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詩(うた)と小説で描く「愛の世界」 2014年09月14日
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詩(うた)と小説で描く「愛の世界」

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渓流と吊り橋。其の一

◇淳子との出会い。
渓流と吊り橋
今から10年前の夏、小さなマーケットを経営する私は、商店街の仲間達と温泉旅行へ出掛けた。
恒例の懇親会で、一泊二日の旅だった。
景気の良かった頃は、旅先で芸者を呼んで遊興したものだが、
不景気の折柄そんな派手さは無かった。その代わり酒だけはたっぷり出て飲み放題だった。

宴会が終わってから、私は一人でフラリと散歩にでた。歓楽街から離れた静かな旅館周辺は、
防犯灯も有って明るかったが、歩くにつれて闇が濃くなっていった。

だが闇に慣れた目は時折雲間から覗く月明かりだけでも、
足元がおぼつかないと言うこともなかった。
それに、その温泉は亡き妻と十七年前に新婚旅行で来た場所だった。
おぼろげながら道順の記憶があった。

懇親会で旅行先がそこに決まった時、妙な巡りあわせに成ったものだと感慨無量だった。
亡き妻とは、「何時の日にか、また訪れてみたいね」と話し合っていたものの、
ついに実現せずに終わってしまった。妻は四年前に乳癌で他界してしまったのだ。

私は月光の射す道を、記憶を手繰りながら歩いて渓流の畔に出ると佇んだ。
遠くに吊り橋が架かっているのも、月の光にキラキラ輝く谷川の早い流れも、昔と変わらなかった。
そしてホテルの半纏の袂からタバコを取り出すと一服し、亡き妻を偲んだ。

そうしていると涙が滲んできた。酒の酔いも感傷をことさら深めたのだった。
すると、すぐ近くに人の気配がしたので、びっくりした。闇を透かしてその方角を窺うと、
それまでは気づかなかったのだが、女性が一人佇んでいたのだった。

スーツ姿の彼女は、私に気付いたらしく、戸惑いながらも軽く会釈した。
いくらか憂いを含んだ色白の丸顔が美しく、慎ましやかで好感がもてた。
正装した身なりからして、同じホテルの宿泊客に間違いなかった。


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渓流と吊り橋。其の二

◇濃厚なペッティング
オナニーを覗いた叔母3-2
淳子は、私の住む私鉄沿線の三つ目先の○○○駅近くの住宅街に一人で住んでいた。
交通事故死された亡き夫との間に子供はなく、商事会社に勤めて自活していた。

私の方には高校二年生の娘がいて、通学の傍らマメに炊事等の世話を焼いてくれていた。
営んでいるマーケットにはパートの店員も二人勤めていたから、
私は四六時中店にいる必要も無く、商店街の世話役も兼ねていたので、
淳子とのデートの口実と時間は取りやすかった。が、商売柄、
私の顔は近在の主婦達には知られていたので、近くのラブホテルは避けて、
横浜新道沿いのモーテルまで車を走らせた。

淳子の肉体は予想していた以上に綺麗で、シミひとつなかった。
肌には薄い膜でも張ったかのように脂が乗り、そのヌメっこい色白さも全く申し分なく、
私は思わず生唾をのんだ程だった。

「嫌ッ・・・そんなに見つめられると恥ずかしいわ。もういい年だっていうのに」
彼女はいたたまれない様に体をくねらせた。伏し目がちの顔が俯き、両肩がすぼまると、
胴から腰にかけての皮膚がうごめきながら屈折した。すると、下腹部を覆っていた
ショーッが歪んで、それまで平面を保っていた股間に窪みが出来た。

その時は未だ初性交直前だったから、
バスルームを先に出てベッドインしていた彼女の横に私は潜り込んだのだった。
だから初めて見る上半身の美しさにびっくりしたのだった。

もういい年・・・と彼女は言ったが、三九歳だった。私より六つ若いが、
見た目にはひと回り違うぐらい若々しさえ感じられた。

乳房にも円やかな張りがあるし、ピーンと反った乳頭は出産の経験が
無いせいもあって瑞々しかった。息づく胸元には少し汗が滲み、
シャワーを浴びたばかりの頭髪の毛先が首筋に纏わりついていた。

私は、淳子に対して亡き夫はさぞかし心残りだったろうに、と思った。


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渓流と吊り橋。其の三

◇たっぷり入れて!
珠美9-1
私の太腿にぴったり吸い付いている陰部からは、
前よりも密度の濃い淫液がドロドロ流れ出て皮膚を濡らした。
ワレメは深部の複雑な秘肉までが、まるで吸盤のようにあさましく密着しているのだった。

