認知症の義父に尽くす妻。其の四
◇親父のパンティ
翌朝、私は睡眠不足のまま妻に起こされて、いの一番に親父と妻の下着の事を
彼女に尋ねたのである。
「いやぁねぇ、何よ、朝から・・・」
妻はそう言って、以前の様に真面目には取らなかった。
「だってお義父さまったら、あれが自分のブリーフだって言って聞かないんだもの。
で、仕方がないから後で取り返そうとおもったら、そしたら・・・」
妻が言葉を言い淀んだので、私の方は逆に妻をしつこく詰問する事になってしまった。
「そしたら、何なのだ?」
私としては滅多に口にせぬ強い語気であった。
「そしたら・・・お義父さま『違う・・・儂のじゃ』と言って、
それ穿いて返してくれないんだもの。それで・・・」
「それで・・・?」
妻が次第に言いにくそうにするので、つい此方も質問の口調も激しくなる。
「それで・・・」
と、妻はさんざんためらったあげく、私をギョッとさせるような返答をしたのである。
「それで・・・『みのり、ちょつと来い!』って言って、それで・・・」
妻の答えにはやたらと、それで・・・が挟まり私を苛立たせた。妻の返答の仕方は、
どこか秘密を暴露されるのを恐れているような処があって、
私は最後まで聞かずには居られなかったのである。
「それで・・・お義父さまたら、私をお義母さまと間違えて、
お蒲団の上へ引っ張って行って・・・」
此処まで聞くと、さすがに温厚な人物を自認している私も、カーッと成ってきた。
「それで、どうしたんだ?エッ?どうしたんだ。まさか、おまえ、親父と・・・?」
「そんなんじゃないわよ。ただお蒲団の上でお義父さま、大の字になって
私のパンティ穿いた所へ私の手を引っ張って行って・・・
『ホラ、撫ぜてくれ、みのり』って言われて・・・」
「それで、撫ぜたのか、おまえ?」
「だって仕方ないじゃない。大声上げて逃げ出せるわけじゃなし」
妻の言い分ももっともであった。近所中に恥を晒す事態だって起こりかねない。
ましてや、親父のボケが進んでいたら、妻の下着をつけたまま、
マンションの廊下だって走り出しかねない。妻ばかりを責めることは出来なかった。
「で、如何だったのだ?」
私はボケても未だスケベ心の抜けぬ親父に舌を巻きながら、さらに妻を問いただした。
「そしたら、大きくなってきて・・・」
「だしたのか?」
思わず大声で問い返していた。そして妻は私から目をそらせて頷いたのである。
そして小声でこう言った。
「だから、あのパンティお義父さまにあげたの。だって・・・もうアタシ、穿けないもの」
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確かにそうであった。
親父が射精したあとの妻のパンテイを、妻に穿かせる訳にはいかない。
「洗ったのか?」
再び妻は頷いた。妻が父親とは言え、他の男のザーメンのついた下着を洗っている
光景が頭の中に想像され、少々ムカついたが、確かにそうする以外に方法は有るまいと、
親父の色ボケを罵りながら妻の作った朝食をかき込み、くだらぬ事で遅刻したことに
腹を立てながら家を飛び出したのである。
会社にいて仕事をしながらも、朝っぱらからの腹立ちで失敗ばかりしていた。
しかし夕方、いざ帰宅する段になって大変な事に思い至ったのである。
・・・親父が、射精の手伝いをさせたのは一体いつの事なのだ?親父が昨夜、
妻のパンティを穿いて眠っていたと言う事は、それ以前に洗ったパンテイが
乾いていたと言う事だ。となると、二、三日前のことか?それとも・・・
其処まで考えると、これはただ事では済まぬぞ、と云う気に成ってきた。
私がもっと突っ込んで尋ねなかったから、妻が答えなかっただけなのかも知れないのだが、
もし親父が妻に射精を手伝わせたのが一月も前の事と成ると、そのあと、
一度や二度は同じことが繰り返された可能性もあるというものだ。
親父は私の妻をてっきり自分の女房と思い込んで、
何度でも妻に射精を手伝わせて居るのかも知れない。
