇が私の上唇を甘く捉え唇の縁をなぞった。私はそそられてしまった。

私は日奈子さんの乳房に手を伸ばした。
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ご挨拶

万屋 太郎

Author:万屋 太郎
2006年9月に初稿をUPしてから
早くも14年が経過いたしました。

生まれ育った横浜を離れて6年前の1月に、
静岡県伊東市に移住いたしました。
山あり、湖あり、海あり、の自然環境はバッグンです。
伊東には多くの文人が別荘を持ち、多くの作品を
手がけて居られるようです、私もあやかって、
この自然環境の中での創作活動が出来ればと思っております。

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