「どうだ?久しぶりに男の一物を握った感想は?」
私は悪戯っぽく尋ねた。すると、聞こえるか聞こえないかの小さな声で、
「意地悪ッ、そんなこと答えられるわけないでしょ!」
と、淳子は言った。
それは、まるでうわごとのような声であり、羞恥に染まった顔は真っ赤だった。

両肩は波打ち、乱れた呼吸の荒さが目立った。そして更に低い声でせがんできた。
「お願い・・・焦らさないで、早く抱いてちょうだい」
私は頷いたが、それを無視した。いや、その前まで肉欲も限界に達していただけに、
スンナリ挿入するつもりでいたが気が変わった。

もっと淳子を焦らせたくなったのだ。
シーッを剥ぐと、彼女の艶めかしい下半身を露わにした。
縮れた陰毛が黒々と生い茂っている股間は素晴らしく、
いくらか震えを帯びた両腿はシーツをのけた瞬間にピタリと閉じ合わさった。

群れた恥毛のはざまに、ゆるんだワレメの縦長の線が僅かに覗くだけだった。
息づく淳子は小刻みに痙攣する女体のまま、
じっと目を閉じて私のペニスの挿入を待ちわびていた。
その姿態が正直すぎて、ふと同情さえするほどだった。

無理もなかった。五年間孤独な未亡人暮らしに耐えてきた肉体は、
飢餓状態もピークに達している事だろう。

私の方も、自分を抑えに抑えてきた四年間の男ヤモメ生活だったから、
容易にその想像がついたのだった。
また、私は自営業だからともかく、淳子は途中入社の商事会社勤めでは、
気苦労だけでも大変な事であったろう。


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渓流と吊り橋。其の四

◇再びあの渓流と吊り橋へ
出会った女6-1
「だめよ、あたし、もう今までのとこだけで、イッちやいそう・・・
 なんて人、あなたって、ひど過ぎるわよ」
引き攣るようなその声には、恨みさえこもっていた。
どうやら前戯だけで快感の責め苦を味合わせる私が、憎らしくなったかららしかった。
もしかしたらこれだけで終わってしまう変態男なのかと疑ったのかもしれない。

「ごめんよ・・・つい身が入りすぎて、悪く思うなよ。
 お前が真から好きなので、いろいろ試してみたくなったんだ」
私は口では、そう言ったものの、実は射精寸前の有様だった。深く愛してしまった
淳子のために堪えに堪え、やっと噴射しそうなのを辛抱していたのであった。

私はやっと正常位で淳子の下腹部に腹部を重ね、
恥骨を擦り合わせながらペニスを埋め込んだ。
ごく自然に、秘肉に包み込まれた硬いそれはヌルヌルと膣粘膜を分け入った。

彼女の下腹部がうごめくと、開いていた両脚がわなないて爪先がピーンと反り、
シーツを掻く動作を見せた。

私はそんな状態を事細かく観察する余裕があり、我ながら不思議に思った。
或いは美し過ぎるくらいの彼女をいざ抱くという時は、どうしょうもないほど焦って、
早々に射精してしまう無残な体たらくなのでは、と恐れる気持ちさえあったのだった。

それが落ち着くとペニスを進めては後退させていた。その度に淳子の膣の肉襞は揺れ動き、
粘膜はきしんでネチャついた淫らがましい響きを奏でていた。

私は極度に興奮してはいたが、彼女の燃え上がりようは、それ以上で凄まじい位だった。
喉元がピクピク収縮し、脂の滲んだ肌がしきりにひきつった。

きっちり瞑った目尻も同様に痙攣を繰り返し、ベニスが膣肉を反復するごとに眉間には
くっきり縦皺が寄った。溜めている息を、どうかしたはずみに一遍に噴きこぼした。

もしかしたら、亀頭が子宮間近の粘膜を強烈に突き、そのめくるめくような衝撃に
体中の血が一斉に騒ぎ、快感が五体の隅々にまで浸透しているのかもしれなかつた。


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ご挨拶

万屋 太郎

Author:万屋 太郎
2006年9月に初稿をUPしてから
早くも14年が経過いたしました。

生まれ育った横浜を離れて6年前の1月に、
静岡県伊東市に移住いたしました。
山あり、湖あり、海あり、の自然環境はバッグンです。
伊東には多くの文人が別荘を持ち、多くの作品を
手がけて居られるようです、私もあやかって、
この自然環境の中での創作活動が出来ればと思っております。

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