そして妻は、其の度に親父のザーメンの付いた下着を洗って居るのかも知れないのだ。
自分が尋ね忘れた其の事が気に成って、私は大急ぎで帰宅した。
そして久々に三人で夕食をとったのである。
以前と同じであった。相変わらず親父は、政治や教育を熱ぽく論じながら、飯を食い。
「おい、みのり、お代わり」
と妻の事を自分の連れ合いの名で呼んで平然としている。
妻と母はとは全くタイプが違う。第一母親は、
私の記憶して限り洋服なんかは着てなかった。いつも和服で有った様に思う。
となると、父親はもうそんな区別さえ付かないのかも知れない。
そんな親父も、家へ戻れば和服の方が多かったと思う。
私が子供の頃の頃の親父は、越中褌で胡坐をかき、
褌の横から平気でキンタマをはみ出させていたが、
今はその代わりに妻のピンクのパンテイを穿いているのかと思うと、
覗き見する前にゾッとしてしまうのである。
何時から親父のパンティを洗っているのかを妻に問いただすにも、
親父が自室に戻ってからでないとまずい。
・・・そのうちに親父のやつ、本当にボケちまって、『おい、みのり。寝よう』等と言って、
寝床へまで私の妻を引っ張って行くのじゃないか・・・
そうなったら一体如何すればいいのだ?親父が寝付くまで、妻を貸してやるのか?
親父のことだ。もしそんな事をさせたら平気で妻を脱がせて、跨って・・・
そんな事を考えると、気が気ではなく、飯も十分に喉を通らなかった。
胃袋までおかしくなるのである。
翌朝、私は睡眠不足のまま妻に起こされて、いの一番に親父と妻の下着の事を
彼女に尋ねたのである。
「いやぁねぇ、何よ、朝から・・・」
妻はそう言って、以前の様に真面目には取らなかった。
「だってお義父さまったら、あれが自分のブリーフだって言って聞かないんだもの。
で、仕方がないから後で取り返そうとおもったら、そしたら・・・」
妻が言葉を言い淀んだので、私の方は逆に妻をしつこく詰問する事になってしまった。
「そしたら、何なのだ?」
私としては滅多に口にせぬ強い語気であった。
「そしたら・・・お義父さま『違う・・・儂のじゃ』と言って、
それ穿いて返してくれないんだもの。それで・・・」
「それで・・・?」
妻が次第に言いにくそうにするので、つい此方も質問の口調も激しくなる。
「それで・・・」
と、妻はさんざんためらったあげく、私をギョッとさせるような返答をしたのである。
「それで・・・『みのり、ちょつと来い!』って言って、それで・・・」
妻の答えにはやたらと、それで・・・が挟まり私を苛立たせた。妻の返答の仕方は、
どこか秘密を暴露されるのを恐れているような処があって、
私は最後まで聞かずには居られなかったのである。
「それで・・・お義父さまたら、私をお義母さまと間違えて、
お蒲団の上へ引っ張って行って・・・」
此処まで聞くと、さすがに温厚な人物を自認している私も、カーッと成ってきた。
「それで、どうしたんだ?エッ?どうしたんだ。まさか、おまえ、親父と・・・?」
「そんなんじゃないわよ。ただお蒲団の上でお義父さま、大の字になって
私のパンティ穿いた所へ私の手を引っ張って行って・・・
『ホラ、撫ぜてくれ、みのり』って言われて・・・」
「それで、撫ぜたのか、おまえ?」
「だって仕方ないじゃない。大声上げて逃げ出せるわけじゃなし」
妻の言い分ももっともであった。近所中に恥を晒す事態だって起こりかねない。
ましてや、親父のボケが進んでいたら、妻の下着をつけたまま、
マンションの廊下だって走り出しかねない。妻ばかりを責めることは出来なかった。
「で、如何だったのだ?」
私はボケても未だスケベ心の抜けぬ親父に舌を巻きながら、さらに妻を問いただした。
「そしたら、大きくなってきて・・・」
「だしたのか?」
思わず大声で問い返していた。そして妻は私から目をそらせて頷いたのである。
そして小声でこう言った。
「だから、あのパンティお義父さまにあげたの。だって・・・もうアタシ、穿けないもの」
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確かにそうであった。
親父が射精したあとの妻のパンテイを、妻に穿かせる訳にはいかない。
「洗ったのか?」
再び妻は頷いた。妻が父親とは言え、他の男のザーメンのついた下着を洗っている
光景が頭の中に想像され、少々ムカついたが、確かにそうする以外に方法は有るまいと、
親父の色ボケを罵りながら妻の作った朝食をかき込み、くだらぬ事で遅刻したことに
腹を立てながら家を飛び出したのである。
会社にいて仕事をしながらも、朝っぱらからの腹立ちで失敗ばかりしていた。
しかし夕方、いざ帰宅する段になって大変な事に思い至ったのである。
・・・親父が、射精の手伝いをさせたのは一体いつの事なのだ?親父が昨夜、
妻のパンティを穿いて眠っていたと言う事は、それ以前に洗ったパンテイが
乾いていたと言う事だ。となると、二、三日前のことか?それとも・・・
其処まで考えると、これはただ事では済まぬぞ、と云う気に成ってきた。
私がもっと突っ込んで尋ねなかったから、妻が答えなかっただけなのかも知れないのだが、
もし親父が妻に射精を手伝わせたのが一月も前の事と成ると、そのあと、
一度や二度は同じことが繰り返された可能性もあるというものだ。
親父は私の妻をてっきり自分の女房と思い込んで、
何度でも妻に射精を手伝わせて居るのかも知れない。
そして妻は、其の度に親父のザーメンの付いた下着を洗って居るのかも知れないのだ。
自分が尋ね忘れた其の事が気に成って、私は大急ぎで帰宅した。
そして久々に三人で夕食をとったのである。
以前と同じであった。相変わらず親父は、政治や教育を熱ぽく論じながら、飯を食い。
「おい、みのり、お代わり」
と妻の事を自分の連れ合いの名で呼んで平然としている。
妻と母はとは全くタイプが違う。第一母親は、
私の記憶して限り洋服なんかは着てなかった。いつも和服で有った様に思う。
となると、父親はもうそんな区別さえ付かないのかも知れない。
そんな親父も、家へ戻れば和服の方が多かったと思う。
私が子供の頃の頃の親父は、越中褌で胡坐をかき、
褌の横から平気でキンタマをはみ出させていたが、
今はその代わりに妻のピンクのパンテイを穿いているのかと思うと、
覗き見する前にゾッとしてしまうのである。
何時から親父のパンティを洗っているのかを妻に問いただすにも、
親父が自室に戻ってからでないとまずい。
・・・そのうちに親父のやつ、本当にボケちまって、『おい、みのり。寝よう』等と言って、
寝床へまで私の妻を引っ張って行くのじゃないか・・・
そうなったら一体如何すればいいのだ?親父が寝付くまで、妻を貸してやるのか?
親父のことだ。もしそんな事をさせたら平気で妻を脱がせて、跨って・・・
そんな事を考えると、気が気ではなく、飯も十分に喉を通らなかった。
胃袋までおかしくなるのである。
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ご挨拶
Author:万屋 太郎
2006年9月に初稿をUPしてから
早くも14年が経過いたしました。
生まれ育った横浜を離れて6年前の1月に、
静岡県伊東市に移住いたしました。
山あり、湖あり、海あり、の自然環境はバッグンです。
伊東には多くの文人が別荘を持ち、多くの作品を
手がけて居られるようです、私もあやかって、
この自然環境の中での創作活動が出来ればと思っております。
*このサイトは未成年にふさわしくない成人向け
(アダルト)のコンテンツが
含まれています。「アダルト」とは
「ポルノ」のみを指しているのではなく、
社会通念上、
18歳未満の者が閲覧することが
ふさわしくないコンテンツ
全般を指します。
したがって、アダルトコンテンツを
18歳未満の者が閲覧することを
禁止します。
*投稿・御意見・苦情など、何なりとお寄せ下さい。
尚「相互リンク」を希望される方も、
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